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仮説明思考を磨く読書

何事も仮説を持った上で行動するか否かが行動の質を左右する。
以前にフォトリーディングの研修を受けた時にも似たようなことを教わった記憶があるのだけれど、編集工学研究所により纏められた「探求型読書」を
読んで改めて「仮説を持った上で読書に臨む」ことの重要性を思った。

本を読み始める前に、
「そもそも何で自分はこの本を選び、読もうとしているのか」
「本を読んだ結果何を得たいと思っているのか」
「著者の考えやスタイルは何で、内容はざっくりとどんな内容か」
といったことを予め考えた上で読み始めると、気になるキーワードや要点に気づきやすくなる、といったことはこれまでも何となく頭では分かっているつもりだった。

本書では読書のフェーズを、
(1)読前
(2)読中
(3)読後
の3つに分け、それぞれのフェーズで効果的な読み方のテクニックが紹介されている。

仮設思考の観点からユニークだと思ったのは、

①「本を読む前に考える要約」と②「本を読んだ後に書く要約」

の2種類の要約を考えるという手法。

①は何となく想像できるが、②は新しい気づきだった。
これは、「本を読んだ後に、恐らく自分にはこういう視点が得られているだろう」ということを想定した上で考える要約のことで、かなり仮説力が試されることになる。

今手元にある情報の中から、こういう示唆が得られるのではないか、ということを考え、纏め上げるトレーニングになり、ある意味で定性的なフェルミ推定を行うようなものかもしれない。

実際にやってみると、なかなか難しいところもあったが、よりアクティブに本と関わることができることを実感できた。

本書では読書ノートについても具体的に紹介されており、読後からすぐに使えるノウハウが詰まった一冊。

読書の仕方をちょっと変えてみたい方にお薦めの一冊です。



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