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他人のことがよくわかるのが知恵、それよりさらにすぐれた明智とは【老子】

グッときた本は繰り返し読んでいます。
らるです。

今日は、老子の話です。
そして、最近語ってきたことの
再確認の話
でもあります。

ここ数日の話で

「自分のことを知る」ことが大切

「自分のことを知るにはどうしたらいいか」

という話をしてきました。


そして実は、老子も
外のことより「自分のことを知れ」と
言っていた
んです。



外よりも内を

他人のことがよくわかるのは知恵のはたらきであるが、自分で自分のことがよくわかるのは、さらにすぐれた明智である。他人にうち勝つのは力があるからだが、自分で自分にうち勝つのは、ほんとうの強さである。

P113

他人のことがわかる…よりも
「さらにすぐれた明智」であるのが
自分で自分のことがわかることだ

というわけです。

自分のことがわかる …というのは大切だよな
とは私も思っていましたが、
老子はハッキリ「内側(=自分)の方が大事」と
言い切っている
わけです。

また、解説にはこうあります。

外に走る知ではなくて、内に沈潜する洞察こそが、実は内外のすべてをみぬく

P114

内に内に…と、洞察を深めていくと
「内外すべて」を見抜けるようになる
…と

これはなかなか衝撃的ですね。


この、自分自身の中に答えがある
…という話は、個人的には

スピノザっぽい と感じました。

スピノザは、

神即自然…
この世全ての物事は「神」のもとに必然的に生じている

と述べています。

要は、「私たち自身」も「神」の一部
ということです。

ここでいう「神」というのは
人のような何か…ではなくて
「この世を動かす絶対法則」…といったイメージで
捉えるとわかりやすいかと思います。

要は、

自分自身もその「法則」通りに動いているのだから

自分自身を理解できる
=この世を動かす「法則」を理解できる

という話になって

老子の言う

内に内に…と、洞察を深めていくと
「内外すべて」を見抜けるようになる

という話とつながってきます。


なんとなく、外の情報をどんどん学ぶことが
より賢くなって、自分を向上させて
幸せになれる道…なのかと
漠然と思っていましたが

どうも、まずは「自分を知る」ことを
やっていった方が良さそうだなぁ…

思い直しつつあります。


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