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数字に強くなる裏ワザ30

先日図書館をふらふらしていたら、「数字に強くなる裏ワザ30」(深沢 真太郎著)という本が目に入り、手に取って読んでみた。

ものすごく革新的な内容が書かれているわけでもないのかもしれないが、こうした数字にまつわるチップスに弱い私的にはいくつか参考になるところがあった。ここでは私が個人的に気になったポイントのみ紹介したい。

1.変化したところに着目し、平均増加率を計算するには√を活用する

・変化したところだけに着目すれば計算を省力化できる。

例:固定費と変動費があった時に、変動費の増減率さえ押さえればOK

・√を使えば平均増加率を把握できる

例:4年で売上が2倍にしたい場合、平均増加率は何%になるのか。

→4乗して2になる数字を計算する。2の√を2回行う

→結果は約19% よって例年19%の成長を4年続ければ、売上は2倍になる。

*Excelを使えば、POWER(〇,△)の関数で、簡単に計算できる。=POWER(2,1/3)で、3年間で売上を2倍にしたい場合の平均増加率を求めることが可能。

2.傾向と異物を見つける。そのためにグラフ化してみる。

並べられた数字を見ているだけでは、全体の傾向と、その中における異常値を探すことは難しい。グラフ化すれば、傾向と異常値を一目で把握することができる。

例:ある年に極端に売上が落ちている、ないし伸びている所があった場合、その要因を分析することで、問題や打ち手のヒントが見つけやすくなる。

3.「いくら」だけでなく「いつ」を計算することを意識する

ドラッカーも「自分の仕事にどれくらいの時間がかかっているのか記録せよ」と言っているが、仕事の生産性を測るのに、時間当たりにどれくらいの価値を生み出せているのかを計算する必要がある。あるタスクや目標があった時に、いつまでにそれを終えられるのか、あるいは達成できるのか、といったことを、正直私自身はこれまであまり意識してこなかったように思う。

本書では

(1)「その仕事が終わるのはいつか」

(2)「競合の売上を追い抜くのはいつか」

(3)「損益分岐点を超えるのはいつか」

という3つの例が示されていて、それぞれに効率的な計算方法が紹介されていた。仕事をしていく上でいずれも基本的な指標ばかりなので、日常的に計算されている方も多いかと思うが、私の仕事の中でも生かしていけたらと思う。

本書ではビジネス上、基本中の「き」となる数字の取り扱い方について簡単に紹介されているが、今更ながらこうした数字の取り扱いに習熟していない自分を発見し、更に研鑽に努めなければと思った次第。

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