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30歳など、まだ駆け出しであり、子供である【ニーチェ『偶像の黄昏』】

高度の文化にとっては、三〇歳など、まだ駆け出しであり、子供である。

フリードリヒ・ニーチェ『偶像の黄昏』(河出文庫)

20代の人と話していても、ときおり

すでに人生を諦めたような
雰囲気を漂わせている


…という感じを受けることがあります。

それは特に、
高校、大学を出て、就職して働き続ける
…という、いわゆる「レール」にキレイに
乗れなかった人
から感じます。

学校に通いきれなかった
大学を出て就職が決まらなかった
就職したが辞めてしまった

レールから外れてしまった要因は
色々あるのでしょうが
いずれにせよ、それで人生に
諦めを感じてしまう…というのは
悲しいものです。

確かに、私自身も
子供の頃から皆が乗っているレールに
乗ろうと必死だったように思います。

そうでないと、社会から
取り残されるような…
そんな気がしていたからです。

実際、大学入試で落ちて
浪人をすることになった時には
落ちこんでいました。

ただ、翌年大学に入ってみれば
1年の年の差はあまり気にされずに
過ごすことができていました。

そして、今、仕事をするようになり
接する人の幅を広がってきて思うのは

「レールの上に乗っていないとダメ」
というのは、ただの呪いにすぎない

ということです。

学校を途中で辞めようと
仕事を辞めようと
病気になろうと

その後の人生を元気に生きている人は
いくらでもいる…
ということです。


そして、冒頭に紹介した
ニーチェの言葉も勇気をくれると
感じています。

再度繰り返しますが

高度の文化にとっては、三〇歳など、まだ駆け出しであり、子供である。

フリードリヒ・ニーチェ『偶像の黄昏』(河出文庫)

30歳でも、子供なんです。

まして20代なら
これから子供になるところ…と
言えるでしょう。

今は、ニーチェの時代よりも
寿命はずっと長くなっています。

ニーチェの没年は1900年

その頃の日本人の平均寿命と言えば
44歳です。

今は80歳を超えているわけですから
殆ど倍になっています

これからも、医療などの技術発展で
寿命はどんどん伸びていくと言われ、
もはや人生100年が当たり前の
時代に突入しているわけです。

昔の寿命
人生の1/3と言ったら15歳程度でしたが

今の寿命なら
それが約30歳になっているわけです

そう考えてみると
人生まだ始まったばかり…という気が
してきませんでしょうか?

私は、そういう心づもりで
これから生きていきたいと思います。

もう手遅れかな…

よりも

まだまだこれから!

と思った方が、楽しいと思うので。






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