おいしいにんじんしりしり

仕事がようやく落ち着き、家事をする気力も戻ってきたのでぼちぼち料理を再開している。仕事のピーク時は夫に子と自身のごはんだけ何とかしてもらって、自分は炊いておいてくれた米に梅干しを乗せて台所でひっそり食べたり、あるいは昼も夜も食べないような日もあった。料理をして家族で食卓を囲むと、文化的な生活をしているような気になってしみじみとする。
さて、家族が食べるとなると栄養やバランスが多少気になるのだが、わたしの場合、なんとなく下処理が楽な野菜を使うと食卓に「赤」が少なくなる。トマトでも切ればいいのだが、夫は生のトマトがあまり好きではない。手軽に「赤」を足せるおかずはないものかと考えて、にんじんしりしりにたどり着いた。
ごま油を使ってみたり、めんつゆを使ってみたり、塩だけにしてみたり、インターネットで拾ったレシピを基に何パターンか作ってみて、自分好みのレシピが大体固まったのでメモしておこうと思う。
というわけで、早速レシピ。

【作り方】

  1. にんじん大1本を太千切り器で千切りにする。

  2. 卵1個を溶き玉子にしておく。

  3. 千切りにしたにんじんをサラダ油でくったりするまで炒める。

  4. まぐろ油漬けフレークタイプを1缶汁ごと入れて軽く炒める。

  5. 溶き卵を入れて卵がそぼろ状になるまで炒める。

  6. 塩ふたつまみで味を調えて出来上がり。

この作り方だと、まつおかの総菜のにんじんしりしりに近い味になる。つまり食べやすい。

ちなみに、当時のわたしはにんじんしりしりとして認識していなかったが、実家の食卓にも何度か登場しているのだと思う。実家のそれはピーラーで細く剥いたにんじんと炒り卵が合わさったもので、甘い味付けだった。わたしの母親は玉子焼きも砂糖醤油で甘く作る。この甘い味付けをわたしは苦手としていて、レシピに上げたように甘くないにんじんしりしりを作って食べているのだが、甘いにんじんしりしりを懐かしく思ったりもする。たぶん、母親も食事のバランスには苦労したのだろう。

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