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読書と日記の話(仮)

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倉下忠憲とゆうびんやが、読書と日記について書いていくマガジンです。
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記事一覧

最終回:情報社会に抗う術としての「間を置くこと」

すでに心静かに生きている人には、別段アドバイスなど必要ないでしょう。しかし、現代の情報刺…

倉下忠憲
3年前
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第十回:自分という圏を紡ぐ

積読リストから始まった今回の話を少しおさらいしてみましょう。 現代は情報が溢れ返っていま…

倉下忠憲
3年前
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Day9 日記を右手に、本を左手に

ここまで日記と本について書いてきました。 日記サイドの私の連載は、大まかに分けると、カメ…

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第九回:膜と現象としての自己

「自分」や「自由」についてもう一度考えましょう。 自分とは何か、という問いは昔から人類が…

倉下忠憲
3年前
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Day8 本には「自分」が、日記には「他人」がいる

▼ここまでの記事はこちらからどうぞ 📚  🐢  📚 日記や本で自分自身のスコープに触れ、…

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第八回:本は自由に読んでいい

本を読むことは、自分の中に出来事を発生させることです。体験が生じ、経験の土台になる。そん…

倉下忠憲
3年前
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Day7 日記と本で自分のスコープの手触りを知る

▼ここまでの記事はこちらからどうぞ 📚  🐢  📚 前回日記をつづることは「積読」であること、そして本は外側から内側に、日記は内側から外側にスコープを調整する行為であるとも書きました。 つまり内と外、両側からの「積読」によりスコープが調整されます。 (スコープはここでは自分の価値観やテーマ、主観、先入観、アイデンティティなどの範囲というイメージです) もし読書と日記、両方に触れている場合、本による外側からの力と、日記による内側からの力が釣り合う範囲が自分自身のスコー

第七回:インプットではない読書の創造

閉じつつも閉じすぎない読書で行われるのは、「インプット」ではありません。 パソコン(脳)…

倉下忠憲
3年前
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Day6 日記とは積読である

▼ここまでの記事はこちらからどうぞ 🐢 🐢 🐢 前回、生態系が栄えることで自分自身の指針…

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第六回:閉じつつも閉じすぎない読書について

本の読み方には、さまざまな形態・様式がありえます。 とは言え、現代的な読書はひとりで黙読…

倉下忠憲
3年前
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Day5 日記でカメ島の生態系を育む

▼ここまでの記事はこちらからどうぞ 🐢 🐢 🐢 前回日記で防波堤を作ることについて書きま…

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第五回:正解のない本の読み方

「紙の本を買いなよ。電子書籍は味気ない」 ──槙島聖護 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ …

倉下忠憲
3年前
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Day4 日記で情報の波との余白を作る

▼ここまでの記事はこちらからどうぞ 🐢 🐢 🐢 カメ島と航海するこの海において、情報は波…

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第四回:積読リストをいかに作るか

前回は、積読リスト(クローズド・リーディング・リスト)を作って、本を読んでいくのが有効だ、という話を確認しました。 ここで状態は二つに分岐します。 ・なるほど、じゃあ自分も積読リストを作ってみよう ・積読リストを作るたって、どうやって本を選ぶんだよ 一つ目の状態の人は大丈夫です。そのままガンガン積読リストを作ってみてください。二つ目の状態の人については、ここで本の選び方を紹介しておきますので、参考にしてください。 ちなみに、即座に一つ目の状態になる人は、二つ目の状態の