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マガジン:パルプスリンガーズまとめ

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超巨大自由売買商業施設”Note”を舞台に描くクリエイター達のとんちきうろんトラブル日常!
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#マグロ

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-1- #ppslgr

「マグロだ」 「お、おう」  超巨大自由売買商業施設”Note”。その一角にあるバー「メキシ…

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-2-

 快晴の大海原を、黒鉄の巨影が行く。海上にあってなおその姿は陸の堅固なる要塞の如く、突き…

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-3-

「俺の爺様は何か名を残すような海兵って訳じゃなかった。あくまで艦を十全に稼働させるために…

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-4-

「ポイントに着いたぞ~」 「あいよ」  戦艦「武蔵」がその巨体を海上に留める。この威容の…

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-5-

「俺は何も聞かなかった」 「タンマタンマタンマタンマ!」  しゃべるマグロを前にしばし硬…

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-6-

「しかし、肝心の場所についてはノーヒントだな。どうやって見つけた物か」  思案を巡らせる…

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-7-

 曇天はいつしか雷雨に代わり、稲光が天と地の狭間を切り裂く中、戦艦「武蔵」の砲撃は1キロメートル級の怪物クラゲの巨体へとあやまたず降り注ぐ。もちろんクラゲの方も黙って身を任せるわけではない。数えきれないほど多くの触腕を前方にかざすと盾にし砲弾をしのぐ。着弾の破壊でちぎれ飛ぶ触腕の管からマグロが飛び出ては吐き出されていく。  俺はというと己が機体を宙に翻し、疾駆。青白い光を機体背部の翼型スラスターにまとわせ音速を軽く超える。俺の機体を触腕が絡めとろうとその魔の手を伸ばすが、ど

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-8-

 雷雲から降り注ぐ雨がしとどに武蔵、クラゲ、俺の機体の三者を濡らしていく。もちろんこの程…

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-9-

「なあ、M・H。マグロって喋るモノなのか?」 「えっ?」  翌日、いつも通り超巨大自由売買…

パンドラ・イン・ジ・オーシャン -1-

「R・V、二匹目の喋るマグロが発見されたの」 しかるに、常識というのは覆されるためにある。…

パンドラ・イン・ジ・オーシャン -2-

上方を見上げると、海面の光が早急に遠ざかっていく。もちろん、生身で素潜りしている訳ではな…

パンドラ・イン・ジ・オーシャン -3-

海中の光を阻む効果は実に高い。水に含まれる不純物の量によってその遮光性が変動するのだが、…

パンドラ・イン・ジ・オーシャン -4-

「俺は、そうだな……G、もう一人の青二才がL、残りの歳食ってる方はDって呼んでくれ」 深海…

パンドラ・イン・ジ・オーシャン -5-

「ワナ、ではないようだが」 「ワナだった方がまだマシね」 提示されたポイントは、端的に言ってあからさまな異変が生じていた。 おぼろげな暗闇の海底にぽっかりと1キロはあろう円形の海溝が空いており、底知れない虚無に満たされている。 問題なのはそこから時折あのブラック海坊主が湧き出ては周囲の海域へと散っていく事だ。距離を保って遠間から観察しているこちらには気づく様子は今の所ないが、この穴の底に何かがあるのは間違いがない。 「M・H、アレについて何か分かった事はないか?」 「残