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「限界に挑戦」するのはいつか?【達人のサイエンス⑨】

達人の道への
5つのキーポイント

1、指導
2、練習と実践
3、自己を明け渡すこと
4、思いの力
5、限界でのプレイ

今日は最後の
「限界でのプレイ」についてだ。

達人の道は、
成果ではなく継続が大切だ
…という話をずっとしてきたが
今日の話は、少し毛色が違う。

「継続」が大切では無かったか?

本章でわれわれは、一見矛盾がありパラドックスと思えるような、深刻な問題に行きあたる。

P107 

この矛盾というのが
達人の
「過去の限界にチャレンジしようとする」
傾向のことだ。

限界を超えたチャレンジというのは
時として危険を孕み、継続を脅かすこと
なりかねないものである。

しかしながら、達人にとっては
基礎に忠実な継続と、この
「限界でのプレイ」

両方とも大切になるものである。

著者は自らの合気道の例を
以下のように紹介している。

われわれの道場では、合気道とはまず第一に永遠の道である。しかし厳しく手ごたえのある試験が定期的に行なわれ、これがまるでドラマのようになることも少なくない。

P108

永遠の継続をベースとしつつ
厳しい試験=ドラマを時に挟むということだ。

こういった限界への挑戦が生むドラマ
これが無ければ…

この人間社会は無味乾燥で生気のないものとなっていたのではないだろうか?おそらく、人間社会そのものが存在しなかっただろう。

P111

自らの限界を超え
時に犠牲になってでも
不可能を可能にしてきた


そういった人たちが
人間社会を作ってきた
ということである。

ただ、あくまでも…

この「限界でのプレイ」の
魅力ばかりに憑りつかれてはいけない。

達人の道のベースは
あくまで「継続」の道である。

無謀な挑戦をしてはいけない。

今日まで紹介してきた
・正しい指導を受ける
・練習・実践
・自己を明け渡す
・思いの力


これらを実践し、
自分が「限界に挑戦する時が来た」と
判断できるもののみが
「限界でのプレイ」に進むべきである。

まとめ

達人は時に「限界への挑戦」を行う。

これは危険を伴い
達人の道のベースである「継続」を
ジャマしかねない。

しかし、この「限界への挑戦」は
不可能を可能にし
人間社会を形成してきた。

指導、練習、自己を明け渡す
思いの力…という達人への道の
基本的実践を長年行ったうえで
「限界への挑戦」を行うべきである。





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