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2020年大統領選の舞台裏で。。。

今晩は。火曜から今日ロサンゼルス日時金曜日までの丸3日を通しても結果が出ていない大統領選ですが、一体何故なんでしょうか?少しだけ私の視点から見解を述べていこうと思います。

あらかじめ言っておきますが、コレは個人的な見解ですのでどうか怒りのみでコメントしたりするとかは、ご遠慮願いたいと思います。むかついたり、信じなければ、読まないで下さい。そして、私は、アメリカ国内においては、Independent(無所属)です。ですから、民主党、共和党どちらかの立場で話してはおりません。過去の記事を読んで頂いてるフォロワーの方々には分かって頂けると思って書いています。それでは、本文に入りたいと思います。

先ず、アメリカ大統領選に入る前に何がアメリカの州、市、地区内で行われたのかと言うと、センサス(国勢調査)です。もちろん、ロサンゼルス市に住む私の家にも1通来ました。2019年です。この紙には、住民の義務ですと書いてありました。このハガキ(封書だったかも?)には、ウェブアドレスとアクセス番号が書かれていてオンライン上で簡単に申請出来るようになっていました。本当に楽ちん。その中で、先ず一番最初に聞かれた質問は、アメリカ市民なのか否か。永住権保持者なのか、ビザ保有者なのか等の先ず2択。そして何人で家に住んでいるのか?など、地区内市内州内の選挙権保持者の把握をデータベース化していく為に、第1回センサスがありました。返答しない場合は罰せられます(本当かは謎)と書いてある為、私は素直にウェブで登録。ここで、選挙権無保有者として私の住所が投票者リストから削除されます。だからそれ以降の手続きは一切来ませんでした。ここロサンゼルスには、不法滞在者も多々住んでいて、そんな人達は怖くて登録出来ませんよね?だから、市としては、ただアメリカ人で怠慢なのか、不法滞在者かという△(ちょっと分からない)のゾーンに先ず振り分けているんだと思います。私のネイバーは、もちろん直ぐ対応しませんでした。すると、第2回センサスがハガキでやってきました。あちらも、必死ですね。それでも、怠慢が続くと、また第3回ハガキがくるんですね。ちゃんと登録してくれるまでやるんでしょうか?でも、ここまでだった気がします。なぜなら、一応市もその他の方法で調べる事が出来るからです。アメリカ人には、陪審員義務(Jury Duty)があって、ここでの結果を市は把握しています。そして運転免許証などを色々掛け合わせると、怠慢のアメリカ人も、結局は、アメリカ人だという事が判明するんですね。残りの返答無しの住所は、不法移民だろうという事になるんです。炙り出しの結果みたいですね。現在カリフォルニア州においては、免許証発行には、ステータスの証明が義務付けられていて、不法移民の人は免許の更新も出来なくなっているんです。どんどんシステム化が進むカリフォルニア州です。いい事いい事。このようにして、州内、市内、地区内に何部選挙用紙を発行するかの市場調査をしていたんですね。これは選挙イヤーの前年に起こっている気がしましたが、今年はやけにしつこいイメージでした。

そして、今年当初に起こったパンデミックのせいで11月に果たして投票所で投票が可能なのか?様々な事が検証されて、とうとう今回は期日前郵便投票が可能と決定されました。発行部数を知っている州は、これで投票しない人が居ても発行数を把握出来ますよね。そして、今までに全く選挙に無関心で投票しなかった人の分を熱心な人が簡単に推すことが出来ますね。民主党には、非常に追い風です。「投票しに行って!」と言うより、「この紙のバイデンに●付けて」ってお願いするだけですからね。投票箱は、全米各地に置かれていますから、各陣営これこそ声掛けの結果が出ますよね。何故民主党が優位かというと、共和党の応援者は意外に熱心で選挙に行くイメージなんです。アメリカでの若い世代と、貧困層は、全くの無関心で選挙に行かず、どちらが勝っても同じでしょ。とのスタンスなので、票を確保するには必須のターゲット層になります。今回の選挙での鍵は無関心層だという事がわかるでしょうか?戦後最大数の投票数になるのは、郵便投票を許可した事によるんですね。恐るべし、戦法。(陰謀論大好きなアメリカ人の友人は、パンデミックもその為に起こされたし、トランプを何としても引きずり下ろしたい陣営が仕組んだって叫んでます。信じるか信じないかはあなた次第。(笑))

そこで、この仕組みを危惧するトランプ大統領は、「民主党サイドは、自分への票を必ず廃棄するはずだから、共和党支持者はなるべく当日に投票して欲しい」と先ず発言。その裏には、ペンシルべニア州で起こった事件に遡ります。開票に雇われた内の一人が、9つの票を近くのごみ箱に捨てたものが発見されて、上司から州弁護士とうとう検事へとケースが大きくなり、とうとうFBIが捜査に乗り出すほどまでに発展(予備選挙時に起こった)。その後、事態は収拾されましたが、とにかくペンシルベニア州では今回の選挙までに様々な事態が起こっています。一番最近話題になったのは、BLM運動の言動にもなったジョージフロイド事件。その他には、私も知らなかった数々の汚職事件がありました。

民主党は、トランプが起こした茶番だ!とこの件を笑いましたが、ペンシルバニア州は、この事件が起こってしまった事を先ず恥じるべきです。公平平等に裁かれなければいけない開票所で、こんなことが起こせたことの方が問題であるべきだと言うのが私の視点です。

フィラデルフィア市は、ペンシルバニア州の都市ですが、過去に政治家、市議、そして裁判官まで、数えきれない汚職事件が起こる全米でも悪名誇る都市だった事を今回調べていく上で数多く発見出来ました。上のウェブは、フィラデルフィア紙のサイトです。これじゃぁ、フィラデルフィア市警の体質も分かる気がします。結局権力乱用、汚職、収賄と市を司る中枢に腫瘍があるわけですからね。フィラデルフィア市で一生懸命働き、税金を市に収めている人達を裏切る事になりますよね。市民が本当に可哀そう。

この上の二つの記事は、フィラデルフィア市役所市政オフィスの一員が、脱税(個人)と詐欺、汚職、など13の罪状で起訴された事件になります。アメリカでは、各州が一つの国として政治をしていますが、その国々を統括監視しているのが連邦政府になります。今回の件は、連邦政府がフィラデルフィア市の事件の内定調査をずっとしてきて決定的になった事で、フィラデルフィア市は連邦捜査官に一気に汚職を暴き出されました(9/12/2019)。そして、今年の8/5に脱税及び虚偽申請で実刑判決を受けた事をIRS(アメリカ合衆国国税局)が発表しています。ほんと、つい最近ですね。この件は、余罪、そして彼に関わった人などもまだ役所内に居て、連邦捜査局は引き続き捜査をしているようです。この件は、US Department of Justice(米国司法省) と、Internal Revenue Service(国税局)の記事ですので本当に起こっている事なのです。だから、連邦政府を統括しているトランプが、ペンシルバニア州の投票数を怪しむ事は、少し理解できる気がする訳です。 

次に、トランプが起こした裁判を見てみようと思います。私が調べた限りでは、7つ見つかりました。では一つづつ見ていきます。

1.Republican Party of Pennsylvania v Boockvar Filed in: U.S. Supreme Court

Issue: The GOP is protesting the state Supreme Court's decision to allow mailed-in ballots three additional days to arrive. They claim that violates federal law and the U.S. Constitution. (問題:ペンシルバニア州最高裁が投票用紙の到着日時延期許可したことについて。これは連邦法と憲法違反に当たる)

Status: The U.S. Supreme Court has already taken up this issue and voted on it 4-4, which meant the lower court ruling stands. The GOP has petitioned for another review. A motion from the Trump campaign to intervene is also pending.(現状:連邦最高裁では4対4で決まらなかったので、ここではその一つ下の州最高裁の判決を採用。不服申し立てが今保留となっている)

2.Barnette v Lawrence Filed in: Federal court in the Eastern District of Pennsylvania

Issue: A Republican candidate for Congress sued Montgomery County officials, saying they opened and inspected mail ballots before election day, allowing voters a chance to "cure" defects such as an unsigned ballot. The suit sought a temporary restraining order.(共和党議会の候補者は、選挙日よりも前に郵便投票用紙を開いて検査をし、有権者が署名していない投票用紙などの欠陥を「修正する」機会を与えたとして、モンゴメリー郡当局を訴えた。このため、一時的な拘束命令を請求。)

Status: The request for a restraining order has since been withdrawn.(一時的拘束は棄却された)

3.Hamm v Boockvar Filed in: Pa. Commonwealth Court

Issue: Republican candidates for the U.S. House and Pennsylvania State House filed suit because the state gives some groups, including political parties, a list of voters who need to fix technical issues on ballots, such as missing signatures. Parties have reached out to those voters, who then can cast a provisional ballot. The lawsuit seeks an injunction against the practice.(共和党米国下院とペンシルベニア州議会の両共和党候補者は、州が政治政党を含む他一部のグループに、署名の欠落など、投票に関する技術的な問題を修正する必要のある有権者のリストを提供した事、そして選挙の不平等不公平さによる差し止め訴訟を起こした。)

Status: Hearing 9:30 a.m. Friday. (金曜の朝9:30より、広聴)

4.In Re: Canvassing Observation  Filed in: Commonwealth Court

Issue: An appeals court ordered Philadelphia to allow observers within six feet of ballot handing on Thursday, a victory for the Trump campaign. Philadelphia's ballot count was briefly halted as a result. In the meantime, Philadelphia asked the state Supreme Court to grant an appeal, and the city resumed the count.(控訴裁判所は、トランプキャンペーンの監視官に6フィート離れた距離での立ち合いを認めるようフィラデルフィア市に命じた。その為、フィラデルフィア市での開票は一時的に停止された。その間、フィラデルフィア市は州最高裁判所に控訴を認めるよう要請し、市はカウントを再開した。)

Status: Acceptance for appeal pending. (控訴保留中)

5.Trump for President v Boockvar Filed in: Commonwealth Court

Issue: Trump's campaign has sued the Pennsylvania Secretary of State, saying Nov. 9, not Nov. 12, should be the deadline for mail voters to supply missing proof of identification. The court has ordered ballots received in the extended period segregated.(フィラデルフィアトランプキャンペーンは、ペンシルベニア州務長官に対し、投票期日は、たとえ郵便投票者に身分証明書の欠陥の証明が必要でも、11/9が締め切りで11/12であるべきではないとしている)

Status: Pending(保留中)

6.Trump for President v Philadelphia County Board of Elections Filed in: Federal court in the Eastern District of Pennsylvania

Issue: Seeks an emergency injunction to stop the vote count in Philadelphia until Republican observers are allowed better access to the canvassing tables. This is similar to one the campaign made Commonwealth Court that briefly halted the count Thursday morning. (共和党のオブザーバーが個別投票テーブルへのアクセス許可が下りるまで、フィラデルフィアでの開票を緊急停止する差し止め命令請求。これは木曜の朝に開票の一時停止にを求めた連邦裁判所動向と似ています。)

Status: The two parties agreed to an accommodation like that in the similar Commonwealth Court case, with both the Trump and Biden campaigns entitled to 60 observers to watch the count. (両陣営が60人ずつ立ち会う事で合意した)

7.In Re: Motion for Injunctive Relief of Northampton County Republican Committee Filed in: Northampton County Court

Issue: A group of Republican candidates are suing over pre-canvassing and the release of names of people whose ballots were rejected and needed to be cured, in a lawsuit similar to Hamm v Boockvar. (共和党の候補者のグループは、投票前の勧誘と投票が拒否された人々の名前の公開を訴えている。訴訟3つ目のケースと類似)

Status: Pending (保留中)

この7つの裁判記録は、NBCフィラデルフィア局が記載していました。

調べきった事で、ペンシルバニア州の開票がここ数日何故進まなかったのかが、ようやく分かりました。そして、裁判所命令をフィラデルフィア市選挙事務所が拒否した事は、たとえ選挙の途中であれ、許される事態でない事は明確です。司法国家での裁判所命令にもし従わなければ、必ず罪に問われるからです。だから、私にとって4番目の裁判は、許されない事象。今後開票所に監査を入れなかった最高責任者は、罪に問われると思います。どれほどトランプが嫌いでも、裁判所命令を好き嫌いで拒絶するなんておかしい。それに、やましいことをしていないのなら、清々しく監視させるべきだと私は思うからです。その他6件については、訴訟が既に起こされているので、ケースの進捗状況は、証拠や物証、監視カメラなどのすべての事が裁判記録となり、読めるまでは、私の見解は差し控えたいと思います。それに、訴えを受理したという事は、裁判所が訴えを精査し、充分なポイントと正当性があったという事だからです。だから今後はケースリポートを読んでいこうと思います。

こんなに長い記事は、過去150記事中初めてで、自分でもびっくりしています。それに、記事を書くためにどれほど英語の記事を読んだか分からない今は疲労困憊です。フェイクニュースと言われないよう、政府のリポートと事実に基づいて細心の注意をしていたら、朝から書き始めて今は夕方4時になってしまっていました。

ただ、法を志す立場として、常にフェアな立場で物事を見る事だけは忘れないで生きていきたいと思っています。もちろんバイデン支持者にしてみたら、トランプのウソや態度が許せない気持ちは良く分かるし、トランプ支持者にしてみたら、バイデンの事を暴いてやろうって躍起になるのも分かります。でも、今回3つの州に対してトランプが訴えた事を各州が受理したという事は、何らかの正当性があった事の裏付けでもあるのです。検証しますよという州の返答なのです。そして、万が一、と言う可能性があるのなら私も法的手段はアメリカ人の権利でもあるからちゃんと受け入れるべきだと思っています。そして、同時に身の潔白をバイデンも清々しく法廷で証明できるはずだと思うので、今後の展開を追っていきたいと思います。私は、メディアは一切信じないので、今後はコートレポート(裁判記録)だけ読んでいこうと思っております。私情は一切含まないで読めるから私にはとても読み易いのです。皆さんは、この件、どう思いますか?バイデンは、組織票を操作したと思いますか?それとも、トランプがごねてるだけだと思いますか?

仮にもし、組織票を操作して、当選した場合、バイデンは、民主党支持のすべての国民の信頼を裏切る事になりますね。アメリカという国に対しても、欺いた事で、選挙違反と国家反逆罪に問われる気がします。

もし、トランプのいう事が、間違った場合は、名誉棄損など、バイデンは思いつく限りの罪に問うでしょう。

11月は、波乱の月になりそうです。


ここまで、読んで頂き本当に感謝します。

そして、つづく。


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最後まで一読ありがとうございました。