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#83 出社回帰とリアルに集まる価値 24/2/17

みなさん、こんにちは。
テレワークとオフィス出社のどちらが、の議論を考えてみます。

先日、あるオンラインの勉強会コミュニティで、対面で集まる機会があり、初めて参加しました。対面リアルに集まってみると、バーチャル空間だけでは得られなかった良さを感じました。
昨年のコロナ5類移行後、勤務形態については、リモートワークか出社か、二項対立を煽る話題が度々取り上げられます。イーロン・マスク氏はじめ、GAFAMあたりが殊更に出社重視に舵を切ったことも大きく取り上げられました。もはや一種の分断エンターテイメントの1つかもしれません。

さて、オンラインコミュニケーションだけではだけでは感じることができなかった良さについてです。
最も気づきがあったのは、そのコミュニティにおける、自分の立ち位置の解像度が上がったことです。
コミュニティは、会社に置き換えれば所属部門・部署と捉えることができます。以下はその前提も含めて、コミュニティを捉えてくださればと思います。

コミュニティは、基本的に、何か共通のテーマについて関心の高い人が集まっています。ですから、そのテーマ(たとえばダイバーシティ、NISA、ハワイ旅行など)について、自分がどの程度深く掘り下げているのか、網羅的に、広範囲に考えきっているのか、を客観視することができました。理解度、考えの深さ、独自の見方や論点をもっているか、などレベル感や相対的な自分の位置を捉えることが進みました。

つまり、コミュニティをマーケットと仮想化することができると気づきました。
そしてそのマーケットの中で、自分の考えや理解度の程度感がどのくらいの位置なのか、を推し量ることができました。もちろんそれがマーケット全体をカバーしていない可能性もあります。
それからそのテーマについて、たとえば2×2マトリクスで表したとき、自分はどのポジションで、マーケット全体ではどのポジションがマジョリティなのか、マイノリティはどこのセグメントなのか、と市場分布を仮説することにもつながりました。
逆の発想もできます。そのテーマについて、どんなポジションをとっている人が多いか類型化したときに、このテーマについては、だいたいこの4つが論点なのだ、と推察することができます。

コミュニティ=マーケットを、
俯瞰的に捉える、
帰納的にマーケット全体はこうだと仮説化する、
その中で自分の理解度と位置を相対化する、
これらのことが、バーチャルの場ではなかなか想像できず、リアルの場と時間を共有したからわかったことでした。

加えて、もう1点気づいたことは、実際に行動してみる=この場合参加してみることです。
行くと決める前は思考を巡らしますが、行ってみたら積極的に行動している自分がいます。その結果、上記のように、マーケットを捉えに行く、自分の位置を把握しに行く行動につながっていると気づきました。
もっともらしい理想や理論より、現地・現物・現実がもたらす身体的体験が大きな学びを提供してくれる、と感じました。
これもに二分法ではなく、程度問題ですが、どちらかといえば、現実が先にある、現実主義がわたしにはあっているように気づかされました。

ですから、出勤が楽だからテレワーク、リモートではなく、最も生産的な働き方は何か。テレワーク・リモート勤務か出社勤務か、その日に得たいことはなにか、そんな視座から選択したり、その時点でベストな働き方を決められるとよいと感じます。

みなさんは、リアルに集まる良さをどんなところで感じますか。
それでは、また。

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