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息子から学ぶこと

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子育てをする中で考えたこと、感じたことのマガジンです。
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#エッセイ

7歳と1歳が一緒に追いかけっこをする方法

夕ご飯がおわったあと、とつぜん小2長男に「ねぇママそうだんがある」と言われた。 珍しい。 えーー改まってなに?、重めのやつかなとドキドキしながら、平静をよそおって「なに〜?」と軽く返した。 「あのさ…どうしたら次男と追いかけっこできるかなぁ?」 追いかけっこ? どういうこと? 混乱しながら「次男と追いかけっこしたいの?」と聞くとそうだと言う。 なにに困ってるの?と聞いたら、次男と追いかけっこしたいが、1歳の次男はまだ追いかけっこしようと誘っても追いかけっこがわか

体がふたつほしいと思った日

夕ご飯が終わって、さて家事をするかというまでのちょっとした谷間の時間。 わたしの右膝には1歳次男が座っていた。 そこに小2長男がやってきた。 長男はわたしの左膝にすわり、「ねぇママ、〜〜〜」とゲームについてのマシンガントークがはじまった。 さみしかったのかなと思って、うんうんと聞いていたら次男が「マーマ、マーマ」と呼ぶ。 長男の話を聞いてあげなきゃと、「はいはいちょっと待ってね〜」と言いながら長男と話していたら、いきなり「ママ!しーーっ!」と、片方の手で指で一生懸命

1歳次男の「かっぱーい!」

お風呂あがり、パジャマに着替えた1歳次男が「じゅーしゅ!」とリクエストをする。 ヤクルトを飲みたいらしい。 冷蔵庫からヤクルトを出してふたをあけて座っている次男に渡すと、「マーマは?ジュース!」と冷蔵庫を指差す。 今までにないパターンだったので、「ママもヤクルトジュース飲んでってこと?」と聞いてみたら、当たり前だというような顔でうんうんと頷く。 ではお言葉に甘えて…と、冷蔵庫からヤクルトを1本取り出して一緒に飲もうとしたら「かっぱーい!」と乾杯。 そうか!乾杯したか

大切な人が楽しそうだと、楽しくなる

おもちゃ箱のどこからか、1歳次男がUNOを出してきてカードを床に広げて遊んでいた。 それを見た小2長男が「ねぇ、次男はUNOしたいんじゃない?」と言う。 いやさすがにまだUNO知らんやろ、と思いつつ「そうかなぁ?」と返事をしたら「絶対そうだよ!みんなでUNOしよう!」と言う。 ……UNOしたいの、君じゃん! さぁUNOするぞとはりきった長男は次男が床に広げたカードを集めはじめる。 それを見ていた次男はカードを拾うと「あいっ!」と威勢のいい声をあげながら長男に渡す。

好奇心と、勇気と。

1歳次男はとにかく外が好き。 朝起きてちょっとするとすぐ玄関へ行って自分の靴をもってリビングにやってきてお外行きたいっす!とアピールをする。 お外行こうかと靴下を出すと、目をキラキラさせてわたしから靴下を奪い一生懸命はこうとする(まだ一人でははけない)。 靴下をはかせてあげると、タタタタタッと玄関に行って靴をはこうとがんばる(もちろんまだはけない) 手をつないでぶらぶらしながら公園へ。 その日は雨の翌日。 次男はいもむしみたいな形の乗る遊具に乗ろうとして、その足元

1歳次男に学ぶ、睡眠と機嫌の話。

毎日最低8時間は寝る。 もしくはふとんの中でゴロゴロする。 と、いう法律か就業規則をつくったら、世の中いまよりもうちょっとやさしくなるんじゃなかろうか。 我が家の1歳次男は、ナイスガイだ。 新生児の頃から、よく飲みよく寝る人で、起きてるときはいつもご機嫌。 泣いても、ミルクかおむつか抱っこですぐに泣きやむ。 (おかげで今回の産褥期は、我が家はまぁまぁ平和だった) 1歳になって、なにかに登ろうとして登れなかったり、長男のおやつをとって食べようとして「それは食べない

0歳次男がくれたたまごボーロ。

イヤイヤ期のウォーミングアップなのか、「イヤ」という意思表示がはっきりしてきた0歳次男。 あんなに大好きだった赤ちゃんせんべをだしても「おれ、もうあかちゃんじゃないんで」みたいな興味のなさ。 けっこう前からおかゆもあまり食べず、何回か軟飯をへて、最近はもう大人と同じお米を食べている。 ちいさなちいさな一口サイズのおにぎりをつくる気力がなくって野菜スープ的なやつにお米まぜて雑炊っぽいというか、離乳食ぽいのを出しても、「かたちがあるやつがいっす」「手づかみで自分で食べたいす

気持ちと言葉には距離がある。

「学校もおうちもあきた、つまんない」 小1息子が言った。 今日はつかれた、と学校を休んだ日。 朝からテレビをみたりゲームをしたり遊んで、宿題をやっていたときだった。 なに?あきたってどういうこと?家にもあきてるの? いろいろ言いたくなるのをおさえて、「へぇ〜あきてるんだ」と軽めにかえす。 あきてるんだ!と主張すべく、ものすごい勢いで息子がしゃべる。 「学校はあそぶ時間がないからつまんない。休み時間も、外は暑いからいやだし、教室にいても自由帳に絵を描くか本読むか、

がんばるより、楽しむが強い。

小中高大とスポーツの世界に身をおいていたからか、目標達成する、習慣化するときくとなにかを我慢して努力するみたいについ考えてしまいがちだ。 だけど、働くようになって、子どもを育てるようになって、目的を達成する道のりは、がんばるだけじゃないのかもしれないと思うようになった。 目的を達成することが目的だから、べつにがんばったって、がんばらなくたっていい。 楽しんでいるうちに目的を達成するという道もあると知ったのだ。 そしてさいきんは逆に、「がんばる」よりも、「がんばらない」

世界が広がるとき。

0歳の次男はほんとうによく動く。 最近は本棚から絵本やおもちゃをどんどん引っ張り出し、トイレに追いかけてきて、洗面所では長男用の踏み台にのぼる。 長男が学帰ってくると、はいはいとずりばいで玄関まで迎えにいき、長男のタブレットをのぞきこみ、長男の周りにくっついて遊ぶ。 床にあるものはなんでも拾ってなめて、それはだめだよととりあげられると抗議して泣く。 床の景色にはすっかりあきて、つかまり立ちで広い景色がみたい。 好奇心全開。 彼の世界はどんどん広がっている。 見て

当たり前の中にある、がんばりの話。

0歳次男の最近のお気に入りは、赤ちゃんせんべ。 食べ終わるとものすごい勢いで手を伸ばし、もらえないと腕をふりまわしてくれくれアピール。 日に日に主張がつよくなってきて、お殿さま感がある。 そんなお殿さま次男はおせんべを食べるとお水をご所望になる。 みずくれ!みずくれ!と、テーブルをばんばんたたいてアピールが激しい。 湯冷ましの入ったストローマグを差し出すと、ゴクゴクと上手に水を飲む。 「すごいね〜上手にストローで飲めたね〜」と、ほめていたら、小1長男がチラッとこち

小1息子に音読が上手くなった理由をインタビューしてみたら。

小1の息子は、毎日音読の宿題がでる。 わたしが小学生のときからかわらない「音読カード」に、読んだ回数や◎○△のチェックと保護者のサインをするやつ。 音読してたなー。いつも母に聞いてもらってて何回も読んだなー。 と、なつかしい気持ちになったのは最初だけで、息子は音読の宿題がきらいで読みたくなるように気持ちを盛り上げていくのに一苦労。 ひらがなは読めるけれど、文章を読むにはすこし時間かかかる。 せっかちな息子ははやくお話が知りたくて、そのすこしの時間がストレスなようだっ

子どもの体験をうばわない。

先回りして教えたり、助けたりすることで、相手の上達だけでなく、楽しみも奪ってしまう。 反対の立場になってみて、息子との接し方について考えさせられた。 小1長男はポケモンが大好き。 数日前、そんな息子にニンテンドースイッチでポケモン(盾)をプレイすることをかなり強くすすめられた。 自分でやったら?と提案したら「一緒に遊びたかったのに。ママにやってほしいのに」と悲しそうな顔をされたので、わたしがプレイして息子が見るのを一緒にやると言うのだろうか、と思いながらもやることにし

ちがうことを前提に目の前の人と向き合う。

次男がうまれてから6ヶ月がたった。 その中で、人はひとりひとりみんな違う、ということを実感している。 ひとりひとりちがう。 言葉だけ聞くと当たり前のように思うけれど、実際の生活の中ではついつい「おなじ」に思ってしまうことが多い。 夫婦の間での、なんで○○してくれないの? きれいと感じるラインは人それぞれちがうし、気にすること気にしないこともちがうけれど、一緒に生活をしているとつい相手に自分と同じラインを求めてしまう 仕事をする中でも、得意なことや苦手なことはひとり