8冊目 『行動学入門』

文春文庫 三島由紀夫著『行動学入門』
 友人が読み始めたのを横で見て自分も読もうと決めた。『行動学入門』の帰結は自身が思いもよらないところにあった。乃木希典の死以降、日本において忘れ去られた知行合一を説く陽明学に焦点を当て、革命哲学として陽明学の重要性を説く本であった。2章の「おわりの美学」は非常にポップでサクサク読んでいたが、3章になって急に先述したような事が綴られており、お腹がパンパンになりながら読み切った。「読書は行動のためにあるよな。」という自分の思想ももしかしたら陽明学派の思想を汲んでいるのかもしれない。

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