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桃と巨峰と富裕層

食欲の秋といえば栗、なしや巨峰と枚挙にいとまがない。夏後の肥満の体に更にあぶらをのせてくれる、と魚ならまだいいがホモ・サピエンスにとってよけいなカロリーは生活習慣病への直行便である。
40越えた中年には健康、仕事やお金の事など悩みは山ほどあるがその献立は人それぞれ違う。ある人には資産運用や相続対策などのアラカルテ、そしてある人には節約と基本的な生活習慣の学習のようなファストフードなどである。
さしずめ私はファストフードであろうが、富裕層の生活というのは気になる。ただよく考えれば椅子一つとってもまさか頭足逆さに座る訳ではなく私と同じように頭は上で足は下だ。座り心地が違うというだけだが、最近の研究によると座れば座るほど死に近づくのだとか。そういえば最近家具店でスタンディング・デスクなるものを見た。スイスでは立って仕事や勉強をしたりしているのだとか。食後にドカっと座っている昭和のお父さんがよく働くお母さんよりも短命なのは理由があったようだ。女性諸君、良かったのう。

ともあれ富裕層の生活ぶりが気になるので三大投資家の本を読んだ。難しい株の話しはすっとばしたが「シンガポールの富裕層は日本の巨峰と桃に大金を積む」という文章が目に止まり、早速スーパーへ。日本でも巨峰や桃は高いが700円位で富裕層の仲間入りができるのだ。安いものではないかと早速購入。
鉢をどかしたその机をスタンディング・デスク代わりに3日分に分けた巨峰を食して想像した。「そう、私は不労所得で生活するシンガポールの富裕層。」実りの秋に私の心が実った一日であった。

参考文献:
「世界大異変」ジム・ロジャーズ、東洋経済新報社
「一流の頭脳」アンダース・ハンセン、サンマーク出版

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