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冬の釧路へ来ませんか?

年明けて1月。
今年もよろしくお願いいたします。

いきなりですが、私からこの冬おすすめの旅行プランの提案をさせていただきたいと思います。

私がお勧めする旅行プランは

「寒いけど少雪!冬の釧路旅」でございまする。


なぜおすすめか

おすすめの理由としては、

  • 冷えるけど雪が少なく、交通の便が乱れにくいから

  • 冬にしか、田舎でしか見られない絶景を味わってほしいから

  • 実際に4年間暮らした私が胸を張ってお勧めしたいから

以上3点です。

・冷えるけど雪が少なく、交通の便が乱れにくいから

北海道といえば、雪が降り、積もるイメージが強いでしょう。しかし、それは主に札幌など日本海側や山深い内陸部に限った話で、新千歳空港など太平洋側はそこまで雪は積もりません。
地図を見ればわかりますが、釧路も太平洋側に面しているため、冬の積雪は札幌より少なく、晴れる日が多いです。
しかし、少雪と引き換えに、朝晩の冷え込みが厳しく、最低気温氷点下2桁の日が多めになります。また、水道凍結や路面のスケートリンク化のリスクが上がります。
しかし、釧路空港発着の旅を組めば、札幌方面の大雪とタイミングがぶつかってもその影響をあまり受けない利点もあります。そういった面からも、冬の釧路旅行をお勧めします。

・冬にしか、田舎でしか見られない絶景を味わってほしいから

釧路は冬にこそ価値があると思っています。夏も避暑地として魅力的だと感じますが、北海道らしさを強く感じたいならば、冬に田舎の街である釧路を訪れて、「本当の北海道」を体感してほしいです。
「♪果て〜しない〜大空と〜」のイメージは札幌にいては感じにくく、やはり田舎の方に行かないと感じにくいと考えます。
釧路の冬は札幌では見られない自然現象や景観が多くあります。札幌旅行に慣れきってしまった方は、どこかで思い切って冬の道東・釧路旅に来ていただきたいです。きっと、都会育ちの人ほどその価値観を揺さぶられると思います。

・実際に4年間暮らした私が胸を張ってお勧めしたいから

おすすめする1番の理由としてはやはり、自分で実際に住んでみて、いいところだなと感じたからです。
私はこれまでの約4年間、釧路に住んでいます。その間に市内および近郊の多くのスポットに足を運びました。多くの自然現象や景観を見てきました。その上でやはり、都会に染まりきった人々を中心に、人生で一回だけでもここにきてほしいと強く感じました。
「北海道はでっかいどう」と言うとおり、北海道は広くて地域ごとの特色が豊かなので、札幌に行っただけで北海道全体を分かった気になるのは危険な考え方だと思っています。これも釧路での4年間で私が学んだことです。
住んだからこそその土地にじっくり向き合えて、魅力を感じ取ったのですから、ある程度の説得力はあると思います。まずは一度来てみてください。

おすすめスポット

釧路とはじめに言いましたが、「釧路市」というよりかは「釧路管内」と捉えていただけると幸いです。
その上で、オススメしたいスポットです。

  1. 「伊藤サンクチュアリ」
    鶴居村市街地に近く、最も有名で大規模なタンチョウの給餌場。9:00と14:30の2回餌付けしているので、その時間あたりになるといっぱい来るかも。冬は基本的に数羽でも来るので見れるには見れます。
    不安な人は静止画ライブ映像(公式→https://tancho.marimo.jp/sizensaisyokuti.html)があるので確認してから行くのも○。
    車で行く際は、釧路側からだとセイコマ(1個目の幌呂のでなく)が見えたら右に曲がって直進。砂利道の手前で左に曲がるとすぐ見えます。

  2. 「鶴見台」
    釧路から行くと市街地より手前に鶴見台という給餌場があります。こちらもなかなか有名で、わかりがいいのが特徴です。
    釧路から道道53号をひたすら走ると「鶴見台駐車公園 1.5km先」という小さな標識が見えてきますが、それのことです。駐車場は各方向路肩にあり、信号付横断歩道で行き来できます。こちらは空振りの時もあるので、餌付けに合わせるか、昼間に行くと良いでしょう。

  3. 「音羽橋」
    上級者向けに、タンチョウと絶景の競演を収められる場所を紹介します。
    釧路側から鶴見台に行く手前に青看板があり、「標茶」(六角形に243と入っている道路)と書かれている方向に右折します。しばらくすると赤い欄干の橋が見えてきますが、これが「音羽橋」です。
    昼間に行っても何もないただの橋ですが、駐車場があるのには訳があります。
    冬のよく晴れた日の明け方、放射冷却がうまくハマると川の中州に鶴の群れが現れ、けあらし(気温差で湯気のように立つ現象)との競演を撮ることができるのです。
    条件として最低気温が-15°Cを下回らないといけないので、極寒という意味で上級者向けと表記しました。見てみたい方は防寒着を持っていきましょう。
    写真家の方はカメラもお忘れなく。

  4. 「SL冬の湿原号」
    スポットではありませんが、冬の釧路に来たなら絶対乗ってほしい観光列車です。
    1/20〜3/20まで、基本土日祝に釧網線の釧路〜標茶間を1日1往復します。(一部平日運行日あり、詳しくは下記URLより確認を)
    (運行日→https://www.jrhokkaido.co.jp/travel/sl/guid.html
    ※乗りたい日の1ヶ月前(AM10:00〜)からチケット取れるのでえきねっとに登録しておいて早々にログインしていい席を取るのがおすすめです。向かい合いボックス席なら、酔う人は進行方向を取るといいです。展望カー(横向き)は湿原側ではなかった気がするので撮影には気を遣いそうです。 
    ※湿原側でした、2人掛けなので2人で来た人や横向きでも酔わない人におすすめです。
    これは、鉄道好きだけでなく、景色が好きな人にも乗ってほしいです。なぜなら、冬限定+JR限定の湿原の景色が見られるからです。
    うまくいくと鹿やタンチョウを見れます。茅沼駅でも給餌しているので、運がいいと見れます。
    標茶はなんもないと感じるかもしれませんが、約1時間の停車時間で、お店でご飯を食べたり、SLをゆっくり見るのもいいです。早い者勝ちですが、飲食店へ送迎してくれるサービスもあります。
    正直、私はこれが一番おすすめです。

  5. 「釧路川の蓮氷」
    駅前のホテルに泊まった方は、明け方釧路川を散歩してみてほしいです。まるで蓮が浮いているかのような「蓮氷」を見れるかもしれません。人によっては感動を感じにくいかもしれませんが、一度見てみてください。

  6. 「大楽毛海岸」
    超上級者向けです。
    SLのはしりの時期は、最も冷え込みが厳しい時期です。そんな時期には「ジュエリーアイス」が見頃となっています。氷が波の力で削られ、さらに浜に打ち上げられるものです。
    映える写真は自分で氷を磨いて幻想的に仕上げる必要があるそうですが、チャレンジャーはナビと格闘しながら、迷惑をかけない駐車をして行ってみるといいです。これも明け方が基本です。本場は大津海岸(豊頃町)なので、易しい方がいい方はそちらへ。かなりの早起きが強いられますが。

  7. 「春採湖」
    シマエナガを探している方で、「札幌にいると聞いたのに全然みつからないじゃないか!」という方や、景色を見ながらウォーキングをしたい方におすすめです。
    シマエナガは時の運ですが、どうやら朝早いと見つけやすいよう。私はいずれも昼間に見ましたが、各サイトにはそうあるので、間違いではなさそうです。
    辿り着くまでの起伏も激しいので、可能なら車で行くといいです。
    また、昨年は「御神渡り」が見れたようなので、今頃が狙い目です。

伊藤サンクチュアリのタンチョウの群れ
鶴見台のタンチョウの群れ
冬の早朝の音羽橋、「けあらし」とタンチョウ。
音羽橋のシンボル、赤い欄干。昼間はただの川と橋。
SL冬の湿原号(釧路駅にて)。ご購入はお早めに!
給餌を行っている茅沼駅のタンチョウ。この日は2羽とハズレ気味だが、いるだけマシ。
標茶駅での停車中に排気口の清掃を行うSL。鉄道好きの方は駅前にとどまってこれを狙うのもおすすめ。
幣舞橋より撮影した、釧路川の蓮氷。本当はもっと蓮っぽいが、参考にして欲しい。
12月末、薄暮時の春採湖。湖面は凍結している。
雪がない、秋の春採湖。細長く曲がっているので、全景を撮るのは困難。一周してベスポジを探るのもあり。
つい先日春採湖で見つけたシマエナガ。いるにはいるが遭遇できるかどうかは運である。

とりあえず、思いつくのはこのくらいです。

最後に

とにかく、私は冬こそ釧路に来てほしいのです。札幌圏が雪深い時期だからこそ、寒いけど雪が少ない釧路で交通の便が乱れない旅を楽しんでほしいです。
正直、夏にわざわざ行こうとはならないはずです。夏なら札幌に行くと思いますから。
でも札幌の冬は大雪のリスクを孕んでおり、JRや新千歳空港も普通に止まり得ます。
釧路ならそんな心配はほとんどなく、むしろ冬に価値がある地域だと思いますので、熟練した北海道ラバーズの皆さんに一度来てほしいなと思います。

〈住めなくても、たまの旅に来るくらいならいいでしょ?〉

生意気ながら私の持論です。

これから真冬を迎えますが、ぜひ今からでも羽田から一本で行ける、東の極寒少雪絶景タウン・釧路への旅行を検討してみてはいかがでしょうか。

ありがとうございました。皆様の勇気ある決断と実行を心よりお待ちしております。

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