見出し画像

互いの失敗を指摘し合って何が生まれるというのか

立憲民主党の初鹿議員が同党に離党届を提出していた件で、党はそれを受理したというニュースがありました。初鹿議員は強制わいせつ容疑で書類送検されてます。書類送検された内容の通りであれば許されない事件です。離党に留まらず、議員活動してる場合じゃない気がしますけどね。

立憲民主党の対応は「ダブスタ」

その内容如何は議論から避けておいて、気になるのが保守層と言われる人たちからの立憲民主党に対する批判のされ方です。それをよく代弁しているのが産経新聞なのですが、それを抜粋します。

 立民は30年に他党と協力して「性暴力被害者支援法案」を衆院に提出したほか、「#MeToo」(私も)などセクハラ告発運動に積極的に取り組んできた。同年に前財務事務次官に女性記者へのセクハラ疑惑が浮上した際には、立民、社民、共産各党などの女性議員らが喪服のような格好で「#MeToo」と書かれたプラカードを掲げて行進し、前次官や麻生太郎財務相の辞任を求めた。

 それだけに書類送検に対する世間の目は厳しい。

(中略)立民の公式ツイッターが初鹿氏の書類送検に沈黙を守る一方で、判決に関するニュースを紹介すると、「疑惑が深まった初鹿議員に関していつもの様に追及しましょう!」「ダブスタ(ダブルスタンダード)が過ぎるんじゃないのー?」などの指摘が殺到した。

政権に対しては厳しく追求しておきながら、身内の対応には甘いんじゃないのという指摘です。それは至極ごもっともだと思いますね。

それで、何なの

立憲民主党の対応は情けない限りなのですが、一方でここぞとばかりに声を荒げるのもみっともないと感じてしまいます。「ブーメランだ」「ダブスタだ」と言って騒ぐのは、自分たちが応援してきた政権に対してやられたことをやり返しているだけのように見えます。そのエネルギーの使い方は国益になりますか

私達が国会議員に求めるべきは、国益になる議論をし、十分な議論を通じて国の制度を整えていってもらうことです。カウンターで騒いで政治の話題を消費するのは立憲民主党や日本共産党らがモリカケや桜を見る会などをネタに騒いでいるのと性質的には変わりません。

初鹿議員の件に関しては毅然と書類送検されました。そして離党届を提出して受理されました。おそらくこの後は法の元で事実関係が明らかにされて必要あれば粛々と罰せられるのでしょう。立憲民主党は情けないという印象は残りますが、それ以上もそれ以下もない話だと思います。

互いの失敗を指摘し合って何が生まれるのか

話を広げます。安倍総理に関してもそうですが、所謂保守層がいつまでも旧民主党の黒歴史を引き合いに出すのも嫌気が差します。その時の政権を選んだのも国民です。民主党政権も失敗したし、その政権の失敗は日本国民の失敗です。その責任を旧民主党(=今の立憲民主党や国民民主党)だけに押し付けるのはある意味で責任転嫁でもあると思います。

私が国会議員に求めるのは「未来の日本をどう豊かにするかを最大限に議論して実行に移す」ことです。互いの失敗を指摘しあうだけの非生産的な話題は興味ありません。(だからこういう立法をしようと続くなら別ですが、しませんよね。)マスメディアに関しても同様です。報道していただくのはありがたいけど、どちらの陣営においてでも過度に煽らないでいただきたい。

とやかく書きましたが、蓮舫議員を筆頭としたブーメラン芸は結構見事なので、私も乗っかってリツイートしたりしてしまってます。それは大いに反省し、その道の人たちの本質でないところでは騒がないようにしたいと改めて肝に銘じました。

補足

今の立憲民主党を支持する気は一切ありません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?