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被災者“じゃない人”へ。

とりあえずあけおめことよろ!(爆速ご挨拶)
美味いメシを食おう!


どうもこんばんは。彗月はづき 漣太郎れんたろうです。被災者の方々は、ご自愛ください。きっともっと言葉が綺麗な、ちゃんとした人からのメッセージや、有用な情報がたくさんあると思うので、私はノイズにならないよう前置きさせていただきます。この記事は被災者じゃない人に向けた記事です。


こちらは上記ツイートのツリーで話した内容をなんかざっくりとお話しして、私自身の気持ちを和らげる内容の記事となります。ふぇ……。

元旦から大暴れの地球。

新年早々のニュースとなってしまいなんなん!もー!昨日(今日だなぁ)寝たの昼なのに!!また全然寝られてないじゃないの!!んも!!んも!!ととりあえず飛び起きてスマホを黙らせた。

ここ半年ぐらいニコニコとYouTubeだけを流していたのを、毎年恒例のゆく年くる年を見るついでに「まあ正月特番でそれほどメンタルやられるような内容はないだろ」と回線の安定を重視し(ここ数日、だいぶWi-Fiさんがふにゃっていたため)地上波を流していたらこんな事に。

チャンネルを切り替えようにも「もし被災されたフォロワーさんとかがいたら、状況が全くわからないのはまずいかな」とか「東側の方でもなにか気を付けないとまずいかな」とか思うとチャンネルを変えることも出来ず、動悸と手の震えを誤魔化すようにツイートをしていた。(途中でメンタルが結局ぷにょぷにょしたので早めに薬を飲んで強制終了。まあちょっと落ち着いたけどまだ多弁が残っているのでこの記事を書いている)

私の親族の大半は東側なので実家についてはおおよそ大丈夫だろうという事にしてある。北海道の方にもいるにはいるのだが、家族……まあ、彗月家の娘としてはとしてはほとんど関わりがない(北海道のどの辺かもちょっとわかっていない)ので、目下の心配はフォロワーさんや、好きなアーティストの方々である。(事実、フォロワーさんにも好きな造形作家さんにも被害が直撃していたようなので、タイムラインに上がるのがまだまだ怖い)無事を祈るしかない。

被災者“じゃない人”。

日本人は関東大震災や阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本、北海道と災害がどっさりの中で生きており、南海トラフとかなんとかもまだまだ予断を許さない状況ではある。らしい。なんなら首都圏だって相模トラフでの大きめの地震も多く、いつ自分が被災者になるのか、という不安や二次災害、デマや陰謀論にもふにゃふにゃという、ある種の生存戦略とも言える脆弱な精神性が、言語コミュニティを進化させてきた人類の傾向としてある中で(驚くほどにクソデカ主語)、その弱さは段々と正義感に変わり、さらにヘイトやデマゴーグへと姿を変えていくのを、私たち(少なくとも東日本大震災以降の日本人たちは)痛感したはずである。

幸い、東日本大震災の時の教訓として『被災者“じゃない人”は日常を保っているのも被災地支援である』というのが多少なりとも浸透しており、今はその選択肢を許される時代になりつつある。

が、それはそれとして、人が命の危機に瀕しているかもしれない、それも身近な人や、大好きな作家さんとの距離がぐんと縮まった今の時代では、『リアル』が劇薬となって、結果的に何度も何度も、しつこいぐらいに、重要な情報がどんどん押し流されるほどに、それこそ『やる人はもう済ませている(やってねえ人は(いつかやらないとなぁ)と思ってだけいる)(後者)(何から手をつけたらいいんだ……!!)』ハウツーや、切羽詰まった人々による真偽不明な内容を、大きめの地震のたびに何度も何度もRTされ、タイムラインが全てそのような内容で埋め尽くされているのが現状である。

テレビを付ければ災害情報に、YouTubeでも応援動画や、やはりハウツーを、スマホニュースもずらりと地震情報が並ぶ世界は、無言で、それらを見ない人間を責めている。のだ。そんな人たちに善意の人たちは、スマホを置いて休むのだ、とか、いつも通りを過ごしてくれ、とか言い聞かせてくれやがるが、脳をインターネットと直通させているような私には土台無理な話である。

(念のためだが、今この瞬間に私には必要がないこれらの情報は何度でも必要になるし、情報の精査をした上で注意喚起を促す事は何万回でも有用であるため、それは勘違いしてはいけない)

私のようにいつまでも用意しねえ正常性バイアスのかかった人間がいるからな。

だから、とりあえず私ぐらいは、とりあえず被災者じゃない間は、もう存分に三が日してていいんだよという話をちょっとしていく。なぜか。私自身が、被災者と被災者じゃないぐらいの所で、情報によるトラウマを背負ったことがあるからだ。

という事で閑話休題。

みんなー!ソシャゲのお年玉ログボはちゃんとゲットしてるかーい!?ちなみに僕はリヴリー、FGO、チョコットランドを走っているのだが、どれもこれもそこそこ運が微妙である!!ワハハ!!

①リヴリーのLOTTO

今年はここにド課金したぜ!!!!!(大負け)というのも、100枚(課金だとざっくり1万円ぐらい)を連番で買えば実質的に15%ほどのキャッシュバック+ゲーム内通貨がかなりの額+特別アイテム確定GET+レアアイテム確定GETという事だったので、特別アイテムとゲーム内通貨目当てで買った。

うーん、負け!!

ある特別なペットを手に入れるためにゲーム内通貨が100万円ほど欲しいのだが、私にしては驚くほどログインしていても1ヶ月で5万程度だったこともあり(ガチ勢ではないが1日に2回、15分ほどのプレイなので、ソシャゲエンジョイ勢にとってはそこそこ割と重労働である)、そこを解消する意味合いが大きかった。

非合法に作られたメインのマスコットのクローンとか
オタクが絶対好きなやつじゃん!!!

とはいえ50万弱手に入ったのはなかなか美味しい。最近ピグミークローンのアバターに動きがあったため、100万貯める頃には新種が出る……かもしれない……のだろうか……?

②fgoの福袋

fgoは最近おサボり気味で、ぐだぐだイベント(織田信長最推し)だけは頑張っていたはずがそれも2年連続で逃すなどしている。ふぇーん。孫市さんレベルマしたのにー!ということでこちらは福袋に必要な最低額のみ。本命はゴッホちゃん。モレーさん、キングプロテア、大人バニヤンちゃんと迷ったが、ゴッホちゃんのいる福袋の⭐︎5枠は人数も少なく、誰が出ても未所持なのでゴッホちゃんにした。

金枠3人だからまあ当たりなんだろうな……?
(メディアリリィは所持済み&育成していない)
徐福ちゃんは好きなのでメダルはありがたい

レディアヴァロンも好きなのでよしとする!ミスクレーンもオタク仕草が好きなので実質ハズレなし福袋である。基本的にはWコヤンスカヤ+セイバーorランサーアルトリアでイベント周回、バニヤンちゃん+讐信長様+狂信長様で宝物庫周回、弓信長様+燕青さん+マシュちゃんが本命パーティなのでバスターマシマシ運用なのだが、マーリンお兄さんとマーリン妹(妹なんだ……!?)が出たのと、バスターで解決出来ない案件が増えてきたので、これを機にアーツパーティでも考えてみるかなぁ。

ヤマトタケルさんは余り有償石1個召喚単発で来た
体験クエストでキアラさんと道満ではさんでごめんね……

宵越しの石が持てないマンだが、育成間に合ってないし課金するのもアレだし、しばらく貯めるかぁ。

③チョコットランド

こっちはやり出したら際限がないというか、さすが16年の貫禄。集金システムがあまりにも完成されているので全力で耐えた。なんというか、16年やってる人に向けたサービスなので、新規参入の場合は本当に何をしたらいいかわからないシステムになっている。情報も錯綜しているし、ゲーム内に説明がない要素ばかりなので、今更新規参入者が真面目に課金するとかなりのダメージを負う。負った。アバターゲームとして遊ぶ程度のつもりだったのだが『手に入れられそうで手に入れられないし、ちょーっと課金したら簡単に手に入る』のラインがあまりにも絶妙なのだ。こわい。

が、その代わりといったらなんだがゲーム内通貨をだいぶ吹っ飛ばした。ちなみにゲーム内通貨もちょっと課金したら簡単に手に入る。なぜか。廃無課金勢にバンバン転売するためのガチャアイテムが課金で手に入るのだ。課金勢向けのアイテムが入っているガチャでもあるため、廃課金→売り払ってゲーム内通貨を大量所持しているような人間にも売れる。こわい。

何にぶっ飛ばしたかというと、『微妙〜に手に入れやすいレート(ゲーム内通貨)で取引されている福袋』と『1日1個配布される』福袋を勘違いして買い込んだのだ。(見た目にも名前にもかなり似ているし、公式では特に違いについてアナウンスはない)

ということで2000個ほど開けたところで「これ多分別のアイテムだな……」と気付き(おっせえわ)はー、となったのである。

まあ福袋とは無関係のところで
かっこいい装備を手に入れたからよしとする

④ぴっつぁ!

これは年明け前なのだが、推しの悪嘘 トヰくんの忘年会配信をすんでのところで逃しかけたが、やや不運と偶然が重なり間に合ったのでテンションが上がってピザを頼んだ。酉の市配信を……一年間楽しみにしていたのだが……メンタル総崩れと師走の忙しさで告知も配信も見逃して泣いていたので……テンションが爆発四散したのだ……。

炭火焼きビーフ2倍盛りLサイズピザを頼んだ報告をしたらピザが来たタイミングで乾杯してくれるとのことだったのでワクワクしながら待機。受け取っていそいそと買っておいた酒を開けてサイドメニューを開き、写真を撮ってからピザを開けるとそこには。

クワトロハッピー!!!!!!

完全に炭火焼きビーフ2倍盛りの口だったのだが、配信で待たせている状態なので電話で差額返金だけとりあえずお願いしたところ、ピザ代は丸ごと返金になったので、結果的にピザが1枚タダになった。や、やったー?サイドメニューで肉を頼んでいたのでまあよしとする。

そんな感じでなんというか程々に運が良く運が悪い感じの年末年始である。わはは。でも本アカのフォロワーさんにとんでもない量のお歳暮をいただいたので(写真掲載していいのかわからないので控えるが、マジで定期的に食べ物や本や電化製品を送ってくれるはちゃめちゃ良い人なのでなにかこう……なにか……おれができることは……!?となっている)気分はギリギリハッピー寄りである。いつもありがとうございます……!!!!!

被災者“じゃない私”。(3.11の内容を含むため注意)

さて、話を戻す。ここからは『情報のトラウマ』を抱える私の話である。どうして情報なんぞでトラウマになり、どのようなフラッシュバックが発生したかの話なので、3.11のかなり踏み込んだ話をする。今回も東日本でも、他の震災でも基本的にはそんなに被災者じゃない人間であるが、当然、震災の話なのでここは読み飛ばしてもらっても構わない。ように、情報を見なくてもいい理由は次の見出しで書こうと思う。とにかく、それなりにしんどい話になると思うから、そういう人はここを飛ばして欲しい。

イケメン挟んでおきますね。

もう2回引っ越しているためぶっちゃけバレても困らない場所なので、そこそこ詳細を話す。3.11の時に私は、千葉の海沿いにある埋め立て地の、クソボロ集合住宅に住んでいた。その日はたまたま3交代制のシフト勤務の休みの日で、その時間まで昼寝していたとおもう。クソボロ集合住宅でそこそこの高さの位置の部屋だったので、体感的な震度は6強だった。(地震体験車両で経験する、あの体感的な震度である)クソボロ我が家には安置はなく、頭の上には腐りかけたカラーボックスや本が死ぬほど積まれ、どこもかしこもクソデカ棚があり、せいぜいがコタツの下に頭だけ入れる、ぐらいしか防御ができない家だった。こわや。

もうとにかくデカい地震だと思った。お隣さんと半泣きで退路を確保しながらドアから顔を出して話す母親がいて、妹は猫を抱え守り、私はとにかく情報収集と安否確認。家族が全員パニックになるのが一番まずいと思ったので、びっくりしたねぇ〜ととりあえずのんびりしている風を装って必要そうな対策の話をした。と思う。出来ていたのかは知らない。

家の中は多少物が落ちた程度で、漏水も停電も計画停電も我が家の横を通り過ぎていった。直接的な被害といえば、父親が帰宅難民になりかけた事と、買い占めが起こって、手に入ったのがめちゃくちゃ不味そうな知らねーブランドの海苔入りクラッカーの小袋だったぐらいだろうか。隣近所での漏水や部分的な停電、各々の職場の被害はあったものの、本当にそれぐらいだった。

父の安否は割と早めに確認出来て、たしか翌日ぐらいには帰ってきて、改めてニュースを確認したところからが危なかった。

埋め立て地だったので地盤が緩く、液状化か水道管の断裂かなにかであちこちから水が吹き出してはいたが、実は海が近くにあるにも関わらず、こと津波についてだけ言えばハザードマップ上では割と安全な地域であり、ダッシュで30秒のところに勝手知ったる避難場所もある。(液状化による倒壊の方がだいぶ危ない地域ではあるし、実際に自転車で15分ほどの場所では電柱が全て八の字になっていた)

そんな感じで家から見える範囲はそこまで驚くほどでもなかったので、状況が明らかになっていくまではまだ「ヤバい地震だ」以上の認識はなかった。

段々とニュースで宮城や福島の惨状が明らかになっていく段階で我が家の限界が来た。父方の親族の安否が全くわからなかった。一週間近くだろうか。連絡が取れないのと、父方の祖母の家の近くが津波にのまれていくニュースがかかり始めてから絶望的な状況になった。父親はパニックに陥りそれに伴って母親と妹もストレスが限界に達していた。

私は私で1日目こそそれに呑まれてはいけないと思って耐えていたつもりだったが、夜を迎え、余震が止まず、全く眠れないまま朝になったところでぼろぼろに泣いた。家が崩れるかもしれないし、放射能という目に見えない恐怖も、いくら情報を探しても錯綜していて状況がわからない。家族全員交代で死者の名前を延々と見つめ、親族がいないことに安堵し、その合間合間に、恐らくは人が死んでいく映像が放映される。知っているかもしれない道に波が押し寄せていく。その中に親族がいるかもしれないというのと、そうでなくても、「あの濁流の中に何人いるのだろう」と考え続けていた。

死んだ人の名前を聴きながら小刻みに眠り、合間合間に避難放送が流れ続けていた。途中でどうしてもそれが辛くなって、もうテレビから離れちゃダメだろうか、と懇願したが、お前が被災したわけじゃないだろう!もしお婆ちゃんが死んでいたらどうするんだ!と母親に怒鳴られたり、もうどうせ死んでるよ!という父親のパニックを引き起こす結果となった。

避難放送はその時にはまだ聴くことが出来た、むしろ勇気をもらっていたが、その声の主が最期まで避難放送をしていた、というのを知って以来、10年以上経っても、サイレンの合間のあの声、それを模した映画などはどうしても辛くなってしまった。地震や津波の映像と同等か、それ以上に、サイレンと一緒に流れる避難指示と、人の名前を読み上げる声がダメになった。当然、地震アラートも。

(模した映画、というか、シン・ゴジラなのだが、震災を擬獣化したものでもあるとのことで、人間の行動への解像度が非常に高い事、国の動きの参考になるかもしれないといったところから一度だけ観ようとしたことがある。のだが、そのサイレンのシーンの瞬間に部屋から飛び出して以来、もうしばらくは関連する文字列だけで不穏が出るようになった)

最初の頃にTwitter上で、シン・ゴジラ放映や東日本大震災の時間に合わせ、リアルタイムでもその時起きた事を再演しよう!となったのを覚えているだろうか。今思うとそれはツイッタラーにとってのトラウマの再演遊び(安全な状況で追体験する事によって、『コントロール可能な出来事』と処理しようとする行動らしい)だったのかもしれないが、まだまだその事を思い出すのがしんどい、トラウマを抱えている人間がいるところでやるんじゃねえ!ともんのすごい勢いで泣きながらブチ切れた事もあった。(今もほとんどのアカウントでワードミュートしている)

今思えばそういった拒否反応は、当然、まあ、それらを作品内に表現する事により、相手の情動を掻き乱し、それで感動なり恐怖なり悲しみなりを覚えさせ、まるでそれが優良な作品であると誤認させる魔法のフックとして扱う行為へのヘイトはあるが(長)、それ以上に『自分が実際に直面した時に、恐怖する事すら許されなかった怒り』なのかもしれない、と思う。

話を戻す。まあ結局、本家(我々は恐らく分家だが、当時は父方の祖母が最高権力だったようにみえる)の人間の何人かと、祖母の隣の家の人が祖母を助けて亡くなった(ここも多少こたえたが、なんとなく良い人だったと思う、くらいしか覚えていないので、どうしようもないことなのだ、と割り切ることにした)以外に、少なくとも我が家に深く関係していた死者はなかったらしい。

祖母の家は流されて住むことが禁止された地域となったが、祖母はその後も元気に生きて、数年後の1月1日に老衰大往生という形で親族に見守られて亡くなった。めでたいのかめでたくないのやら。

祖母の家そのものの方と、その近くの公園や海にどちらかというと思い入れがあったので(父方の祖母にはなんだか少し怖い印象があったのと、いわゆる嫁いびりというのがあったとの事で、私自身が何か嫌なことをされたかというとそこまでではないのだが、なんとなく心が離れていた)それなりに悲しい気持ちにはなったのだが、親戚の安否がわかってからは、その後の生活とかそういうものはまあどうとでもなる感情だった。

他にも、関東だが暁人のパートナーが震災に巻き込まれていた。倒れてきた棚に挟まれたか何かで身動きが取れなくなったという。こちらも心配ではあったものの、無事生き残ってくれたのが早々に分かったので、申し訳ないが親族の安否確認に追われていたのもあり、話半分だったのは否めない。結婚を本気で考えるくらいに私も好きな人だったはずなのだが、なんかふわふわしていた。ここの感情は正直思い出せないし、結局暁人のパートナーになるんだろうな、という気持ちもあったのだろう。と思う。当時二人が結婚していたがは覚えていないが、もうそんな感じの雰囲気だった。それどころじゃなかったとも言える。

長々と書いてしまったが、とにかく、死者の名前を読み上げ続ける音声と画面と、その避難放送が本当にトラウマになった。襲い来る波も地震も怖かったのだが、それ以上に、情報という恐怖によるトラウマが、私にとっては大きかったのだ。

(全然別件で『ポピュラス』というレトロゲーム(めちゃくちゃざっくり言えば神様版シムシティみたいなものである)の実況を観たのだが、任意で災害を起こすことが出来て、それに動悸が走ったので地震や津波自体もそれなりに怖いのだとは思う)

年越しうどぅん。

被災者“じゃない人”の恐怖。

というものは、とてもとても軽視される。それはなぜか。直接的な命の危機ではないからである。被災もしてないくせに、となる。それは他人に言われることも、自分自身がそういう罪悪感に囚われることもある。でも考えてみて欲しい。通り魔が事件を起こした駅ビルで、同じ時間に別の階で買い物をしていた事を後から知った時や、刺された被害者が実はクラスメイトや職場の同僚だったと知った時に、恐怖を感じるのは当たり前ではないだろうか。自分と同じ属性を持つもの……たとえば性別や人種、疾患、年齢、趣味、そんな共通点がある人間の悲劇に傷つくのは当然じゃないだろうか。

『死』というものはそれだけで、精神的なダメージを負う言葉である。我々オタクは軽率に推しや自キャラを殺したりするが、それとは別に、当然倫理の上では忌避するものであり、現実では劇物として扱っているはずだ。

なんなら、最近はTRPGテーブルトークRPG(自分で役割を演じ、ある程度の道筋を決められた台本を即興で進んでいく遊びである)で自分がどのような要素にトラウマを抱いているか、という話し合いをするべきといったツイートなども回っている。TRPGは基本的に架空の話ではあるが、とはいえ、役割を演じる以上は、道中で起こる何かしらの出来事は全て『体験』となる。その『体験』の中に、心的外傷に触れるようなものがある場合、それを事前に知らせるか否か、といった話し合いがあった。

創作だとわかっていても、人間の精神は傷付くのだ。そうじゃなければ私たち書き手だって困る。それを現実世界で目の当たりにしたら怖いに決まっているじゃないか。

土井先生bot。

3.11の時に、忍たま乱太郎の土井先生の自動ツイートbot (非公式のファン二次創作)に、被災者じゃないのに怯えている事への罪悪感を吐露したことがある。本来は自動で定時に決められたセリフを話すbotなのだが、その時に、そのbotの運用をしている中の人が、土井先生という役割のまま、手動であらゆる人の悲しみに寄り添っていてくれたのが、とても偉大だと思った。

私たちは中の人を全く知らないし、中には、私のように、とにかく誰かに弱音を吐きたくて、でもそんなこと言える人がいなくて、そんな空気でもなくて、それで縋るように土井先生botをフォローした人もいたと思う。そういった人たちの悲しみや、恐らくは怒りもぶつけられたかもしれないのに、一人一人に丁寧に返事してくださっていた。

詳細な言葉は全然覚えていないのだが、土井先生botの中の人は、とにかく被災者じゃない私の恐怖を肯定してくれた。それに罪悪感を待たなくていいことも教えてくれた。とても長い期間、手動で話を聞いてくれた土井先生botはその後自動に戻ったし、自動ツイート機能も出来なくなった今、もう多分そのbotは動いていないかもしれない。

土井先生botの中の人には今でもずっと感謝している。災害のたびに思い出す。どんな人だったのだろう。その人もちゃんと怖がったり悲しんだり出来たのだろうか。相談出来る人はいたのだろうか。たくさんの相談に向き合わされて、しんどかったんじゃないか。たくさん思うところはあるのだが、今更どう恩を返したらいいのかわからない。

なのでまあ、こんな風に、被災者“じゃない人”だけに長々書いているわけなのだが、何か伝わっただろうか。

今日は、私が私の文字で、怖がる事に罪悪感を抱かなくていい事を伝えていくべきだと思った。被災地も楽しい空気を見たいんだぜ!自粛ムードはやめようぜ!経済を回そうぜ!そんな義務感じゃなく、ただただ、被災者“じゃない人”が、怖い情報から目を背ける事を全力で肯定したいし、無関係にお正月を過ごすことも、それを不謹慎だと思わなくていいことも、外側から怖がることも、肯定したいと思って、10時間ぐらい考えて、5時間ぐらい書いている。

次回予告。

ということで、まあ、最近おサボり気味だったけど、ちょっとしばらくはお茶を濁す程度の、没ネタ萌え語りみてえなエンタメとかしようかなとかなんとか考えている。MIU404についても書けたら書くし、酉の市についても下書きは終わっているので整えて出したい。

ただ、真っ当な文章を書くほどの文字筋肉(なんぞ?)が今はしなしななので、数を出す事を目的にしばらくは駄文が続くかもしれない。性癖語りくらいかも。でもきっと楽しいので、文字を主食に生きているのにTwitterにいられないし小説を読むほどの元気がない人とか、ゲームをするほど楽しくなれない人は寝しなにでも読みにきてくれたら幸いである。

推しのダイマ、且つ、防災士の紹介。

この記事は被災者“じゃない人”への話なので、細かく災害情報を載せるつもりはないのだが、ちょいちょい話題に出している悪嘘あしでま トヰといくんの紹介だけしておくぞぅ。

たすかる〜〜〜!!!
悪嘘トヰくん。見世物文化をメインに、サブカル・アングラ・生き物系Vtuberをしているとーっても最高のナニカなのですが、去年に防災士の資格を取っておりまして、災害が発生した際には防災情報をかき集めてくれたり注意喚起してくれたりします。あとオタクの好きなやつをよくわかってらっしゃる。ので、落ち着いてきた辺りでじわーっと観てみてね!

いい大人達。レトロゲーム実況をしているうちに法人化していた謎の実況者グループ。個人的に思うところがあってほんの少し離れていたのですが、なんだかんだで安心して観られるものが見つからなかったのでまた流しています。今はMSX実況観てるよ。

東日本大震災とか、その時からの方針だと思うのですが、(記憶が間違ってたり方針が変わっていなければ)『話題に触れない』という選択肢を取ってくれている実況者グループです。(当然生放送時などには注意を促すことはあるけども、実況ではゲームを心置きなく楽しめるようにしている様子があった)

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