戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-7-
曇天はいつしか雷雨に代わり、稲光が天と地の狭間を切り裂く中、戦艦「武蔵」の砲撃は1キロメートル級の怪物クラゲの巨体へとあやまたず降り注ぐ。もちろんクラゲの方も黙って身を任せるわけではない。数えきれないほど多くの触腕を前方にかざすと盾にし砲弾をしのぐ。着弾の破壊でちぎれ飛ぶ触腕の管からマグロが飛び出ては吐き出されていく。
俺はというと己が機体を宙に翻し、疾駆。青白い光を機体背部の翼型スラスターにまとわせ音速を軽く超える。俺の機体を触腕が絡めとろうとその魔の手を伸ばすが、ど