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【映画感想?】ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえりお母さん~

数年前にネット記事で見て、気になっていた映画が富山で上映されることを知った。以下HPに書いてあった紹介。

フジテレビ「Mr.サンデー」の企画として始まり、2018年に劇場公開されたドキュメンタリー映画。認知症の母親と耳の遠い父親の暮らしを、ひとり娘である信友直子監督が自身の視点で丹念に映し出したことにより、広く多くの人に普遍的な物語として捉えられ、夫婦や家族のあり方を改めて見つめるきっかけとなった作品である。年々深刻化する老老介護や認知症に関する問題の実態も浮き彫りにし、単館公開としては異例のロングランを記録。口コミがひろがり、約100館まで上映劇場が拡大するなど想定を上回る大ヒットとなった。また、公開の翌年には、同名書籍が発売されるなど大きな話題となった。

https://bokemasu.com/

https://bokemasu.com/

主催は富山県認知症の人と家族の会。
申込方法(電話かFAXかメールだったような)的になんだか主催は高齢者率高そうと思っていたら、実際そんな感じだった。老々介護の現実を感じる。
会場は富山市と高岡市があったが、上市町から近い富山市を選択。
富山県民共生センター サンフォルテ で2023年10月21日(土)午前の部を私、午後の部を夫が行くことに決定。
夫は小学生の頃祖父の介護経験があり、看護師でもあり、福祉にすごく興味を持っている人なので、見たくない?ってチラシを見せたら、見たい!と返答が。本当は一緒に見たかったが、4歳の息子がじっと見ているのは難しすぎるのわかっていたので、それぞれが鑑賞する形に。午前と午後の部あるのありがたすぎた。感謝。
母も介護福祉士として働いているので、見たいかなと紹介。見たい見たい!と私は母と午前の部に参戦した。

前置きが長くなったが、感想。
めちゃくちゃ泣けて笑えた~~~~!!!
お父さんの愛が、深い、深いよ~~~!!
割と最初の部分からずっと泣いていた。
多分泣くだろうなと思って首にムヒ(※かゆみ止めのムヒを作っている会社池田模範堂は上市町に本社がある)のタオルかけていって大正解。

あまりよくチラシ見ずに行ったが、映画上映会後監督の講演会もあって、それがまたすっごく良かった!
監督が、お母さんが認知症になったことをお父さんが近所の人に隠していて、2年経ってようやく近所の人に(監督が)オープンにしたら怒られたという話をされていた。
うちは息子が骨形成不全症という骨折しやすい難病をもって生まれてきたことを、最初から越してきた班の方には回覧板を通じてオープンにした。
出産祝いもらうし、出産したのに息子はしばらくNICUで家にいないし、近所の人に聞かれる前にオープンにしよ!と息子の写真と病気について簡単に記したカード(確か出産祝いの品を買った時に無料で作れた)を回覧してくださいと当時の班長さんに夫通じてお願いしてもらった。
近所の方は大丈夫?元気に育ってね、とやさしい言葉を投げかけて下さる方がたくさんいて、いい場所に越してきたなと感じたものだ。おもちゃいろいろもらったり、美味しい物もらったり、本当に見守られているのを感じる。
当時の私、いい選択した!素晴らしい!と自分を今でも褒めている(笑)
SNSでもオープンにしている。すると最近息子と同じ病気の社長さんが今後富山来るみたいだよ、という情報をもらえたりなんかして、やはり情報はオープンにするに越したことはないなと感じている。

障がいと高齢って、どちらも不自由さがあるという部分だったり、社会に助けてもらえる場所をたくさん作る必要があるという点で、とても近しいと感じている。
障がいへの理解よりも高齢への理解を促すほうが、誰でも老いるので、容易だと思う。
その点で、この映画は、誰もに見てもらって考えてほしい、素晴らしい映画だなと感じた。
こんなに泣いたのは林弘樹監督の「ふるさとがえり」以来だ。
10年後くらいにまたすごく感情が揺さぶられる映画に出会いそうな予感。
こんなに感情揺さぶられちゃったので、上映会するしかないな!という気持ちに。ただ私はオーガニックマーケットの主催でいっぱいいっぱいなので、上映会の主催は夫に譲る(笑)
彼もやる気満々で、当日講演後監督と写真撮ってきたよと写真を見せてくれた。
当日私は昼に息子預けていた父と待ち合わせしていたのもあって、慌てて会場を後にしたのであった。預けていたのが母だったら子育て経験あって介護福祉士でもあるから慌てないんだけどね。

そんなこんなで、みなさんに見て欲しい映画、富山で見る機会(夫が)作っていくので、是非!


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