マガジンのカバー画像

妊婦を残して単身赴任

8
妊娠31週の妻を日本に残してチェコへ単身赴任した夫ができること #妊娠 #夫 #遠距離妊娠生活
運営しているクリエイター

記事一覧

23〜26週 4D

23〜26週 4D

この頃、僕はプラハへの単身赴任まで2ヶ月を切り、仕事も後任の方への引き継ぎがはじまった。お客様への挨拶で国内出張だけでなく、1週間のアメリカ出張もあったり、友達に壮行会を開いてもらったりと、慌ただしくすごす。
妻は相変わらず仕事の予定をびっしりと入れ、平日、土日関係なく、ほとんど休みがなかった。当時のスケジュールは今見ても、妊娠6ヶ月でこんなに働けるのかと驚くぐらい。

そんな中、妻は母親学級へも

もっとみる
19〜22週 準備

19〜22週 準備

この時期、妻の体調は日によって変わるものの、一貫していたのは安定しないということ。
疲れやすく、気分も浮き沈みがある。
お腹の張りも頻繁にあり、切迫早産にならないか心配したり。

このとき僕たちは新年を迎え、年末年始は妻の実家へ行く予定をしていた。ところが出発前日、妻の体調が急変し、急いで病院へ行った。病院で検査を受け、特に問題はなかったものの、大事をとって帰省はキャンセルした。

下腹部痛、背部

もっとみる
14〜18週 もう一つの発表

14〜18週 もう一つの発表

前回の記事にまとめて書いていたんだけれど、長くなりすぎたので二つに分けることにした。

この14〜18週の時期(2015年12月)にもう一つ、僕たち夫婦には重大な出来事があった。それは、2016年4月からのプラハ駐在内定だ。この転勤を受けるということは、妊娠31週になる妻を一人日本に残し、自分は見知らぬ土地で数年間を過ごすということだ。
この転勤話は僕たち夫婦として受けるという結論に至ったわけだけ

もっとみる
14〜18週 発表

14〜18週 発表

このくらいの時期に、妊娠を周囲へ発表する人が多いと思う。僕もこの時期に職場の人に報告した。
夫が一般的な会社員の場合、職場の人への報告の仕方は夫として大事な点だと思う。
それは、大げさに言うと自分の人生における家庭と仕事の位置付けをどうしたいか、自分と家族の関係をどうしたいか、ということだと思う。

僕の妻はバリバリに仕事をしていた。出産直前まで仕事して、出産後もできるだけ早く復帰したいと考えてい

もっとみる
10〜13週 期待と裏切り

10〜13週 期待と裏切り

確かこの時期に、漫画『コウノドリ』を読んだと思う。妊娠、出産というのは、すべての人が何の問題もなく妊娠し、生まれてくるわけではないということを理解した。子どもを授かりたいと思っている人には是非読んでほしい。
まずは風疹。これはみんなが努力すれば防げる問題。妊婦が妊娠初期で風疹にかかると、胎児に感染して先天的な障害を残すことが多い。
子どもを授かりたいと思った時に、夫婦で風疹の抗体があるかどうか検査

もっとみる
6〜9週目

6〜9週目

この時期も僕は妻と一緒に住んでいた。
もちろん外見は変化がないし、まだ周囲に報告するには早い。そのため、当然といえば当然だけどまわりの人は妊婦への気遣いなどできない。一方で流産の確率も高い時期なだけに心配が絶えない。
妻は仕事を大事にする人だから、僕も仕事を頑張っている妻を応援したいんだけど、やっぱり心配になる。

この時期はつわりもあって、きつい時には食べ物を選ばないと食べられないことも。なので

もっとみる
3週目

3週目

僕の妻は敏感な方かもしれないけど、妊娠3週目にして妊娠を察知しいた。この時はまだ一緒に住んでいた。
男はパートナーの妊娠がわかった瞬間、どう思うのか。人によって差があると思うけど、僕の場合は、8割の喜びと2割の不安だった。

2割の不安は、ネガティヴなものではない。半分は父親になることについて、頑張らなきゃと思いつつも、自分に務まるのかというプレッシャー。もう半分は妻の心身の心配。とくに僕の妻は人

もっとみる
はじめに

はじめに

妊娠31週の妻を日本に残し、2016年4月、チェコのプラハに単身赴任。
妻は里帰りせず、東京で出産予定。そんな妻と僕は、日本とチェコで7時間(サマータイム終了後は8時間)の時差生活。
家庭にとっては厳しいタイミングでの海外赴任、僕ができることはなんなのか。できること、できなかったこと、やってよかったこと、よくなかったことなどを書いていきたいと思う。
#妊娠 #夫 #遠距離妊娠生活