きのこ帝国。ボーカル・佐藤千亜妃率いる4人組バンド。

オルタナロック・シューゲイザーに分類されるであろう繊細なサウンドに、時に荒々しく、味らしい千亜妃ちゃんの歌声。人生の、どんなシーンにもきのこ帝国の曲って寄り添ってくれるんだろうな、味方でいてくれるんだろうなと感じられる歌詞。メンバー間のほんわかした雰囲気。

私は中学生の時からとにかくきのこ帝国が大好きで、大好きで。2019年に活動を休止した後も変わらず聴き続けた。

この世に誰も味方がいないような気がした不登校時代には『スクールフィクション』を聴いた。

眠れない夜にはラジカセから流れる『退屈しのぎ』を睡眠薬のようにして寝た。

親友と仲違いをした日には高校の図書館でこっそり『風化する教室』を聴いた。

大学進学に伴い地元を出る時には『桜が咲く前に』を、もちろん大晦日には『ラストデイ』を聴いていた。

このように、私からのきのこ帝国への愛はかなり強い。重い。なんで、なんで活動休止しちゃったの。ベースのしげはちゃんと出家して寺を継げるのだろうか。ちあきちゃんどんどん陽キャみたいになってる、かわいいけど。

きのこ帝国の代わりなんて現れるはずないんだけど、きのこ帝国がいなくなっちゃった寂しさを埋めるために聴いた音楽たちを今回は紹介する。並べたら14アーティストも集まりました。きのこ帝国への未練タラタラな同志がいたら、聴いてみてください。

羊文学

真っ際に浮かぶのがこれ。きのこ帝国も羊文学も好き！！！って人多いと思う。友達になりたい。ボーカル塩塚モエカの飄々とした消えそうな佇まい、精巧な作り込まれたサウンド、文学的歌詞。

はい大好き。

RADWIMPS

2015年にはきのこ帝国と対バンしてたRADWIMPS。野田洋次郎はかねてよりきのこ帝国のファンを公言している。私がきのこ帝国を知ったのも、野田洋次郎からだった。

はい大好き。

plenty

先日の関ジャムにて、「同世代のplentyが書いた東京に刺激されて、きのこ帝国の東京はできた」とちあきちゃんが言ってた。元々plentyが大好きだったわたし、なみだ。

はい大好き。

相対性理論

活動してんのかしてないんかわかんない！最近聴き始めました。やくしまるえつこのゆるっとした声、サウンド、好きな人は大好きでしょ。言葉遊びを楽しんでる歌詞もかわいい。

はい大好き。

amazarashi

この鬱々とした感じ、厭世的な歌詞。秋田ひろむの荒々しい歌声、インディーズ時代のきのこ帝国を感じる。amazarashiは歌詞のパワーがすごい、歌詞見ただけで泣きそうになっちゃう。だからあんまり聴かない、聴けない。

はい大好き。

yonige

ありさちゃんのひりついた歌声と、生活感溢れる歌詞、いいよね。大学生になって、ちゃんと恋愛をするようになってますますyonigeが染みるようになりました。

はい大好き。

リーガルリリー

リーガルリリーってシューゲイザーのジャンルに入るんだろうか？ボーカル、たかはしほのかのなんとも言えないぽやぽやとした(？)歌声ってある意味すごく狂気的。カラオケでよくトランジスタラジオを歌います。

はい大好き。

カネコアヤノ

カネコアヤノはいつでも優しくて、弱った体に染み渡る。『燦々』という曲の「窓の色は自分で決める」という歌詞が特に好きだったりする。彼女はシンガーであると共に、詩人だ。

はい大好き。

吉澤嘉代子

代表曲『残ってる』のこの歌詞。前日の夜に何があったんだろう、とかかき氷のは何色か、赤か、ブルーハワイか、檸檬色か。それぞれの思い出がそこにあって。女の子であることに誇りを持って、言葉を愛している嘉代子ちゃんの生き方が好き。

はい大好き。

宗藤竜太

歌詞のひとつひとつが優しくて、苦しい。ギターひとつで歌っている人。みんなが寝静まった夜、部屋には私ひとり、明日なんて来ないで欲しい。そんな時に宗藤竜太の曲を聴いていると、息をするのがだるくなる。

はい大好き。

文藝天国

羊文学好きな友人から「りて、絶対好きだべ」とレコメンドされたこのバンド。きのこ帝国は圧倒的夜に生きてて、羊文学もどちらかといえば夜に聴きたくなるんだけど文藝天国は朝起きて真っ先に聴きたくなるようなさわやかさ。

はい大好き。

ぺんぎんの憂鬱

最近聴いた『落ちる』という曲が良かった。ふわふわと浮いてて、可愛らしい声にネガティブな歌詞。シンガーソングライターなのかバンドかよくわかんない。わりかしマイナーな音楽だと思われる。

はい大好き。

溶けない名前

危うい歌詞！エロティックなビジュアル！轟音ギター！ゆるっとした女性ボーカル！と私の性癖を詰め込んだようなバンド。最近リピートしております。澁澤龍彦に影響を受けたらしい。わかるよ、私も澁澤龍彦好きだもん。

はい大好き。

Drug Store Romeos

最後はイギリスから。電子音のなかに浮かぶボーカルの声がなんとも危うげで、色っぽい。個人的にスーパーカーを思い出すサウンド作り。スーパーカーよりもうちょっと気だるいかな。

はい大好き。

きのこ帝国への未練たらたら同志のみなさんに刺されば。音楽っていいね。