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B'z松本孝弘氏から学ぶリーダー論

今日は日曜日なので
いつものお堅いメンタル系のお話ではなく
私が影響を受けた人の話を
しようかと思います。


私は小学生の頃から
B'zが好きでして

その影響を受けて
ギターを始め
バンドを組むようになりました。

ぶっちゃけ
B'zと言えばボーカルの
稲葉さんに目が行きがちじゃないですか。

B'zに限らず
基本的にはボーカルがセンターで
バンドの顔なんでね。


ですが私は
もちろん稲葉さんも好きなんですが

松本孝弘さんのギターと
私はそのリーダーシップを含めた
人間性にものすごく
影響を受けているんですよね。


そこで今日は
B'z松本孝弘さんから
私が影響を受けた考え方や
学びとなったことについて
書いていこうと思います。

もちろんファンの方以外の方にも
学びのある内容になると思います。


◯ビジョンを明確にする


ミュージシャンって
自分の音楽を作ることができれば
あとは売れるかどうかは
気にしてない

という旨の発言をする人が多いですが
松本さんの場合は

ちゃんと売れることを
明確にしてB'zを始めたそうです。

メンバーになる
当時はまだほぼ素人の稲葉さんに

「3年以内に”GB”の表紙を飾る」
「3年以内にオリコンの左ページに載る」

といった『3ヶ年計画』を力説したんだそうです。

つまり
当時1番売れている音楽雑誌の
GBの表紙に載るような活動を
するために
オリコンの左ページ(50位以内だったかな?)
にランクインするような
作品を作ろう

という意味なんだろうと思います。

バンドマンって
もっと抽象的な表現が多かったり

俺の音楽を突き詰めたい!

というようなアーティスティックな
人が多いんですが

稲葉さんも松本さんの第一印象を

「あまりギタリストっぽくない人」
と思ったそうで

俯瞰で冷静に物事を捉える
プロデューサーとしての
視点があるのだと想像します。


そしてそれらの目標は
しっかり達成されていて

B'zとして活動が軌道に乗った後も

50歳までに
グラミー賞を取る

という目標を掲げていて
それもソロ活動で
しっかり叶えてるんですよね。

グラミー賞ですよ?
音楽の最高峰の賞ですよ?

音楽家としての実力はもちろん
戦略的なことも
常に明確にしているから
大きな成果を生み出しているんだ思います。


・デビューしてアルバム2枚出して
 曲数が揃うまではライブはしない
・ライブハウスを回るのではなく
 ホールクラスのライブツアーを行う
・宣伝会議にも参加して
 広告の打ち方にも意見を言う
・音楽以外の活動は極力しない

など
自分達の見せ方や
B'zをどこにどう見せれば良いのか

ということを
常に意識しているのだ思います。

特にプライベートな面を一切出さなかったり
90年代頃ほとんど音楽番組にも出演せず
トークが少ない
Mステくらいしか
テレビには出ないことも
きっと戦略なんだと思います。


バラエティ系の音楽番組だと
どうしてもイジられたりしますし

公言はしてませんが
アーティストイメージが崩れるので
露出の仕方にも
気を遣っていたと思います。

もちろん松本さんだけではなく
様々なスタッフとの会議で
いろんな意見が出ているのでしょうが

最終的にリーダーとして
プロデューサーとして
客観的に俯瞰して自分を見ていて

ニーズに応えられる力
というのは
あまり世間のイメージよりも
長けているような気がします。


ちなみに松本さんって
デビュー前のアルバムを
聴くとわかるんですけど
凄くテクニカルで速いギターを
弾かれてたんですよね。

ですが
B'zの作品を聴くと
そういうギターがバンバン主張して
前に出ているわけではなく
歌をメインに据えていて

余計に難しいギターを
入れようとはしていないんですよね。

ギタリストって
どうしても自分の技術や弾く速さなどを
盛り込みたくなりますし

人ってそういうもんじゃないですか。
自分の知識や技術を
前面に出したくなる。

だけど
俯瞰で見て
引き算をすることができる人って
本当に少ないし
意識していないとできないことだと思います。



◯否定せず全てのアイディアを試す


いまだに私が参考にしている
エピソードがありまして


B'zなどの制作の中で出た意見は
まずは全てを試すのだそうです。

一回全部の意見にトライしてみて
それから再度話し合う。

これによって
得したことも多々あるのだそうで

「どうなのかなぁ」

と思ったアイディアも
試してみるとそれが思いの外、良くて
CDに採用されたり
することもあるそうです。

それだけじゃなく

どうしても人って
自分の意見を否定されるのは
嫌じゃないですか。

ですから
「それは違うと思うよ」
とやらずに否定するのではなく
一回形にしてみるというのが

リーダーとして
お互いの信頼関係を崩さずに
仕事を進めることができる方法なんですよね。



そのエピソードを知ってからは
私も後輩や学生の意見を
最初から否定することはせず

まずは思った通りにやらせてみて
振り返るようにしています。

どうしても
先輩や上司が
自分の考えた意見を
頭ごなしに否定されると
感情的になってしまいますからね。

ですから松本さんは
どんな意見にも柔軟で
芸術家が持ち合わせているような
妙な頑固さは無さそうなんですよね。


◯自分のパートはストイックに


そして
あまりそういうイメージはないかもしれませんが
私が見る限り
松本さんって
めちゃくちゃシビアというか
ストイックで厳しい方
なんだと思います。

ライブでの演奏も
アドリブで適当に弾く
ということはほぼなくて

リハーサルでキッチリ作り上げたものを
お客さんの前で提供している。

レコーディングでも
細かいニュアンスまで徹底して
OKテイクを出すそうです。


以前GLAYのTAKUROさんの
ソロアルバムの制作に
演者ではなく
プロデューサーとして参加した際にも

「俺はお前(TAKURO氏)より
 お前の曲を練習している」
と言ったそうです。

どんだけストイックなんだと…。

演奏するのは
TAKUROさんなんですけど
プロデューサーとして
まずはしっかり曲を理解して
フレーズを分解しようと
されていたんじゃないでしょうか。



ギターのフレーズや
ピックの当て方、
指の動かし方
使う楽器など

一つ一つを全て精査してから
世に発表するんだ

とアドバイスされていたそうで

自分も仕事をする上での

「この程度でいいか」

と妥協しそうになる感情を
律するようになりました。


いつのインタビューだったか
忘れましたけど
最近もジャズのギタリストの先生を雇って
ジャズギターのレッスンを
受けたりしていたそうなんですよね。

もう62歳なのに
もの凄くストイックで
向上心がありますよね。

プレイも年々変化していて
そのあくなき探究心が
根底にあるんだろうと思います。


他にも色々とインタビューに
感銘を受けたこともあるのですが
一旦はこの辺で終わろうかと思います。

ちなみに
本日7/30
テレビ朝日系列
「関ジャム 完全燃SHOW」にて
B'zが特集されますので
良ければ一緒に観ましょう😌笑

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