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ショウペンハウエル流 読書の心得

こんにちは、らるです。

今日は、こちらの本から
表題にもなっている『読書について』
を紹介していきます。

何を読むべきか

これについては、
ショウペンハウエルはとても厳しい事を言います。

読書に際しての心がけとしては、読まずにすます技術が非常に重要である。その技術とは、多数の読者がそのつどむさぼり読むものに、我遅れじとばかり、手を出さないことである。

Kindleの位置No.2297
良書を読むための条件は、悪書を読まぬことである。人生は短く、時間と力には限りがあるからである。

Kindleの位置No.2307

多くの読者が読むものを
「読まずに済ます」
こと。

そして「悪書」を読まぬことだ
言うわけです。

ここでいう「悪書」というのは
お金儲けを目的に書かれた本のことで
大半の本はこれにあたる

ショウペンハウエルは言うわけです。

じゃあ、何を読んだらいいの?
という話になるわけですが…

あらゆる時代、あらゆる民族の生んだ天才の作品だけを熟読すべきであるKindleの位置No.2302
幸い私は早く青年時代に、A・W・シュレーゲルの美しい警句に行きあたり、以来それを導きの星としている。「努めて古人を読むべし。真に古人の名に値する古人を読むべし。今人の古人を語る言葉、さらに意味なし。」

Kindleの位置No.2314

あらゆる時代、あらゆる民族の生んだ
天才の作品「だけ」を熟読すべき

というわけです。

一つの方針として
「努めて古人を読むべし。」

と言っています。

昔なら長く生き残った本であれば
それは良書である可能性が高い
わけです。

人の購買意欲をそそるような
最近の本…よりも
昔から生き残っている名著の方を
熟読することを、ショウペンハウエルは
勧めている
ということです。

どんな風に読むか?

さて、読む本は
昔から生き残っている名著
というのが分かりました。

読み方については
どう言っているでしょうか?

一言一句、覚えるくらいに
何度も読め…という話でもしているのでしょうか?

もちろん、そうではありません。

熟慮を重ねることによってのみ、読まれたものは、真に読者のものとなる。食物は食べることによってではなく、消化によって我々を養うのである。それとは逆に、絶えず読むだけで、読んだことを後でさらに考えてみなければ、精神の中に根をおろすこともなく、多くは失われてしまう。しかし一般に精神的食物も、普通の食物と変わりはなく、摂取した量の五十分の一も栄養となればせいぜいで、残りは蒸発作用、呼吸作用その他によって消えうせる。

Kindleの位置No.2227-2232

自分で熟慮して、消化せよ

これが読み方なんです。

そして食べ物の消化と同じく
摂取した量の50分の1も栄養になればいい


とまで言っています。

ただ、読んで覚えることには
意味がなく、
それを自分で消化することに
意味がある
というわけです。

まとめ

何を読むべきか
→古くから生き残った名著を読む

どのように読むべきか
→熟読し、熟慮する
自分の頭で考えて、消化する

全体の50分の1も残れば
御の字であると考える。


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