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走論 1 ヒューストンマラソン

69:09-70:15
新谷選手が日本歴代2位の記録をたたき出した。前半は69分で行けたので願わくばのことだが18分は出していたかもしれない。確かに大阪国際という選択肢もあったはずだ。しかし、世間の注目度が新谷選手に注目してしまい練習どころではないということもある。それが新谷選手に重くのしかかり日本新記録どころではないという状況になり得ただろう。陣営は大阪ではなく注目度が低く記録が狙えるヒューストンにしただろう。

昨年の東京マラソンの時と比べたら、復帰後初マラソンだが高速コースでしかも注目がキプチョゲに集まってしまって余計な重圧を背負うことなくレースができた。しかし、相手が悪かった。東京五輪で入賞を果たし、現時点でも国内NO.1の一山選手だった。一山選手にしてみたら新谷選手について行って最後で勝負をかけるだけだった。スタミナやフルマラソンの経験値では一山選手のが上なので負けるはずがなかった。結果的には15秒の差だったがそれがスタミナと経験の差だった。

復帰後フルマラソン2戦目だったが陣営もトラック重視のチームだったのでロードのフルマラソンの知識はあまりなかったに等しかっただろう。新谷選手とスタッフで試行錯誤してのこの記録を出したからフルマラソンのトレーニングがわかってきたはず、次のベルリンでは18分台は出せると思う。MGCはおそらくでないと思う。そのコースはスピードを生かすスタイルの新谷選手の力が発揮できないので記録が出やすい大阪か名古屋に照準を合わせていくとみている。

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