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リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム EPISODE 10 『リンドエルド』 Vol.1

はじめに

 この度は数ある記事、作品の中から本作品(「リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム」)をお手に取っていただき、心より感謝を申し上げます。

 度々のお願いで恐縮ですが、お読みいただく際の注意事項を以下に添えさせていただきます。

 本作品は現在『note』のみで連載しております。その他のブログサイト、小説投稿サイト、イラスト投稿サイトでは連載しておりません。この作品は一部無料にて公開しているものですが、掲載されている画像、文章などは著作権フリーではありません。無断転載、コピー、加工、スクリーンショット、画面収録、AI学習はお控え頂くよう、ご理解の程よろしくお願い致します。

 この作品の物語はフィクションであり、登場する人物、場所、団体は実在のものとは一切関係ありません。また、特定の思想、信条、法律・法令に反する行為を容認・推奨・肯定するものではありません。本作には、演出上一部過激な表現が含まれております。お読みの際は、十分ご注意ください。




Chapter 57 「もう一つの世界」



 暗闇の中で声が響いている。



 嗅ぎたくもない匂いが漂ってくる。



 生暖かさが肌に感じる。



 あの時を思い出す不快さ。



 もう一人のわたしがお腹に手を当てて、こっちへ来てと手招いている。



 行かないよ。そっちには。



 わたしの中にあなたはいない。存在しない。



 消えてよ。消えて。



 終わったんだよもう……。



 変わったんだ……リスタートしたんだ……わたしは……。



 来ないでよ、ねえ……わたしに近寄らないで。もう何も知らないわたしじゃない。触るな!




 消えて! 消えて! 消えてっ! 消えてよ! 消え失せてっ!――わたしの最終回っ!



 わたしは叫び、強く願った――。



 願いが天に届いたのか、わたしの目の前から悪夢は消え去り、視界が開かれる。

 薄暗い部屋、生暖かい風、沁みついたヤニの臭い、不快な声、そしてわたしの両膝。わたしは毛布の上でうずくまるように倒れていた。

「(ここは……うっ!)」

 体を起こそうとした瞬間、後頭部と背中、左二の腕の辺りに痛みを感じた――と、同時に、口はガムテープとマスクで塞がれ、手足が縛られていることに気がついた。

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