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消えたマチュピチュドリーム No.2

第二話です。

第一話は以下になります。よろしければお先にご一読どうぞ。


「マチュピチュはもちろんだけど、同じペルーにナスカの地上絵もあるね。せっかくだから、ウユニ塩湖も行きたいなぁ。」


全く素人はこれだから困る。南米といえど、ペルーも東西に大きく標高差は4000メートルもある。ボリビアなんかは特にアンデスの高山地で標高は3500メートルはある。さらに空港なんかは、標高4500メートル(世界一標高の高い空港認定)もあるのだ。いきなり富士山頂より高い所に飛行機で降り立つ経験など皆無なくせに、オーダーだけはちゃっかりしている。自分が頼んでいることが分かっているのだろうか?


「はい。はい。わかったよ。ちょっとルート組んでみるね。」


添乗員さんの気持ちが本当に良く分かる。注文の多い客のお願いは本当に面倒くさい。。。(笑)


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私もロサンゼルスをコーディネートしたことが多々あるのだが、渡航者は、1日目は、ディズニー行って、2日目はユニバ行って、3日目はビバリーヒルズとハリウッドで買い物して、4日目はベガス行って、5日目は、セドナに行って。などと、とんちんかんな事言ってくる人が割合と多い。ロサンゼルスカウンティと呼ばれるロサンゼルスエリアは、関東近郊程の大きさなのだ。移動を車でしても西の端の海からダウンタウンまでは1時間、そして東の端まではまた1時間、平日なら通勤ラッシュで3~4時間は移動にかかる。ラスベガスまでは車で6時間(これも渋滞がない場合)、セドナなんかは、飛行機で行かなければ不可能なのだ。それに一言言わせて頂くと、カリフォルニア州の方が日本の総面積よりでかいんだからね。だから地理的な事をもう少しでいいからお勉強してよ。全く日本からの旅行者はわかっていないのだー。はぁぁ。根気が要りますよ。本当に。

そして渡航後に何より大変なのが時差ぼけと疲労で途中で熱が出たり、頭痛になったりと多々襲う体調の問題。これは本当に切実で、アメリカの医療費を舐めていると、数百万支払い命令されるんですよ。ちなみに、無保険者が突如病気になりER(緊急病棟)にかかると、$3000(30万円)はかかります。点滴やら治療やらも恐ろしいほどの額です。必ず保険は携行でアメリカに渡航してきてください。要するには、日程を上手に組まないとせっかくの旅行が台無しになっちゃうんです。過去に私の日程を却下して自分は若いから大丈夫です!と言った方は案の定体調崩しておられました。散々忠告したのに聞いて頂けませんでしたから。現地コーディネータは、楽しんで頂けることと同時に皆さんの体調も必ず考えて無理のない日程を組んでいる事をどうかこの機会に知っていただきたいです。

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早速、私はリサーチを開始し始めた。

*リマ(ペルー)

*クスコ(ペルー)

*マチュピチュ(ペルー)

*ナスカ(ペルー)

*ウユニ塩湖(ボリビア)

とりあえずは、この5か所を押さえる旅にしよう。

お父さんに楽しんで欲しいな!


次回へ続く


最後まで一読ありがとうございました。