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次は決まってないけど、会社やめたい。

「仕事がつらくてやめたい。転職先が決まってから辞めたいけど、仕事しながら転職活動する元気はない…。」数ヶ月前の私はこんな状態でした。

周りの友人も転職先を決めてから退職しているし、ネットで調べると「次を決める前に退職すると大変なことに」といった記事や動画がたくさん。だけど要領がよくない私は「疲れきった今の私じゃ、転職活動なんてまともにできないよ!」と思っていました。

そこで、休職をして転職活動をすることにし、結果、無収入を避けて転職することができました。

同じような気持ちの方へ、少しでも参考になればと思い、どのように休職をして転職活動をしたかを書きたいと思います。

不健康の基準は人それぞれ

休職前の私は、周りからみると普通に元気で、まさか休職なんてと驚かれました。
仕事が多いわけでもなくほぼ定時で帰れていたし、上司との関係が悪かったわけでもなく、給与などの待遇に不満があったわけでもありません。

だけど、会社への小さな不信感が日々積み重なった結果、パソコンをひらくのが嫌になっていきました。
仕事に真面目に取り組めず、人に優しくできなくなり、話すと会社の不満ばかり…。「会社をやめたい」という気持ちだけが大きくなっていきました。

そんな状態は私にとって不健康だと感じ、休職を決断しました。

「鬱という程でもないし、これくらいのストレス他の人もみんな抱えているよね。我慢強くならないと。」と、自分の気持ちを見過ごしそうになることもあるかもしれません。だけど健康の基準は人それぞれ。自分の基準で健康かそうでないかを判断し、自分が心地よいと思える環境を探すのは決して悪いことではないと思うのです。

退職ではなく休職という決断

初めは休職せずに、退職するつもりでした。

「数か月分の生活費は貯金もあるし、退職3か月後以降失業手当も出るし、半年間で転職先も見つかるだろう。見つからなかったらその時考えよう!」そんな軽い気持ちでした。

それに、「鬱というほどでもないので休職をとるのは気が引ける」「とにかく早くこの会社と決別したい」「休職より退職の方が手続きが楽そう」そんな気持ちもありました。

しかし友人が、「なるべくリスクのない方法を選択した方が良いのでは?」と強く言ってくれたので、休職と退職のメリットデメリットを書き出し、休職を選択しました。

▲休職と退職、それぞれのメリットとデメリット(おくちゃんの個人的見解です)

気まずい、めんどくさい、などの感情的なデメリットは休職の方が多かったですが、収入や会社の在籍履歴、社会保険料の手続き等を考えると休職の方が私にとっては良い選択だったと思います。

休職~転職の流れ

では実際にどんな流れだったのか紹介します。

①長期休暇取得の申し出(0日)

まずは会社に長期休暇取得の申し出です。ここでのポイントは、休職の前に有給休暇を使用すること! 有給休暇は「労働義務がある日に、その義務を免除するもの」なので、労働義務がない休職中には有給休暇を申請することができないようです。

つまり、休職してから退職すると、有給休暇は使用できないまま消滅してしまうので先に使っておくのがおすすめです。

私が長期休暇取得の申し出をした際は、次のポイントを押さえてまずは直属の上司に、その後人事に伝えました。

✓体調が悪いため、有給休暇でしばらく休む
✓有休消化後、復帰が希望だが、体調によっては休職を希望
✓有休消化後について今は判断できないため、後日改めて連絡します
✓明日から2週間ほど業務引継ぎし、2週間後から長期休暇に入ります

長期休暇取得の申し出のポイント(おくちゃんの個人的見解です)

②業務引継ぎ(1日~14日)

こちらは省いても問題ないと思いますが、私は「①長期休暇取得の申し出」から2週間ほど業務引継ぎ期間を設けていました。
引継ぐ人にどのように事情を伝えるのかなどセンシティブな部分なので、上司と十分連携をとって引継ぐことをおすすめします。

③有休取得&休職(15日~)

有給休暇が消化し終える1週間ほど前に、メンタルクリニックにいって診断書をもらい、会社の人事に提出&有給休暇後は休職の希望を伝えました。ここまでできれば、ひとまず安心。ゆっくり心と体を休めましょう。

✓有給休暇が終わる前に、診断書を提出し休職の希望を人事に伝える
✓診察費は会社負担の可能性があるため領収書をとっておき、会社に確認する。
✓休職の手続き、傷病手当金の受け取り方法は会社に確認する。

有休取得と休職について(おくちゃんの個人的見解です)

④転職活動

できるタイミングからでOKです。①の長期休暇取得の申し出前から始めても、しばらく仕事を休んで元気を取り戻してからでも良いと思います。

✓私が使用していた転職サイトは「リクルートエージェント」と「ウォンテッドリー」でした
✓休職している旨は、転職先に伝えていませんでした

⑤退職&入社手続き

無事転職先が決定したら、現職の退職手続きと、転職先の入社手続きをすすめましょう。

今の気持ち

休職を選択し、転職活動をしてみて感じたことは、

  • 退職ではなく休職を選択したことで収入の心配が減り、焦らず転職活動ができた

  • 仕事を休むことで、心が回復してから転職活動にのぞめた

  • 毎日時間に余裕があるため、履歴書や事前の面接準備など、丁寧に転職活動にのぞめた

など、良い点がたくさんあったように思います。
また、転職活動以外にも自分のやりたいこと(私の場合は編み物や料理など)にゆっくり取り組めたことも良かった点です。

次が決まっていない状態で会社をやめても、きっとなんとかなります。
そして休職という選択肢もあります。

会社を離れることは決して悪いことではありません。我慢し続けて心や体をこわしてしまわないよう、自分を大切にしてくださいね。

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