見出し画像

妻と僕のPMDD生活42日目

些細な言い争いこそあれど、
それでも仲は良い方です。

妻は元レディース総長でPMDDです。

PMDDとは生理前に不調になる病気。

不調は様々で鬱だったり、躁だったり、
はたまた自殺企図だったり。

本当に目まぐるしく症状が現れる。

そんな妻と結婚して6年。

起伏が激しい山あり谷ありだけれど、
それでも何とか幸せだと思うことは多い。

きっと僕は妻専用の冒険家だ。

妻の小さな発見に喜び、
無い時は発掘して、
そして磨き上げる。

なんて言えば大袈裟でキザだけど。

先日、小さな小競り合いがあった。

妻が僕の洗濯物を投げ、娘も真似をした。

それを見た僕が2人に注意した。

「娘が真似をするから良くないよ」
「良くないことを真似したらダメだよ」

あくまでも注意。

すると、妻のスイッチの音がした。

パチンッ。

「何にもできひんわ!」
「ほんなら自分でしろよ!」
「怒られる筋合いないねん!!」

さて、どっちが怒っているのでしょうか。

そして、どっちが悪いんでしょうか。

妻はじゃれているつもり。
だけど、娘が真似をした。
ここが問題だと僕は指摘した。
イジメの片棒を担ぐように見えたから。
ケラケラと2人で笑っている様も。

それに対して妻は猛烈に批判した。

「そんなことない!」
「この子の未来を決めつけるな!」

散々に妻が僕を責め立てる。

だけど僕がタバコを吸っている間に、
反省したのだろうか2人で謝ってきた。

そして、同じ顔をして泣きじゃくる2人。

親子なんだな。
家族なんだな。
と、しみじみ思う。

こんな小競り合いは日常茶飯事だ。

険しい山ばかりで辟易とする。

今は何合目だろうかか?と考える時もある。

だけど道端には綺麗な花が咲いていて、
愛でる時間も大切にしたい。

要は一歩俯瞰で見るゆとり。

それがパートナーには求められる。

ましてや妻はPMDDだ。
そして元レディース総長だ。

俯瞰よりももっと空から。

例えば衛星画像くらい彼方から
妻を観測するような心持ちの方が良い。

そうは思ってみたものの、
今日も妻の罵声に宇宙から引き寄せられる。

妻の声は万有引力か。

メガッパ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?