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人助けをした話

先日投稿した、宝塚観劇の話。あの後、印象的な出来事があったから書かせてほしい。

私は人混みで心身の調子を崩しやすいので、グリーン車がある電車では、なるべくグリーン車を利用している。

この日もいつも通りグリーン車に乗っていた。通勤の時間帯だったけど、始発の品川駅から乗ったおかげでなんとか座れてほっとひと息。

すると、東京駅から1人の女性が乗ってきた。爆買いをしたのか、両手にたくさんの袋がぶら下がっている。私の隣にドンと座ってきたのはいいものの、妙にあたふたしている。どうやら、グリーン車の使い方が分からないらしい。それを私に聞いてきた。英語で。

そう、彼女は外国人だったのだ。乗換案内の画面を見た限り、中国人らしい。日本在住なのか観光客なのかはよく分からなかった。でも、グリーン車は初めての利用だったようで、かなり困っている様子。

私は拙いながらも、英語で彼女の手助けをした。グリーン車を利用するにはグリーン券が必要なこと、車内でグリーン券を買うにはアテンドのお姉さんに申し出ないといけないこと、そのお姉さんはすぐに来るわけではないこと。グリーン車に乗る上で、ありとあらゆることを彼女に教えた。きっと、文法とか言葉のチョイスがおかしかっただろう。でも、そんなことは気にしていられなかった。目の前で彼女が困っていたから、なんとか助けたい一心だったのだ。

結論を言うと、彼女が降りる前にアテンドのお姉さんは無事に来てくれて、途中私が手助けしながらグリーン券を買うことに成功した。彼女はほっとした様子で、私に何度もお礼を言ってきた。私もひと安心。人助けできたんだと思うと、心が興奮でブルブルッと震えた。


人助けは勇気がいる。目の前の困っている人を助けたい、でも助けられるか不安。本当に助けてほしいのかすら、よく分からないこともある。

今回は相手から助けを求められたけど、ひとかけらの勇気を握りしめて助けることで、相手は不安から解放される。その優しさの輪がちょっとずつ外に広がれば、世界は最終的に平和になるはず(なんと壮大な話なんだ!)。

相手から助けを求められた時だけでもいいから、これからも自分なりに助けてあげよう。これから先も社会が優しさで満たされることを、私は願っている。

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