レイの卒薬ノート~ベンゾジアゼピン減薬・断薬・卒薬への道~

ベンゾジアゼピンの減薬・断薬・卒薬について書かせていただきます。一日あたり0.1%の減…

レイの卒薬ノート~ベンゾジアゼピン減薬・断薬・卒薬への道~

ベンゾジアゼピンの減薬・断薬・卒薬について書かせていただきます。一日あたり0.1%の減薬に失敗し、その後、マイクロピペットを使った方法を考案して、一日あたり約0.003%の減薬から再スタート、約3年半で断薬に至りました。減薬方法・生活の工夫・症状等についてシェアしたいと思います。

最近の記事

ベンゾジアゼピンの離脱症状_13_ブレインフォグ・頭が痺れるような感覚_認知・記憶・思考・集中などの障害_情報収集や人間関係の困難さなどについて

(この記事の内容は、私の知識と経験に基づく個人的な考察と症状の記録であり、何らかの実験・研究・論文等に基づくものではありません。ベンゾジアゼピンの離脱症状を理解するための参考としてご覧いただけましたら幸いです。) GABA受容体は主に脳の神経細胞に発現している受容体であり、ベンゾジアゼピンの離脱症状のほとんどが脳の誤作動を発端にして生じているものであると考えられます。 この記事では、その中でも特に、一般的に脳そのものの働きとされている集中する・認知する・記憶する・考える・理

    • ベンゾジアゼピンの離脱症状_12_全身倦怠感・疲労感

      (この記事の内容は、私の知識と経験に基づく個人的な考察と症状の記録であり、何らかの実験・研究・論文等に基づくものではありません。ベンゾジアゼピンの離脱症状を理解するための参考としてご覧いただけましたら幸いです。) 倦怠感や疲労感は、身体の酷使、睡眠や栄養の不足、精神的なストレス、感染症や内臓の病気など様々な原因で起こる症状です。 その詳細な機序は今も明らかではありませんが、例えば、筋肉や神経などの使い過ぎが生じた際に細胞から出る老廃物や疲労物質などが脳で感知されることで疲労

      • ベンゾジアゼピンの離脱症状_11_振動によって誘発される症状

        (この記事の内容は、私の知識と経験に基づく個人的な考察と症状の記録であり、何らかの実験・研究・論文等に基づくものではありません。ベンゾジアゼピンの離脱症状を理解するための参考としてご覧いただけましたら幸いです。) 人間には振動覚という感覚があり、体に伝わる振動を感知することができます。 視覚や聴覚と違って振動覚という感覚はふだん意識されないことも多いのではないかと思いますが、音が無くてもスマホのバイブレーションで電話やアラームに気付くことができるのはこの振動覚によるものです

        • ベンゾジアゼピンの離脱症状_10_めまい_平衡感覚に関連する症状

          (この記事の内容は、私の知識と経験に基づく個人的な考察と症状の記録であり、何らかの実験・研究・論文等に基づくものではありません。ベンゾジアゼピンの離脱症状を理解するための参考としてご覧いただけましたら幸いです。) 私が経験しているベンゾジアゼピンの離脱症状の中で、最も生活に支障のある症状の一つがめまいです。 私は少なくともこの5年以上の間、めまいが起こらない日は一日もありません。 人間が目を閉じた状態でもまっすぐ立っていられたり、スポーツ選手がクルクル回転してもスッと元の

        ベンゾジアゼピンの離脱症状_13_ブレインフォグ・頭が痺れるような感覚_認知・記憶・思考・集中などの障害_情報収集や人間関係の困難さなどについて

          ベンゾジアゼピンの離脱症状_09_嗅覚と味覚に関連する症状_嗅覚過敏・味覚過敏など

          (この記事の内容は、私の知識と経験に基づく個人的な考察と症状の記録であり、何らかの実験・研究・論文等に基づくものではありません。ベンゾジアゼピンの離脱症状を理解するための参考としてご覧いただけましたら幸いです。) 匂いは、鼻の粘膜にある嗅覚受容器で受容され、神経細胞の電気信号に変換されて脳に伝わります。脳では、過去の匂いの記憶と照らし合わせるなどして、何の匂いなのかを認識するといった情報処理が行われます。 味は、舌にある味覚受容器で受容され、神経細胞の電気信号に変換されて

          ベンゾジアゼピンの離脱症状_09_嗅覚と味覚に関連する症状_嗅覚過敏・味覚過敏など

          ベンゾジアゼピンの離脱症状_08_聴覚に関連する症状_聴覚過敏・聴覚情報の処理の障害・耳鳴など

          (この記事の内容は、私の知識と経験に基づく個人的な考察と症状の記録であり、何らかの実験・研究・論文等に基づくものではありません。ベンゾジアゼピンの離脱症状を理解するための参考としてご覧いただけましたら幸いです。) 私はもともと音が気にならない体質でしたので、幹線道路や駅のそばに住み、電車やバスに毎日乗り、街中に出掛けるのが好きで、たくさんの人が口々に会話をしているカフェや居酒屋でおしゃべりをして、混雑したライブハウスやフェスで音楽を楽しんできました。 しかし現在は、下記のよ

          ベンゾジアゼピンの離脱症状_08_聴覚に関連する症状_聴覚過敏・聴覚情報の処理の障害・耳鳴など

          ベンゾジアゼピンの離脱症状_07_視覚に関連する症状_視覚過敏・視覚情報の処理の障害など

          (この記事の内容は、私の知識と経験に基づく個人的な考察と症状の記録であり、何らかの実験・研究・論文等に基づくものではありません。ベンゾジアゼピンの離脱症状を理解するための参考としてご覧いただけましたら幸いです。) 人間は眼に入った光のエネルギーを網膜で電気信号に変換し、脳に伝えることで物を見ています。 脳では複数の神経細胞が分担してこの電気信号を分析し、何が見えているのかを認識し、それに対するリアクションを起こすための指令を体に送ります。 視覚情報には、物の形・色・動き・奥

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          ベンゾジアゼピンの離脱症状_06_体温調節・発汗などに関連する症状_自律神経に関連する症状05

          (この記事の内容は、私の知識と経験に基づく個人的な考察と症状の記録であり、何らかの実験・研究・論文等に基づくものではありません。ベンゾジアゼピンの離脱症状を理解するための参考としてご覧いただけましたら幸いです。) この記事では、私が経験した自律神経に関連する症状のうち、体温調節などに関連するものについて書いていきたいと思います。 発熱気温が変化したり運動によって体の中で熱が産生されても、人間の体温は一定に保つことができます。 これは、脳にある深部体温受容器と皮膚にある皮膚

          ベンゾジアゼピンの離脱症状_06_体温調節・発汗などに関連する症状_自律神経に関連する症状05

          ベンゾジアゼピンの離脱症状_05_腹部の自律神経症状_嘔気・嘔吐・尿意切迫・頻尿・失禁・排尿困難・下痢・便秘・腹部の不快感・腹痛_自律神経に関連する症状04

          (この記事の内容は、私の知識と経験に基づく個人的な考察と症状の記録であり、何らかの実験・研究・論文等に基づくものではありません。ベンゾジアゼピンの離脱症状を理解するための参考としてご覧いただけましたら幸いです。) この記事では、私が経験した自律神経に関連する症状のうち、腹部に症状が出るものについて列挙していきたいと思います。 嘔気・嘔吐脳には嘔吐中枢が存在し、この嘔吐中枢が刺激されると、自律神経と体性神経を介して、胃や食道の筋肉の収縮や弛緩、また横隔膜、腹筋などの収縮が起

          ベンゾジアゼピンの離脱症状_05_腹部の自律神経症状_嘔気・嘔吐・尿意切迫・頻尿・失禁・排尿困難・下痢・便秘・腹部の不快感・腹痛_自律神経に関連する症状04

          ベンゾジアゼピンの離脱症状_04_頸部・胸部の自律神経症状_咽喉頭異常感症(ヒステリー球)・呼吸困難感・過換気・胸部の不快感・胸内苦悶・胸痛・動悸_自律神経に関連する症状03

          (この記事の内容は、私の知識と経験に基づく個人的な考察と症状の記録であり、何らかの実験・研究・論文等に基づくものではありません。ベンゾジアゼピンの離脱症状を理解するための参考としてご覧いただけましたら幸いです。) この記事では、私が経験した自律神経に関連する症状のうち、頸部や胸部に症状が出るものについて列挙していきたいと思います。 咽喉頭異常感症(ヒステリー球)咽喉頭異常感症(ヒステリー球)とは、交感神経が働き過ぎる結果として食道付近の筋肉が収縮して食道の内腔が締め付けら

          ベンゾジアゼピンの離脱症状_04_頸部・胸部の自律神経症状_咽喉頭異常感症(ヒステリー球)・呼吸困難感・過換気・胸部の不快感・胸内苦悶・胸痛・動悸_自律神経に関連する症状03

          ベンゾジアゼピンの離脱症状_03_起立性調節障害様の症状_自律神経に関連する症状02

          (この記事の内容は、私の知識と経験に基づく個人的な考察と症状の記録であり、何らかの実験・研究・論文等に基づくものではありません。ベンゾジアゼピンの離脱症状を理解するための参考としてご覧いただけましたら幸いです。) 自律神経は、体の姿勢や運動などに合わせて、血管の収縮を調節したり、上記のように心臓に働きかけたりすることで血圧を一定に保ち、必要な時に必要な場所に必要な量の血液を送るように調節を行っています。 特に脳はとてもたくさんの血液を必要とする臓器であるため、血流が低下する

          ベンゾジアゼピンの離脱症状_03_起立性調節障害様の症状_自律神経に関連する症状02

          ベンゾジアゼピンの離脱症状_02_ベンゾジアゼピン性自律神経発作(パニック発作様の発作)_自律神経に関連する症状01

          (この記事の内容は、私の知識と経験に基づく個人的な考察と症状の記録であり、何らかの実験・研究・論文等に基づくものではありません。ベンゾジアゼピンの離脱症状を理解するための参考としてご覧いただけましたら幸いです。) 自律神経に関連する症状について書きたいと思ったのですが、一つの記事にしてみたところとても長くなってしまったので、ここからいくつかの記事に分けて書いていこうと思います。 まず一つ目は、パニック発作様の発作についてです。 パニック発作とは、強い不安や恐怖感を伴って

          ベンゾジアゼピンの離脱症状_02_ベンゾジアゼピン性自律神経発作(パニック発作様の発作)_自律神経に関連する症状01

          ベンゾジアゼピンの離脱症状_01_自律神経とベンゾジアゼピン離脱症候群

          (この記事の内容は、私の知識と経験に基づく個人的な考察であり、何らかの実験・研究・論文等に基づくものではありません。ベンゾジアゼピンの離脱症状を理解するための参考としてご覧いただけましたら幸いです。) 神経は大きく中枢神経(脳や脊髄など)と末梢神経(筋肉や内臓など体の隅々に分布している神経)の二つに分類されます。 末梢神経はさらに体性神経と自律神経の二つに分類されています。 体性神経は意識できる五感などの感覚や筋肉の運動などを主に担っていて、自律神経は意識できない体内の情報

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          ベンゾジアゼピンの減薬方法_15_0.1%や0.01%の減薬に意味なんてあるのか?!~体はごく少量のベンゾジアゼピン量の変化を感知できるが、減薬方法は単純に考えてOK~

          (この記事の内容は私個人の知識・経験・得られた情報に基づく考察であり、減薬をされる方全員にとっての正解を示しているものではありません。お一人お一人にとって最善の方法を見つけるための参考としてご覧いただけましたら幸いです。) 一般論として、経口摂取したお薬の吸収は、その日その日の胃腸の状態や食事の種類などによって大きく影響を受けていて、毎日同じお薬を同じ量摂取していても、実際に体内に吸収されている薬剤の量は日によって変動があると考えられます。 さらに、お薬は錠剤ごとにわずかな

          ベンゾジアゼピンの減薬方法_15_0.1%や0.01%の減薬に意味なんてあるのか?!~体はごく少量のベンゾジアゼピン量の変化を感知できるが、減薬方法は単純に考えてOK~

          ベンゾジアゼピンの減薬方法_14_災害に備える

          (この記事の内容は私個人の知識・経験・得られた情報に基づく考察であり、減薬をされる方全員にとっての正解を示しているものではありません。お一人お一人にとって最善の方法を見つけるための参考としてご覧いただけましたら幸いです。) 私は超微量の減薬を行っていたため、当初のスピードであれば200年間減薬を続けることになる予定でした(人間の寿命より長いので、生きている限りずっとということです)。結果的には大幅に短縮できたものの、実際に3年半の時間がかかりました。 水溶液にして微量の減薬

          ベンゾジアゼピンの減薬方法_14_災害に備える

          ベンゾジアゼピンの減薬方法_13_調剤のミスを防ぐために私が行った6つの工夫

          (この記事の内容は私個人の知識・経験・得られた情報に基づく考察であり、減薬をされる方全員にとっての正解を示しているものではありません。お一人お一人にとって最善の方法を見つけるための参考としてご覧いただけましたら幸いです。) 全身倦怠感、めまい、記憶力や集中力の低下、視覚の異常、手の振戦など、いくつもの症状がある状態で調剤をしているとミスが生じる可能性が高くなります。 調剤のミスによって内服量が突然大きく変化すると重篤な離脱症状の原因になり得ますので、可能な限りミスを防ぐため

          ベンゾジアゼピンの減薬方法_13_調剤のミスを防ぐために私が行った6つの工夫