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ゆるーくやろうぜなんてくそくらえだ

2日間 歯医者さん以外 家に籠って
譜面と格闘した
先週 趣味の団体で長いソロを頼まれたからだ
何度聞いても覚えられなくて
うぉぉぉと叫んでいた

想像してみて欲しい
すっぴん メガネで前髪をパイナポーみたいに結び
譜面とノーパソとお茶をテーブルに広げ
更年期の関節痛のために手足にロコアテープを巻き散らかし
同じ曲をループし格闘しながら叫ぶおばさんを

我ながら怖いではないか

元々覚えるのに時間がかかる
音大等 ちゃんとしたところの出身じゃないため
私は自分をスラム育ちの独学人と呼んでいる
勿論 民間では何年も習ったけれど
これがかなりコンプレックスで
人の何倍も練習を重ねないと人並にならないのだ

2日間で150回は聞いたと思う
段々嫌になってきて
40回目ぐらいでお弁当の下準備をした
80回目ぐらいで現実逃避して焼き芋を食べた
120回目ではとうとう新しく購入した薬湯に入りだした

練習を120パー150パーやっても
本番で100パー出すことは難しい
これは長年の経験でわかったことで
本番で100近く出すには練習を重ねるしかないのだ

わかっている
わかってはいるが
これがしんどい
どこが弱点かを一つずつ確かめながら
できるようになるまで何度もやる

私は若い時からこのがむしゃらスタイルを続けるしかなかったけれど
よくバカにされた
「もっと力抜いてゆるくやろうよ」
「練習するのも忘れてたよ テキトーでいいじゃん」
「なんでそんなに頑張っちゃうの?」

それは俺テスト勉強してないんだよ と
テスト当日に口に出しちゃうやつと同じだ
私から見たら
がむしゃらに頑張ることより
ものすごおおおおおおおおくダサいのだ
それは失敗しちゃっても許してね、練習してないからさ
という予防線なのだ

サラッとやることはそんなにカッコいいのだろうか
自分の好きなことに一生懸命になることは
そんなに恥ずかしいことなのか

この曲には
もう1パートと一緒にやる箇所がある
私が頼まれた時
もう1人誰かと先生は言ったが
みんな目を逸らした
何も言わなかったけれど
心の中で
先生 大丈夫です 私 ぼっちには慣れてるんで
と思った

違和感を感じながらも
女子高生のようにみんなと肩を並べて一歩前にでることをしないで生きるか
自分の好きなことを表現するために恐怖と孤独を背負って前にでるか

どちらにもメリットデメリットがある

私はもうどうせずっとぼっちだし
この先の人生も短くなってきたので後者をとるだろう

でもその上で
少しずつ他の人たちと一緒にできることが増えればいいなとは思う

でもこういう偏った考えが嫌われるんだと思う
だからどこに行っても浮いているんだよなぁ

貴重な休みが終わるころ
まだまだ練習は足りなかったけれど
ご褒美に少しだけ出かけました

ふぉぉぉぉ!!!!


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