発信とは「人となり」を伝えること

先月からnote公式マガジン「 #お店 記事まとめ」の共同編集者としてお店オーナーのnoteを発見しては追加しているのですが、その中で気づいたことがあります。

それは、文章を書くことは『人となり』を伝えることであるということ。

お店について書くというとこだわりや思想を書き連ねるイメージが強いのですが、無理に綺麗な言葉を並べようとするよりも、その人の視点から見た景色を共有することの方が重要なのではないかと思うのです。

そもそも、ブランドの思想を一回読んだだけでファンになる人はそう多くありません。

これはHPに書かれている『はじめに』の文章だけでファンになったことがあるか?を考えてみればわかりやすいのではないでしょうか。

私は常々ブランドには思想や哲学が重要だと書いていますが、それは難しい本を引用したりかっこいい言葉を並べることではなく、自分の見ている景色を自分の言葉で共有しつづけていくことなのだと思っています。

それは必ずしもブランドに関することだけでなくてもよくて、日々の中で気づいたこと、疑問に感じたこと、自分ならこうするなと考えたこと。そういった思考の積み重ねがその人らしさを醸成し、ファンを作るのだと思います。

以前、相性を決めるのは『HOW』なのではないか、というnoteを書いたことがあります。

ありたい姿はすなわちその人の判断基準や正義感であり、この軸は年を重ねれば重ねるほど強固なものになっていきます。
気をつけなければならないのは、「話が合う」だけで相性がいいと思い込んでしまうこと。
理想も哲学も、不確定な未来への綺麗事だからこそ反論が起きることはほぼありません。

ブランドが言葉で発信することには賛否両論がありますが、その大半は『WHY』と『WHAT』に言及しすぎていることによって起きているものなのではないか、と私は思っています。

例えば、ブランドとして目指す姿やなぜやっているかという動機部分を強調しすぎると、場合によってはそうでない人を除外することにもなりかねません。

また、どんな施策でうまくいったか、どういう戦略でやってきたかという『WHAT』を出しすぎるのも、人によっては舞台の裏側を覗きすぎて興ざめした気持ちになる可能性もあります。

こうした理由からブランドがテキストで発信することに懐疑的な意見をもつ人も多いと思うのですが、私はそれでもやっぱり『言葉で発信した方がいい』と言いつづけたい。

内容自体は何ら新しいことでもない、すでに過去の偉人が何度も繰り返してきた教えだったとしても、いや、だからこそ、どんな言葉を使って語るのかの部分にその人らしさがでるのだと思うからです。

それは単にたくさんの語彙を持っているという意味ではなく、どんな例え話を使うのかだったり、自分の体験をどんな気づきに紐づけているのかだったり、視点と切り口にオリジナリティがあれば必ずそれは『自分の言葉』になるのだと私は思っています。

たとえ何気ない日々の発見だったとしても、そうやって言葉が積み重なっていくことで醸成されたその人らしさ、ブランドらしさ、お店らしさに惹かれて人が集まっていく。

そういう無理のない発信の仕方こそが、これから求められていくのではないかと思うのです。

ちなみにInstagramはこうした考えと真逆だと思われがちですが、海外メディアを見ているとストーリーズがまさにブランドとしての『人となり』の発信場所なのだなと感じます。

▼以前海外ブランドのインスタ活用についての考察をまとめたので興味のある方はどうぞ。

テキストであれ写真であれ動画であれ、発信を続ける一番のコツは、無理にかしこまらず自然と『人となり』が伝わるコンテンツを作ることなんじゃないだろうか。

最近はそんなことを考えています。

★noteの記事にする前のネタを、Twitterでつぶやいたりしています。

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最所あさみ

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最所あさみ

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