実家の餃子

餃子といえば、どこのが美味しいかという議論になることも多いだろう。

私が一番好きな餃子は浜松でも宇都宮でも、ラーメン屋のでも町中華のでも、餃子専門店のでもなく、実家の母が作ってくれる餃子である。

幼少期から作ってくれているけど、最初のうちはお店のと違って餡が肉団子の塊みたいになっててあんまり好きではなく、お店の餃子を喜んで食べていた。
だけど、成長とともに舌が肥えてくると共に、母もレシピに改良を加えて日々進歩させてきた。そのおかげでは今ではお店と遜色ないどころか、お店の餃子にはない、肉肉しさと「ご飯のおかずになる」という特色を併せ持ったものになった。こうして私は実家で餃子が出てくる日が楽しみになり、いつしか一番好きな餃子になっていた。

今では、外で餃子を食べると申し訳ないが「うちのには敵わねえな」っていう思考になってしまう。
昔と比べて、外でわざわざ餃子を頼むことはなく、気になった時に味見程度に一皿頼んでシェアして楽しむ程度である。
昔とは180°感想が変わったことがいまだに信じられないほど驚きである。

現時点で自分でレシピ通りに作れる自信はないけれど、いつかは自分でも作れるようになりたいと思っている。

以上、私にとっての餃子エピソードでした。

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