妊娠初期②~恐怖だったつわり~

妊娠が判明して、不妊治療クリニックを無事卒業し、産院デビュー。
母子手帳もゲットして、やっと少しずつ実感がわいてきた。

妊娠初期といえば、こわいのが、つわり。
私は嘔吐恐怖症という症状が昔からありまして、吐くのが怖いゆえの外食恐怖、軽いパニック障害まで発症した時期もあるほど。
嘔吐なんてみんないやだよ!って絶対言われて理解されないんですが、その恐怖レベルが尋常じゃない。少しでも吐き気がしただけで手が震えてパニックになるし、電車に乗れなくなったりレストランに入っても一口も食べられなくなったりする。

だから友達と外食したり飲み会だったりがあると、気持ち悪くならない程度にほんとに少ししか食べないからめちゃくちゃ少食の人だと思われてた。
家では普通に食べられるから、明らかに精神的なもの。
なんていうのかな、家なら気持ち悪くなっても横になったりできるし周りに迷惑をかけないけど、外で具合悪くなったら迷惑がかかるしすぐにトイレとかに行けない、それがなぜかとっても怖かった。自分でもよくわからない。

一種の強迫性障害だしストレスとかもあると思うけど、心療内科に行ってみたら安定剤出せるけど副作用が吐き気なんだよね、と言われて断念した思い出。

そんなんだから妊娠してからの1番の恐怖はつわりだった。

ちなみに、今だに吐いてないし怖いものは怖いけど、外食恐怖が治ったのは夫のおかげだった。
夫はめちゃくちゃ大食漢。ほんとになんでも食べるし大盛りも難なく食べる。
そんな夫と付き合うようになってから、外食でほとんど食べられない私をみて、残したら俺が食べるから好きな物食べなよ、って言ってくれて、それから少しずつ大皿をシェアして食べられるようになって、気づいたら外食が楽しくなってた。
今でもとっても感謝している。

─妊娠がわかってからというもの、少しでも胸焼けがするとつわりか?!ってドキドキしてた。

8週くらいから、夕方になるとなんとなく食欲がなくなってきて、10週にもなると夜ご飯がまったく受け付けなくなった。
魚や肉、とにかくなにかが焼ける匂いがダメで、夕方から夜中にかけて船酔いのような感じでムカムカしながら耐え忍んだ。

朝と昼は比較的楽なので軽く麺類などを食べて、夜はそうめんとかゼリー、冷ましたパスタを少しだけ。食べないと食べないで気持ち悪さが増したので、無理にでも放り込んだ。
夕食を作るのがしんどかったから夫には義実家で食べてきてもらった。

ちなみによく言われるご飯が炊けた匂いがダメになる、というやつだけど、私はそんなに気持ち悪くはならなかった。
ほんとに人によるんだなあ、と思いつつ、思ったより軽い症状でほんとに助かった。

妊娠初期にもうひとつ大変だったのは、仕事に出ると必ず出血していたこと。

立ち仕事なんだけど、そのせいかはわからないけど仕事があった日の夜はほぼ必ず出血した。その度に病院に駆け込み、安静を言い渡された。
子宮筋腫があるせいで出血しやすいのかもと言われた。

最初は少しの出血だったけど、ある日大量に出血。病院で診察台に上がったとたんに滝のように流れ出て先生もびっくりしてた。

注射と薬で自宅安静、1ヶ月の安静で診断書も出された。
職場の店長に頭を下げて、このままだと続けられないかもしれないことを伝えた。
とっても好きな仕事だからできれば続けたいけど、シフト制だから迷惑をかけてしまう。
店長も引き止めてくれたので少し甘えることにした。

自宅安静はほんとにきつかった。
体も精神も元気なのに、動いてはいけないというのは私にはとても苦痛だった。

家事をしてくれる夫や義両親には申し訳ないし、することがなくて退屈だし、やりたいこと、行きたいとこ、会いたい人もたくさんいるのに、何も出来ない。

もう少しで安定期に入るから、とりあえずそこまで耐えられれば少し安心だ。

12月ももう半ば。
何事もなく新年を迎えられることを目標に、ひたすらぐうたらしていた。

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