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成績が悪いのは、自分の責任?【教育は遺伝に勝てるか?】

成績が悪いのは自己責任だ

そんな風に思っていたり
あるいは、言われたことがある人も
いるのではないでしょうか?

学校のテストは
出題範囲が明確で
なおかつ、点数も明確につくので

「ちゃんとやればできる」
「正当に評価できる」

…というイメージが強いでしょう。

勉強ができないのは
本人の努力不足だ

そういうイメージを持っている人も
多いかと思います。

ですが、実は…


遺伝3~5割、育ち・家庭環境3~5割

こちらのグラフを見てください。

安藤 寿康. 教育は遺伝に勝てるか? (朝日新書) (p.65). 朝日新聞出版. Kindle 版.

一卵性双生児と、二卵性双生児を調査し
知能や、様々な教科の成績への

遺伝
共有環境(育て方、家庭環境)
非共有環境(その他)

の影響度を表したものです。

見ての通り
「知能」に関しては半分は遺伝で
決まっています。

各成績はばらつきはありますが
概ね
3~5割が遺伝
3~5割が共有環境(育て方、家庭環境)
です。

遺伝はもちろんですが
育て方、家庭環境も子供は選べませんから

成績のほとんどは「生まれで決まっている」
と言っていいでしょう。

子供の成績の悪さに対して
・本人の努力不足
・先生の良し悪し

を責めるのは、理不尽だと言えます。


知能=IQや、小中学生の時の成績は
「ほとんど」が遺伝と生まれ育ちで決まる

これをどう捉えるかは
人によって違ってくるでしょう。

あくまで「ほとんど」であって
「全部ではない」という点に
救いを見出す人も居るでしょうし


自分の成績が悪かったのは
自分自身の努力のせいではない可能性が高い

…と分かれば
自分を生み育てた人を
呪いたくなる人もいるでしょうし

逆に、自分の努力の仕方が間違っていたせいでは
無かったんだ…と、楽になる人もいるでしょう。


私自身は、こういった遺伝の話を
見るたびに、自分はちょっと
変わった存在だったんだ…と
感じてしまいます。

ですから、自分自身の経験を
一般的とは思わずに
自分の感覚を押し付けることなく
しっかりと相手の話を聞いていこう
…と、今回改めて決意しました。



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