NOKO

行動経済学と心理学を学んでにやにやしてる人/コミュニティデザイナー/PM

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最近の記事

「バグる」消費活動を行動経済学で考える

先日、初めて「アート」を買った。 その数週間前にほぼ同じ金額のキーボードも買った。 「アート」の値段を正しく把握してから購入を決めるまでは体感約10秒くらいだった。 キーボードは存在を知ってからずっと欲しいと思っていたけれど、意思決定まで約3年間悩んだ。 そのキーボードは20代の私にとってはお高いけれど、職業柄毎日パソコンと向き合う身としては贅沢品ではなく、リセールスバリューもあるので自分自身への投資に近い感覚だ。それでも欲しいものリストに入れて、度々悩んでは先送りにしてい

    • バイブス論。共同体としてのDAOがテンニースの「社会進化論」をブーストするかもしれない話

      年末怒涛の忘年会・イベントで「バイブスぶち上げ〜!!」と何回言っただろうか。また、耳にしただろうか。私の周りだけかもしれない。 「バイブス」は今からちょうど10年前、2013年の流行語大賞らしい。 2013年、私は高校一年生だった。「ご機嫌よう」が挨拶だった校則の厳しい女子校に通っていた私は平成ギャルに憧れながらも流行り物を斜に構えて見ていたため、恥ずかしながら流行語全盛期にバイブスという言葉を使っていなかった。 本年DAOやNFT、クリプト界隈に来てから「バイブス」こ

      • 4℃がメルカリに出される季節がきましたね。クリスマスプレゼントに迷う民へ

        ここ数年Xで繰り広げられる4℃論争。論争のきっかけのツイートからは三年目を迎える今年。プレゼントをめぐる香ばしい論争が周辺でも起こり始めている。 この終わらない論争について、『世界は贈与でできている』というベストオブ2023書籍に書かれている理論を本に、私なりの解説をしたい。 この本では、「贈与=お金で買うことのできないものとその移動」という定義のもと、資本主義の隙間に存在する「贈与」の存在について語られている。私が今勉強している「行動経済学」で語られる人間の非合理性を「

        • 絶対に別れない女たちvs行動経済学、ファイ!!

          女子会で繰り広げられるトークテーマの中で、私は常々「片思い」と「失恋」以外の恋愛話はしょうもないと思っている。 浮気をされた話や恋として冷めてしまった話、結婚したいけどこの人じゃないという話、それらの愚痴で収まればまだいいものの、「別れた方がいいのはわかっているけど別れない話」は強敵だ。大体終電を逃すし、終電逃して別れた方がいい理由を話して「だよね、本当にありがとう、別れてくる〜‼︎」って言っても翌週にはあきらか彼氏だろって手が映り込んだ写真と共に「仲直り」って文字が添えられ

        「バグる」消費活動を行動経済学で考える

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          なぜ私はラーメン二郎を食べるのか?行動経済学よ、教えてくれ

          会社の飲み会で上司に言われた、「二郎食べるのやめた方がいいよ、本当に心身壊すよ」が耳に痛い。 誰に隠すことでもないが、私はラーメン二郎が好き。 女友達にパンケーキやパスタ、ピザを誘われたものなら、「どうせ同じ小麦なら二郎がいい」と言ってしまうくらいには。 それでも、ラーメン二郎が体に悪いことくらいわかっている。 なんなら二郎を食べた後のぐったりしている時間は世界一不快だし毎回食べたことを後悔する。 人間が合理的であるという前提に立つならば、ラーメン二郎は存在しない食べ物

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