見出し画像

学生が地域活動を継続させるために大事な3つのこと

こんにちは。raizouです。
僕は、地方の大学で地域について学びながら、地域で活動しています。
今回は、自身の地域活動の経験を踏まえて、
「学生が地域活動を継続させるために大事な3つのこと」について、話していきます。

はじめに

僕は、過疎地域の空き家を海の家として再活用し、海岸から地域に笑顔を増やす活動をしています。今年で3年目を迎え、地域の方にも少しずつ認められる活動になってきました!

最近では、学生が地域をフィールドに活動をする場面が増えてきたように感じます。とても素晴らしい流れだと思います!

ですが、どんな活動でも課題となるのが、継続性。

地域活動というものは、活動を継続させることで、地域しいては学生のためになるものです。
ではどうやったら、継続できる活動になるのか。
答えは一つで、「地域(住民)との関係性を構築すること」です。
地域との関係性に焦点を当てながら、述べていきます。


大切な3つのこと

では早速、大切な3つのポイントを発表します。

①真面目に実直に行動

②地域住民と触れ合い、リアルなニーズを把握すること

③活動主体に地域住民を巻き込むこと

以上の3点です。
一つ一つ説明していきます。

①真面目に実直に行動

まず、よそ者の学生が地域で活動する際、一番何が大切なのか。
それは地域の皆様から、「信頼」を得ることです。
「信頼」を得るためには、学生自身が信用できる人間でなければなりません。
ですが、いきなり地域に入って、信頼を得るというのはすぐにできることではありません。いくら素晴らしい活動をしたいと言葉で伝えても、響く人はほとんどいません。2、3人いたらいい方です。
なので、まずは学生自身が「自分の想いに真面目に行動している姿」を見せることが大切です。言葉ではなく、姿勢で語ること。
毎日その地域に足を運ぶことや地域の方と出会ったら笑顔で挨拶すること。
小さいことだと思うかもしれませんが、そこからすべては始まります。

それを続けていれば、地域の人は自然と信頼してくれます。
そして少しずつ、「よそ者の学生」を認めてくれるようになります。
いきなり、地域に貢献する成果を挙げようとするのではなく、まずは自身の想いを行動で示しましょう。

②地域住民と触れ合い、リアルなニーズを把握すること

少しずつ信頼を得てから、次にすることは、地域の人とのコミュニケーションです。ここでは「言葉」が大切になってきます。
自分たちが何をやりたいのか?
なぜここでやりたいのか?
といった自分たちの想いを地域の方と一人一人、顔を合わせて伝えることです。
想いを伝える際に、一つ注意点があります。
それは、相手のニーズを把握することです。
自分たちの一方的な思い込みによる活動は、単発では実現できても、継続は難しいです。
なので、自分たちの活動が本当に求められている活動なのか。
地域の人の想いと照らし合わせながら、整合をとっていく必要があるでしょう。

③活動主体に地域住民を巻き込むこと

地域の方の信頼を得て、本当に求められていることが把握できたら、最後は「地域の人を巻き込むこと」がポイントになります。
今まで、地域の人と関係性を構築していく中で、少しずつ仲間となって活動してくれそうな人があらわれてくると思います。
その人を自分たちの活動の主体メンバーとして巻き込むことで、自分たちが本当の意味で地域の人に認められると思います。
巻き込み方は、チームの一員になって頂く方法でも、地域との橋渡し役を担っていただく方法でも方法はその時の適切なものを選択して頂ければいいと思いますが、
おすすめは後者の地域の方との橋渡し役を担っていただく方法です。
地の人がよそ者と地の人をつないでくれることで、両者の想いの祖語が減り、一体感が生まれ、町ぐるみでの活動へと変化していくでしょう。

以上が学生が地域活動を継続させるために必要なポイントになります。

活動例の紹介

最後に、それらを実践した例として、僕たちの事例を挙げさせて頂きます。

団体名「海の家Re:rie(レリエ)」
2017年7月に大学生3名で発足された団体です。
僕含め、設立者3名で共同代表という形で設立しました。

過疎化の進む地域、空き家が増えている現状、以前は栄えていた海岸
などの条件を踏まえ、
「空き家を海の家として再活用し、元気がなくなった海岸に人を呼び込み、地域住民が触れ合えるコミュニティの創出」
を目的に活動は始まりました。

スタート当初は、苦労しました。
なぜなら、地域の人の信頼を得ていなかったからです。
「この若者たちはなんだ?」と懐疑的な目線で地域住民から見られていました。

point①「真面目な姿勢を見せる」
ですが、僕たちは地域で活動したいとの想いで空き家改修から自分たちの手で行いました。約2週間の間、ほぼ毎日、空き家改修に出向き、活動をしていました。
そうすると地域の方から、声を掛けられる場面が増えてきます。
地域の方への挨拶を徹底しながら、自分たちの活動紹介を少しずつ始めました。
次第に地域の方から応援のお声を頂くようになり、徐々にではありますが地域住民に自分たちが認識されるようになりました。
数人の地域の方から差し入れを頂くこともありました。

point②「地域の方のニーズを把握する」
そうしていく中、海の家をオープンさせたのですが、始めたばかりの時は地域住民のニーズを捉えていたとはいいがたく、自分たちのやりたいことをやっていたという方が正しいです。すると、信頼してくれる地域の方は、ほんの数人いらっしゃるだけで、他の住民の方は、やはり懐疑的な目で見られていました。
なので、地域住民のお宅を一軒一軒歩いて周り、自分たちの活動紹介とニーズの把握に努めました。
その結果、地域住民は「人と触れ合う場」「昔賑わっていた海岸をもう一度見たい」というニーズを持っていることに気づき、
自分たちの活動も同じ方向を目指していたので、かなり多くの方に活動が認められるようになりました。
実際に海の家に足を運んでくれる地域の方、海の家に対していい印象を持って下さる地域の方はここで増えたように思います。

point③「地域の方を巻き込む」
そうして1年目が終わり、2年目になりました。
2年目では、地域の方をどう巻き込んでいくか意識しました。
協力してくださる地域の方とのミーティングを重ねたり、空き家のリノベーションを地域の方と一緒に行ったりしました。
すると2年目は1年目より、応援して下さる方が増え、集客人数も約300人→約400名へと増えました。
さらに自分たちの想いが地域の方へと広がり、まちづくり団体の発足や駅内カフェの増築など新たな活動が始まりました。

まさに学生が勝手にやっている地域活動ではなく、
「町一体となっての活動」へと変化をしていきました。



以上のような結果から、自然と活動は継続していきました。
実際に地域にどれだけ貢献できているかと言われるとまだまだ小さなもので、今後は地域に産業を作り出し、経済面での活動も新たにしていこうと画策しています。


最後に

僕は地方で生まれ、育ち、現在も地方で暮らしています。
人口減少や少子高齢化がうたわれる今の世の中、
地域は、町の消滅という大きな課題と向き合わなければなりません。
そこに学生という若い力が地域に入ることで、少しでもその地域に変化を起こすことはできます。
学生だけの力ではそれはできません。でも学生の持つパワーは地域にとって、課題と立ち向かっていく、エネルギーになると思います。
学生が火付け役となり、地域を変えていくことはできると信じています。
なので、僕の経験が一人の学生、一つの地域にでも届けばと、今回のnoteを書かせて頂きました。
このnoteが小さな火種になることを願って。

最後までお読み頂きありがとうございました!!
また今回の記事に関して何か、ご意見いただけましたら嬉しいです!
改めてありがとうございました!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?