世界の軍の在り方に関する提案

2022年2月24日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が『ウクライナの非軍事化・非ナチ化』を名目とした『特別軍事作戦』という名の侵略戦争を開始しました。

そして、その侵略戦争は一ヶ月を経てなお続いています。国連はこの戦争を前もって防ぐ事が出来ず今も戦争を終結させる事が出来ていません。

国際連盟が第2次世界大戦を防げなかった反省から生まれた筈の国連が、かつての連盟と同じように戦争に対して有効なアクションを取れていない。

これは大きな問題であり、同じような問題が将来起こらないようにする為のアイデアの1つとして『軍備統合条約』を提案したいと思います。


『軍備統合条約』の目的とは?

目的は大きく分けて2つです。

1つ目は『各国の権力者から軍隊の指揮権を取り上げ、丸腰にする。それによって国際法を無視したり戦争を起こしたりする力を無くす』事。

2つ目は『国連に、国際法を破った国家・権力者を処罰する権限を持たせる事で国際法破りにリスクが伴う状況を作る。それによって各国の権力者に国際法破りを躊躇わせる』事。

この2つです。

ポイント①…権力者が丸腰になれば、プーチン大統領のように国連の承認も得ないまま独断で他国に対する軍事行動を行う事が出来なくなる。
ポイント②…上記に加えて、国連が軍備を保有する事で『国際法を破れば確実に処罰され、それを回避する事は出来ない』状況になり権力者が国際法破りを躊躇うようになる。


『軍備統合条約』の実施方法

この条約は『国連の全ての加盟国』が自国の軍隊に対する指揮権を放棄して初めて意味を持つものです。しかし、世界各国が一度に軍隊に対する指揮権を放棄するとは思えません。

よって、この条約は2段階に分けて実施すべきだと考えます。


第1段階(国連加盟国の一部が批准していない状態)

この条約に批准した国は、自国軍に対する指揮権が及ぶ範囲が自国領内に制限される。

訓練・交流・PKOなどの理由で自国領外で活動する場合は、国外に派遣する部隊に対する指揮権が一時的に国連に移る。

また、この派遣部隊は国外においてテロリスト等の武装勢力と衝突するなどの非常事態が発生した場合は自国政府の命令よりも国連の命令に優先的に従わなくてはならない。


第2段階(国連加盟国全てが批准)

批准国は自国の軍隊に対する指揮権を完全に国連に移行。国連の指揮を受ける国連軍として再編する。

また、ナショナリズムに基づく戦争を防ぐ為に特定の国の出身者を固めて配置せず、様々な国・地域出身者を各国に分散配置する。

国連軍は各国代表の合議・決定に基づいてコントロールされ、安保理常任理事国が現在有している拒否権は完全に廃止する。

何らかの国際紛争が発生した場合は、当該紛争の当事者はその紛争に関する合議・決定に加わる事は出来ない。(演説などでのアピールは可能)

ポイント①…国連加盟国全てが批准していない第1段階では批准国は自国の軍隊が国外で活動する場合に限り、当該部隊の指揮権を一時的に国連に移行する。
ポイント②…国連加盟国全てが批准した第2段階では批准国は自国の軍隊に対する指揮権を完全に国連に移行する。
ポイント③…国連軍は各国代表が話し合って決定した内容に従って活動する。安保理常任理事国が持つ拒否権は完全に廃止される。
ポイント④…何らかの国際紛争が発生した場合、当事国はその紛争に関する合議・決定に参加する事は出来ない。(演説などのアピールは可能)


ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

これはあくまでも個人的に考えた内容ですが、世界の平和を作っていく上で皆さんの参考になれば幸いです。

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