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民放で最も自由度の高い?「シナぷしゅ」という赤ちゃん番組

テレビ東京の赤ちゃん番組「シナぷしゅ」が面白い。
娘は現在9ヶ月になり、平日の日中は一人で育児しているので、
家事をしたい時や、ゆっくりしたい時・・この番組にとてもお世話になっています。

子供向けの番組はいくつかあるが、シナぷしゅはとにかく自由度が高い。
なかでも「つきうた」という月替わりで毎日同じ曲が流れるコーナーの楽曲と映像は、アーティストが制限なくはちゃめちゃにやっているのものも多くて、聴いていて楽しいし、なんだか嬉しい。


観ていると、ぱっかーん!と天井が抜ける感覚というか、なんともいえない解放感を感じる。
赤ちゃんたちが喜んで観る気持ちがとてもよくわかる。

シナぷしゅの番組紹介

「赤ちゃんにテレビは見せない方がいい」
と思われている傾向がある一方で、スマホでは玉石混交の動画を見せている
現状・・そこに疑問を持ったテレ東社員が「赤ちゃんにも良質な動画コンテンツを提供したい!」と、(ある意味、“視聴率を無視して”?)立ち上がりました。
(中略)
番組名の由来となっている「シナプス」とは、脳の神経細胞と神経細胞の間にあるつなぎ目のこと。脳の神経細胞は、成長にしたがって「増える」のではなく、
シナプスによって「つながる」ことで発達します。
適切な刺激でシナプスをどんどん増やし、脳の発達につながる、
そして赤ちゃんの世界は「ぷしゅっ」と広がり、赤ちゃんを育てるすべての人の
肩の力が「ぷしゅ〜」と抜ける、それが「シナぷしゅ」です。


なるほど脳の神経細胞はもともとあって、シナプスがその細胞の点と点をつなげる役割を持つということなのか。
脳機能について調べてみると、シナプスの可塑性は同じことを繰り返すのではなく、できるだけ幅広い経験をすることでより増強されるそう。

番組プロデューサーの飯田佳奈子氏によると

赤ちゃんや子供には童謡を聞かせるイメージがありますけど、耳が柔らかくて感性もまっさらな状態なので、できるだけ幅広いジャンルの音楽を聞いたほうがいいんじゃないかと思っています。

いろんな芸術に触れさせて、感性の種を植えてあげるみたいな気持ちでやっています。
赤ちゃん向けの番組だからといって変に赤ちゃん言葉で語りかけるようなものは作らない。才能あるクリエーターが毅然とした態度で自分たちの表現を見せるということを大切にしています。

赤ちゃんって、まずは自分が大事で、自分の存在が絶対ですけど、生きていくうえではいろんな人と関わっていかなきゃいけない。その自分以外の、誰かの存在が見えるコンテンツにするといいのかなと思ってます。


たしかにシナぷしゅの楽曲はバリエーションが豊かだ。子供の様子を見ていると
すぐにノリノリになる曲もあるし、ぽかーんと口を開けてただ聞いている音楽もある。何回も聴くうちにノレるようになったり、いつもはじまった途端にぐずりだすシリーズもあったり笑、本当に様々だ。


思い返すと、子供の頃、祖母の家に行く2時間半の道すがら、母が当時ハマっていたアフリカ音楽やキューバ音楽をひたすら繰り返しガンガン聴かされた記憶がある。笑
その曲は普段生活の中で聞いている音のどれとも違って、「かっこいいな!」と思っていた。


ちょっと大袈裟に聞こえるかもしれないけど、音楽で繋がった経験から、その国の人々に対して自然とリスペクトの気持ちを持ち、肌の色や言語の違いについてあまり意識せずフラットな感覚を持てたような気がする。

「シナぷしゅ」のプロデューサーさんが言ってるみたいに、やわらかい子供のうちに、いろんな種類の音や映像に触れることで、自分のいる世界を相対化してみることができたらいいなあ、と思う。


これからの時代はアート思考が大事なんてこともいうし、娘の人生の入り口にシナぷしゅがいてくれてとても心強いなと思います。



おまけ:シナぷしゅの好きな曲ベスト3


第3位 「雨とココナッツ」
    作詞・作曲・うた・アニメーション:岡江真一郎

非常に観念的というかすごく独特な音楽と映像の世界に魅了される。!
作詞・作曲・うた・アニメーションを担当している岡江真一郎氏は、他にもシナぷしゅの毎日コーナー「ひらがなさんぽ」の企画・制作も担当しているそう。



第2位 「マイマイカー」
    うた:彩夏子・ろくちゃん
    作曲・編曲:鈴木真人
    こまどり:しみずたかはる・よこいかおり
    へんしゅう:よこいきょうたろう
    タイトルもじ:すずきゆい

マーイマーイカー♪をひたすらループするクセの強い曲。
気づいたら口ずさんでしまう中毒性のあるリズムがやめられない、止まらない。!



第1位 「ベびちゅ」
    作詞・作曲・うた:川崎鷹也
    アニメーション:いよりさき

シナぷしゅを見始めるきっかけになった曲。
赤ちゃんがいる、かけがえない日常を表現してくれてるような、心がホッとあたたかくなるような川崎鷹也氏の優しい歌声に魅了されました。
シナぷしゅを見始めるきっかけとなった曲。
姪が指輪のことを「ゆびきら」って言ってて、こどもってなんてネーミングセンスあるんや・・って思ってたので、その素敵さを歌にしてくれてとてもありがたいです。
いよりさきさんの優しい色合いとタッチのアニメーションも魅力的。



番外編 「お世話になっております」
    うた:樋口太郎

全サラリーマンが戦慄するんじゃないかという曲。笑
こどもの目線からみると(こどもじゃなくても?)、
ビジネスで使う言葉って不思議な言い回しだなぁ〜。

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