毛利 龍

『フットボールでより多くの人々の生活に彩りを生み出せたら』をテーマに言葉・写真・映像で…

毛利 龍

『フットボールでより多くの人々の生活に彩りを生み出せたら』をテーマに言葉・写真・映像でそれを表現する〔Football Depicter〕/ブログ「11人の群れ」運営/Bitter Channel「蹴AKE11」コンテンツ制作

最近の記事

仮に「なでしこジャパン」が優勝しても日本の女子サッカー発展には繋がらない

『なでしこジャパンが4大会連続の決勝T進出!』 『決勝T進出を決めたなでしこJの好連係を英紙が称賛!』 『なでしこ19歳・藤野あおば、最年少弾!』 『ピッチ内外で誇るべき存在 なでしこがコスタリカ戦後のロッカーの様子をアップ』 etc… サッカーの女子日本代表(なでしこジャパン)が真冬のニュージーランドで素晴らしい戦いを見せている。 大会出場全チーム中、4番目に平均年齢の若いフレッシュな選手たちの、ノビノビとしたプレーには、思わず喝采を送らずにはいられない。 時を同じくして

    • 「志村けんさんの訃報」と激しさを増す「世代間分断」

      志村けんさん逝く志村けんさんの訃報に接し、日本中が悲嘆に暮れている。 現在50前の私にとっての「志村けん」は、ドリフターズに後から入って来た若いメンバーであり、東村山音頭で白鳥のクビを股間から伸ばし「いっちょめ、いっちょめ、ワーオ!」と叫んでいるお兄さんであり、加トちゃんとのヒゲダンスで私を笑い殺そうとしてくるおじさんであり、「変なおじさん」や「ひとみばあさん」で可愛い老人を見せてくれるコメディアンであった。 デビュー以来、常に芸能界の第一線で活躍してきたことから、私より

      • 柏レイソルがJ2無双する理由

        Jリーグは毎シーズン、各クラブの経営決算データを開示しています。 「Jリーグの決算数値ほどいい加減なものはない」 なんていうお話を聞くことも珍しくないですが、Jリーグが「対外発表用」として公式サイト中で開示しているデータですので、深い関心を持たれている方も多いでしょう。 「Jクラブ個別経営情報開示資料(平成30年度)」←ココをクリックしてください。 かく言う私も、単なる印象としてだけではなく、数値データとしてJクラブを客観視出来るこうした情報に興味が沸かないはずもなく

        • 「人の死」は避けようにも避けられない~原千晶さんのブログ文謝罪に思うこと

          原千晶さんが謝罪女優の原千晶さんが自身のブログの中で知人の死を報告したことが批難され、謝罪コメントを発信したそうです。 ここで私は「原千晶さんが軽率だった」とか「批難する人がおかしい」とか、そんな風なことを書くつもりはありません。 ただ、生きていく上で「人の死」と遭遇するということは、本来はごく自然なことであるはずなのに、ことさらに「人の死」に対してナイーブになってしまうことで「人の死」を自分の人生から遠ざけていくこと、「人の死」を忌避してしまうこと、そうした実情に触れる

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          提案 フットサルの未来のためにFリーグを解体してみては

          何故Fリーグを作ったんだろう「何故Fリーグを作ったんだろう」 フットサルの国内最高峰リーグであるFリーグの実情に触れる度、最近はこんな思いがよぎってしまう。 そもそも「儲けやすい」ビジネスモデルとは言い難いJリーグの在り方をロールモデルとし、2018/19シーズンからはF2リーグが新設されリーグ自体が2部構成にもなってしまった。 そこで戦っている選手はフットサルだけで生計を立てることが出来ず(絶対王者名古屋オーシャンズだけは全員がクラブとプロ契約している)そうであるだろ

          提案 フットサルの未来のためにFリーグを解体してみては

          サッカー東京都4部リーグのチーム数がこの10年で半減してしまった理由

          底辺からぐらつく日本サッカー界 日本中に「Jリーグ入り」を大目標として掲げるサッカークラブが次々と誕生している一方で、日本サッカー界がその底辺からぐらついているという事実は、今やアンダーカテゴリーのサッカー現場においては、常識として当たり前に認識されています。 少子高齢化の進む日本社会。 若年層の人口が減少の一途を辿っていることについては、今さら説明するまでもないことですが、それによってサッカーを含めたあらゆるスポーツの競技人口が減少していっているという話も良く聞くとこ

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          Jリーグサポーターは世間から愛されているか?

          世間の人々が感じているJリーグサポーターのイメージは? 阪神タイガーズの本拠地甲子園球場にはいわゆる「虎キチ」と称されるような熱狂的阪神ファンが大勢いて、試合中の選手たちにも聞こえるくらいの大きな声でヤジをがなり立てている。 と言うのが、プロ野球を普段見ない人たちの間でも通用するイメージとしてすっかり定着し、それがあたかも様式美であるかの如く、ある意味で「愛すべき対象」として捉えられている向きもあるように私は感じているが、それがJリーグのスタジアムへと場所を変えるとどうな

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          天皇杯サッカー決勝は元日開催だからこそ意義がある。

          2020年元日 天皇杯サッカーで新国立競技場のこけら落とし再来年、2020年の元日に東京オリンピックメインスタジアムである新国立競技場のこけら落としとして、天皇杯サッカーの決勝戦を行うことを日本サッカー協会が発表しました。 正月スポーツの風物詩として、箱根駅伝や大学ラグビーなどと並びすっかり世間に定着してきた元日の天皇杯サッカー決勝。 プロ・アマの垣根なく真の日本一を決めるこの大会はおよそ100年の歴史を持つ由緒あるサッカー大会ですが 『元日の明治神宮に250万人の参拝

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