見出し画像

【子育て】テストの点数に興味がない子どもとの向き合い方📣強制せず思考に寄り添う方法

子育てに情熱を持って取り組んでいるママさんのコーチング依頼を受け、
お話を聞きました。

小学校6年生の娘さんの相談。

勉強は好きというほどではないけど、学校ではまあまあできる方。
テストも80点ぐらいをとってきます。
それがこのところ下降線を辿り68点とか60点台が増えてきました。
本人は「下がってきたね」と認識はしているものの、
だから頑張らないとという気持ちは皆無の様子です。
親としては、今、ちゃんと意識を持たないと中学、高校と進む中でどんどん理解できなくなってしまうと本人が辛くなるだろうと思うと
黙ってもいられず…、ついつい言い過ぎてしまうことがあります。
その結果、少しずつ親子関係が悪くなってきてしまって。
でも放置するのもはばかられ、一体どのように接したら良いのか、
分かりません。

ママのお気持ち、とても良くわかります。

大人には先が見えている(経験済み)ところがあるので、
愛する我が子には将来、後悔することのないように働きかけたい。
良かれと思って、「今、伝えなくてはならない!」という気持ちになる。
これは仕方がないことです。

【事実】の捉え方がちがう

お話を聞いて思ったのは、
「68点」という事実に対して、
ママさんと子どもさんとでの「捉え方」がズレている、ということです。

ママにしてみれば、
小6でこれはまずい。今、意識を変えておくべき。
子どもにしてみれば、
高学年になってちょっと難しくなってきたなあ。(以上)

という状態のようです。

この時、事実は1つ=68点をとったということ。
それに対する「解釈」は無限にあります。

そして「解釈」=捉え方のズレによって
コミュニケーションの齟齬が起きたり
次にとる行動が変わるのです。

もっというと、
次の行動が変わるので、つまりは「未来」が変わることになります。

こういうと、
益々「今、言わなくては!」という気持ちに拍車がかかるかもしれませんが、忘れてはならないことは、
解釈は人の数だけあるというあたりまえの事実を
改めて認識することです。

捉え方のズレが生じる理由

一般的にいうと、

①知識の差
②経験の差
③価値観のちがい
④願望のちがい

といったあたりです。

相談者さんの例で言うと、
勉強に対する知識が、ママと子どもでは違う。
勉強に関わる経験も違う。

「いまやっておかないと、、、」とママが思うのは、
子どもにはない知識や経験が元になって生じる「ママの判断」です。

そして価値観。
勉強や学校のテストの点数をどのくらい重要視するか、
その価値観のちがい。

大事に決まってるでしょ
というのは「ママの判断」です。

また願望。
願望は、価値観とも深く関わりますが、
「今、したいこと」、「将来に向けて興味があること」が、
ママと子どもで異なっている場合です。

捉え方のズレを解消するには【対話】しかありません。

どちらの解釈が正しくて
どちらがまちがっているという世界ではありません。

自分の解釈を相手にそのまま飲み込ませようとすると、
まちがいなくトラブルが起きます。

仮に、表面的には飲み込んだように見えても
子どもが自ら選択していない限り、
将来においてそこがひっかかりになって
別のトラブルが生じることもあります。

まずは、

ママからは、
どうして心配しているのか、その背景にある知識や経験を
ママのものとして子どもに伝えてあげるのが良いと思います。

ただし、絶対に押し付けないこと。
こんなことがあってこう考えているのは「ママ」であって、
仮に同じ経験をして同じ知識を得ても、
子どもが同じ思考になるとは限らないことを忘れないでおきましょう。

そして子どもからも、
今の価値観や願望を話してもらうと良いですね。

テストに対して、どんな風に思っているのか。
いま、勉強より楽しいと思っているのはどんなことがあるのか。
勉強について、どんなふうに思っているのか。

子どもが本音を話せるように、
心から興味を持って関わってください。
話しやすい関係を作りながら、慌てずに引き出してあげてください。

まちがっても、子どもが話してくれたそばから
それを「評価する」思考はNGです。

何を言っても、そうなんだなあとニュートラルな気持ちで受け止めてください。同意する必要はありません。
子どもが今、そう感じている、そう考えているのだな
ということだけです。

【捉え方】は無限大

お互いに相手の背景や気持ちを知ったら、次は、

この「68点」という事実を、どう「捉えるか」について
双方が納得できるきょうの回答を見つけることです。

対話の中で生み出せるのが理想的です。

家庭の方針や
子どもの性質、
また親の価値観などによって
正解は無数にあります。

大事なのは、ママと子どもで双方「納得」できることです。

✔️ 今の「68点」はちょっと残念
✔️ 次は●点になるようにしたい
✔️ そのためにはどうしたらいいかなあ

というのもアリですし

✔️ 今の「68点」はそれでOK
✔️ 大好きな●●にもっと打ち込みたい
✔️ そのためにはどうしたらいいかなあ

というのもアリです。

きょう明日の1点、2点が大事なのではなく、
重要なのは、

子どもが自分のことを見つめる思考を持つこと
それに対して自分がどう感じているのかを把握する力を持つこと、
そのうえで、自分で考えて、行動を選択する力を持つことです。


この力がついていれば、いつでもどんな時でも
きっとその子は大丈夫!

早い遅い、スムースか回り道かなどの差異はあっても、
きっと自分の願う人生を力強く歩いていく人になる。
わたしは、コーチとしても一人の親としても
心からそう思っています。

親ができる一番のことは、
自分を知り、自分の願いを見つけ、
そこへ向けて考え行動する力をつけるために
応援することではないでしょうか。

言うは易く、行うは難し。
ではありますが、
一緒にゆっくりやっていきましょう。

ライン

大澤 弘子 日テレHR代表/企業の人材育成を支援しています。
サラリーマン応援📣ライフコーチ
大人のための自分さがし〜”捨てる”キャリアビルディング
ヨガインストラクター
国家資格キャリアコンサルタント

https://www.instagram.com/hiroko_oosawa/

https://www.facebook.com/hiroko.oosawa.7/

なかなかの男性社会で30年働いてきたテレビマンが、コーチングやカウンセリングで「自分らしく生きる」を支援中。限定少数しか出来ませんが小学生からシニアまで。