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神戸の小さな奇跡の本屋さん

以前の記事「オンラインで楽しむバケットリスト その2」で将来営みたいリアル本屋+ティールームの話を書きましたが、英国風でも洋書屋さんというわけでもないのですが、私にとって「こんな雰囲気のお店になれたら」というモデルのような本屋さんの1つが神戸にあります。

「古本と雑貨のお店 honeycombBOOKS*(ハニカムブックス)」さん。

神戸・元町のアーケードを少し外れて小さなビルの2階にある古本と雑貨のお店です。少し隠れ家チックな場所なのです。オーナー佐伯さんの感性が私に合うのか、いつ行っても欲しい本が見つかります。乙女心をくすぐられるものがたくさんあります。

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毎月恒例の「はにかむ絵本の会・みつばちのささやき」ではお客さんが持ち寄った絵本を紹介し合って交流するのがとても楽しそう。雑貨やイラストなど作家さんの作品展示もほのぼのしていて、とても素敵なのです。(現在は新型コロナのため絵本の会は予約制、イベントは状況を見ながらの開催のようです)
私が過去に作っていた小さなフリーペーパー「collabo」や「petit collabo」、リトルプレスも取り扱っていただきました。そもそもの出会いはフリーペーパーでお世話になった神戸の雑貨店(今は無き)「チアコア」さんか「Cafe Cru」さん経由だったかもしれません。
とても居心地の良いお店なのですが、その魅力はもちろんオーナー佐伯さんにあります。選書もギャラリーも作家、著者、クリエイターへのリスペクトが詰まっている気がするのです。ささやかだけど、造り手としてはとても嬉しいし大切なことだと感じています。

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*写真は2013〜2016年のものなので、現在のお店とは違う場合があります。


ハニカムブックスさんは、私にとって「奇跡の本屋さん」


10年前、ハニカムブックスさんで手にとった山本ゆりこさんの「チーズケーキの旅」。チーズケーキ好きとしては見逃せないと購入し、愛読していました。その後山本ゆりこさんの本をチェックするようになり、レシピ本や旅の本など大好きに。そんな時お仕事をしていた名古屋の出版社さんから山本ゆりこさんの「旅するお菓子」の装幀デザインを依頼されました。ご本人にもお会いできて嬉しかった!これもハニカムブックスさんがつなげてくれた出会いだと思っています。

またある時は、清水玲奈さんの「世界で最も美しい書店」を購入した翌月に清水さんとイベントでお会いできる機会に恵まれました。

京都・出町座「CAVA BOOKS(サヴァ・ブックス)」さんのオープニングイベント「英国書店探訪 〜なぜロンドンの本屋さんは面白いのか」に登壇された清水さんとお話できたのです。これも不思議な縁を感じずにはいられませんでした。その後、ロンドンで清水さんおすすめの書店「The Alligator’s Mouth(アリゲーターズ・マウス)」や「The Open Book(オープンブック)」も訪れ、大好きな本屋がまた増えました。清水さん翻訳の「人生を変えた本と本屋さん」もとても素敵な本で私のバイブルになっています。

本屋さんがつなげてくれるのは、本と人、そして街や国でもある。大好きな本屋さんが新型コロナのために大変な思いをしているのは辛いですが、ずっとずっと応援していきたい。そして早く神戸へ遊びに行けますように。

ハニカムブックスさん、12周年おめでとうございます!

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