陽明学

松陰の勘違い

幕末維新の思想的原動力は「尊皇攘夷思想」です。
「尊皇」は江戸幕府ではなくそれに根拠を与えている天皇・朝廷に権威を戻そうということです。今の感覚で言えば極右です。
「攘夷」は夷敵を打ち払おうという暴力的な考えです。今の感覚で言えばテロです。

しかし当時の感覚で言えば、極右といった保守思想ではなく、むしろ革新思想だったように思えます。保守と言えば、武家らしく主従関係のちぎりを結んだ、つまり将軍家と

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卒論[あそび]に遊ぶ〜#卒論公開チャレンジ

卒論を書いて早20年。遊びのダイナミズムを東洋哲学と無理やり絡めて論じ、指導教官の教授を呆れさせたのが懐かしい。

意外に今読むと新鮮だったので、「#卒論公開チャレンジ」で公開してみます。

発散と収束の法則は、デザイン思考でも使われるので時代が追いついたのかも知れません (笑)

卒論[あそび]に遊ぶ

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【書評】2019年1月② 真説「陽明学」入門―黄金の国の人間学

とある方からの課題図書として拝読。正直難解な内容でとても読むのが大変ではあったが、収穫のある一冊ではあった。

前半は陽明学を作り上げた王陽明の半生の紹介。中盤で陽明学の解説。ここがメイン。後半は陽明学が影響を与えた数々の人々の紹介。幕末の志士や、戦前戦後の歴代の起業家に大いなる影響を与えた事が紹介される。特に、西郷隆盛、安岡正篤を多く紹介し、それ以外にも大塩平八郎や吉田松陰、さらには岩崎弥太郎へ

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学校創っちゃった物語③-気骨ある漢学者の学舎の二松学舎大学

明治時代というのは、西洋の文物をいかに吸収し咀嚼していくかの時代であった。そのために、様々な学校も設立された。外国語系の私塾など後に大学になったところも多い。

だが、そんな時代に、西洋文化のよさは認めつつも、やはり日本人は国漢の学問を学ぶべきだ、と声高に叫んだ気骨ある学者がいた。今回取り上げた二松学舎を創設した三島中州である。

あの高名な山田方谷に学んだ彼は、その後に江戸に出て、西郷隆盛も著作

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【運をつかむ技術】

【概要】

H.I.S創業者である澤田氏。

自身の若年期のドイツでの留学での生活や世界への様々な旅の経験から、現在の澤田氏の考え方を形作っているようだ。

現在の日本での起業を目指すものに、失敗を恐れずチャレンジすることの価値を説いている。

また、いつでもどんなときでも「元気である」ことの重要性を述べており、

また、
・読書などで得られる「知識や教養」
・それを実際に肌で体感して得られる「経

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あるお母さんから問われました。「人を幸せにしますが、同時に不安にもさせるひとことって、どんな言葉だかわかりますか?」

ある保護者のお母さんにこう問われた。

「人を幸せにしますが、同時に不安にもさせるひとことって、どんな言葉だかわかりますか?」

「全くおんなじ言葉に両義性があるということです」

「う〜ん、なんだろう?面白いですね。ちょっと考えさせてください」

「はい。もちろん」

そこで私が考えついた言葉とは、「愛してる」だった。

なぜこんな話をし出したかと言えば、お金について考える機会があったからだ。マ

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蒋介石「日本が強国たり続けているのは、中国の哲学に力を得ているから」。日本の陽明学。これはイノベーションの原動だ。

薄っぺらい金儲けなどイノベーションではない。真のイノベーション、世界を糺(ただ)す学とはどのような智か。

「書を読むに志は聖賢にあり、科挙にあらず」。

王陽明は子供時代、塾師にこう反論し、彼を大いに驚かせた。

 陽明学。「ただ本を読むことではなくて、体験を持って真理に到達する」。三島由紀夫はこの学の特質をそう呼んだ。これが知行合一。これこそ、日本の陽明学を中国のそれとは異なる独特の哲学へと昇

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「基礎知識をもって動く」知者行之始、行者知之成

知は行の始め、行は知の成るなり
―知者行之始、行者知之成―

[原文](陽明学)
知者行之始、行者知之成。

[書き下し文]
知は行の始め、行は知の成るなり。

[原文の語訳]
知ることは行いの始めであって、行動は知ることによって成り立つ。

[解釈]
何かするには基礎知識が必要で、知っていることによって無駄の少ない意味ある行動につながるということです。

知識をもとに行動に移すことで、はじめて学

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