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肉爆弾

タイトルはいつもなんの意味もない。

糖尿病だと診断された。
血糖値もHbA1cも異常値を叩き出していて
私の体は私の知らないところで泣いていたのだと初めて気づいた。
遺伝的な要因と生活習慣が…と話す医者の顔が三角形に見えた。
思春期から肥満だったから周りにとにかくイジられることが多く
肥満⇔標準のループの20kg差で痩せては太ってを繰り返していた
そりゃ糖尿病にもなるわなあなんて他人事に思った。
だけど、とにかく高血糖+合併症の恐れもあるからと入院になり
これは非常事態だ!とさすがに気付いた。(入院期間は精神的に危なかった為、3日で退院させてもらったが)

お菓子と甘いものと喫煙をこよなく愛する私の生活は
野菜野菜野菜、タンパク質タンパク質タンパク質と栄養満点なメニューにあふれる食生活となった。
喫煙だけは非喫煙者のおっとが許してくれたからまだ良かったけど
生活が一変すると、人間はストレスがかかるんだなあと思った。

太っていると人権はないよという扱いをされ続けてきたから
いつしか健康だったら太っててもいいや!なんなら100kgオーバーしちゃお!いけるとこまでいっちゃお!なんて思ってたら
糖尿病になっちゃったので私に太る才能?はそこまで無かったみたい。

朝夜のお薬、運動(軽く散歩など)をすると低血糖、生理中はとにかく低血糖に注意なんて生活で本当に息がつまりそうだ。
おっとと衝突も増えた気がする。

話は変わるが、おっとはよく出来た人間です。
私のことが自惚れではなく、本気で好きなんだなあと思う。
怖いくらい溺愛されているから。
家事も自分の家だからと当たり前にするし、食事は基本おっと担当だったが
糖尿病になってからは調べて糖尿病にいい食事を作ってくれている。
なんなら私より家事をしている。
ここまででもすげえと思うが、私の糞みたいなワガママをすぽっと包んじゃうくらいの人である。
だから、時々なんでこんな人が私といるんだろ?と本気で思う。
それに加えて、どうしても出来すぎていて、どうしても傷つけてしまいたくなる。私は糞だなあと思いながら。
95%良い人間だからあとの5%の短所が目立ってしまって、許せなくなってしまう。私は95%悪いやつで5%しか良いところないくせに。

私は今まで人のことをたくさん傷つけて踏みにじってきた奴で
でもそんな私を私は憎まないし嫌わないって決めたから
誰よりも私は私に優しく甘い人間で。つまり糞な人間だけど
そんな私に最後のプレゼントだよって神様がくれたプレゼントが
たぶんおっとだったんだろうなあと思う、本気で。
でもね、神様。おっとにはワガママな子どもでいてほしいんだよ。
私もワガママな子どもでいるから、おっとにもワガママな子どもでいてほしい。
グッチャグチャの部屋でいいから、おっとと楽しく暮らせれたらいいやとも思うんだよ。
わたしは彼に完璧さを求めて一緒にいるわけじゃないんだよ。
甘えちゃってる私が悪いんだけどさ。

だってね、たまには二人で体に悪そうでとびきり美味しいご飯を
手を繋いで食べに行きたいなあって思っちゃうよ。
たまには二人で手を繋いでコンビニにお菓子をたくさん買いにいきたいなあって思っちゃうよ。
わたしは、おっととまだコイビトでいたいんだよ。
糖尿病になっちゃったけどね。

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