哲っちゃん

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エッセイー「関西シリーズ」の覇者は?今年は阪神でええんちゃうの?

 日本シリーズが佳境を迎えている。1日(水)の第4戦を終えて、阪神とオリックスのバトルは2勝2敗のタイに。今日2日(木)の第5戦(甲子園球場)で、勝ったチームが王手をかける。冷めた空気の関東地方とは対照的に「関西シリーズ」は熱く盛り上がっている。  10月28日(土)に京セラドームで幕を開けた、同シリーズ。初戦はタイガースが、3年連続沢村賞を獲得したバファローズの大エース・山本由伸を打ち砕き、7失点降板させる意外な展開を見せ、8-0で完勝した。筆者はこの夜、大阪・堺に位置す

    • エッセイー「かわいい」は魔法の言葉

       「かわいい」と女の子がよく口にする言葉。今回は、この言葉にスポットを当てて書いてみる。  いつ頃からだろう。「かわいい」が使われ出したのは。還暦に近いわたしが、この言葉をよく耳にするようになったのは、確か高校生時分くらいだったと想像する。  同世代の女の子たちが、子犬や子猫を見て「かわいい」と言ったり、テレビやコンサートでアイドルの男の子を眺めて「キャーかわいい」などと口にする姿を、よく目や耳にするようになったと、記憶している。  「ほんま、何見ても『かわいい』やな」

      • 民主主義とは何か 独裁者ヒトラーも民主主義が生み出したのだ

           今回は民主主義について書く。民主主義とは、英語のデモクラシーの訳語である。デモ=民衆とクラシー=支配を意味するデモクラシーを翻訳したもので、民主制、民主政とも訳される。  ルーツは古代ギリシャに行き着く。当時のアテネでは、市民全員参加の権利がある民会で、多数決によって決定される直接民主政が行われていた。もっとも女性に参政権はなく、経済も奴隷制をベースとしていた。  時代は飛び、近世のイギリスにおいて議会制民主主義が生まれ、現代に至っている。みなさんは民主主義が当たり

        • 財務省のエリート感覚を嗤う

           財務省の権力は凄まじい。何しろ、年度当たり100兆円を超す国家予算を握っているのである。一方で警察のような権限もある。すなわち、管轄下の国税庁にガサ入れを促し、脱税や機密事項などを、思うがままに取り締まることもできる。  また省庁のトップであり、例えば厚生労働省や国土交通省、文部科学省などが予算を付けたいときに、財務省に陳情するとする。その時に、各省の次官級が伺うのに比して、財務省の方はせいぜい課長級が応対するのである。  こんな有り様では、財務省の官僚がテングになるの

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          自民党の思惑、それは国民を搾取し、富裕層を優遇する社会の実現

           あなたたちは騙されているー。「選挙行っても政治なんて変わらない」「政治って難しい。興味がない」こんな若者の政治離れを見越して、自民党は〝選挙で確実に票を入れてくれる〟個人・団体のための政策を優先的に行う。至極当然のことである。  自民党は経団連が主な支持者。法人税を下げて経済界の意向に従う見返りに、組織票をいただくという図式。法人税を下げたマイナス分を投票に行かない国民から巻き上げよう、つまり消費税を上げるという寸法だ。  選挙の時に自民党候補は、巧言令色の選挙公約を掲

          自民党の思惑、それは国民を搾取し、富裕層を優遇する社会の実現

          自民党・財務省・経団連の結託を、糾弾する

           自民党にだまされるな―。物価高騰を受けて、自民党が打ち出した政策は、所得税減税だった。しかも1年限定のせこい策。一律4万円をバラまくという。こんな付け焼刃的な政策ではなく、減税をやるなら景気が上向く、「消費税減税」にすべきなのである。  岸田首相は23日、臨時国会の所信表明演説で、「経済」を連呼し、税収増を還元すると言った。しかしながら、その実態はごまかし政策である。消費税減税は、財務省が絶対にイエスとは言わない。何となれば、せっかく10%に積み上げたものをマイナスにする

          自民党・財務省・経団連の結託を、糾弾する

          インボイス制度の実態 実は増税!?

           今月から政府が導入したインボイス制度。周知の徹底が図られず、マスメディアによる説明もほとんどないまま、見切り発車的にスタートした。  インボイス制度とは、簡単に言うと消費税の増税を意味する。これまで売上1000万円以下の零細業者は免税されてきたが、これらの非課税事業者からも課税しようというわけである。  すなわちインボイス登録を促し、消費税を網羅的に徴収する仕組みだ。国民はインボイスについてほとんど知らされていないが、よそごとと思っていてはいけない。特に個人事業主や飲食

          インボイス制度の実態 実は増税!?

          消費税のカラクリ わかりやすく解説

           今回は、少し思想から離れ、みなさんに身近な消費税について論ずる。  ここ1、2年、物価の高騰が著しい。食料品をはじめ電気・ガスなどのエネルギー価格、ガソリンの値上がりも激しく、国民生活に大きな打撃となっている。円安による輸入価格の上昇が主な要因だが、それに見合う賃金アップが伴っていないことが、購買力の足かせになっている。  こんな状況を踏まえ、野党は消費税の減税あるいは廃止を訴えているが、与党・自民党は逆に実質増税となるインボイス制度を導入。プライマリー・バランスも改善

          消費税のカラクリ わかりやすく解説

          イスラエル・パレスチナ紛争を紐解く 前編

           中東で起こっているイスラエルとパレスチナの紛争。当事者でない日本人のわたしたちには、「いったい何が起きているの?」「どうして殺しあうの?」などの疑問が次々に浮かぶ。両者のあいだで、唐突に始まった戦争のように見えるが、実は根が深い問題なのである。  きっかけはイスラエル・ガザ地区を実効支配するイスラム主義組織「ハマス」が今月7日、宣戦布告なしにイスラエルをミサイル攻撃したことに始まる。急襲を受けたイスラエル軍もこれに応酬、特にイスラエル軍がパレスチナ自治区・ガザを空爆したこ

          イスラエル・パレスチナ紛争を紐解く 前編

          イスラエル・パレスチナ紛争を紐解く 後編

           パレスチナ問題を複雑にしているのは、イスラエル、パレスチナ両者を取り巻く世界が、一筋縄で行かない現実にある。国内の政治経済に影響力を持つユダヤ人を多数抱えるアメリカは、イスラエル建国以来ずっと、イスラエルを支持してきた。イスラエルによるパレスチナ侵攻を容認し、パレスチナ側の要望は聞き入れない、こんなダブルスタンダードが、公然とまかり通ってきたのだ。  今回の戦争におけるアメリカの態度も同様の構図である。すなわち、ハマスの戦闘行為をテロとみなし、イスラエルの報復を擁護してい

          イスラエル・パレスチナ紛争を紐解く 後編

          思想入門

          序  思想入門を始めるに当たって  今回、思想入門を始めようとしたきっかけは、スマホやパソコンから日々 洪水のごとく流れる、ネット情報に踊らされている若者たちを見て、定見の必要性を訴えたかったからである。  すなわち、思想における右とは何?左とはどういうこと?などの疑問に、わかりやすくこたえることはもちろん、日々流れるニュースや時事問題にも目を向け、わたしがこれまでの経験で培った判断基準をものさしにして、わたしの知識の及ぶ限り伝えていこうというのが、ねらいである。  ひ