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海外で働く時に必要なスキルとは?

皆さん、これまでに海外で働いてみたいと思ったり、既に海外で就労経験ある人も居ると思います。

私がこれまで海外でビジネスをしてきた中で、多くの国籍の方々とめぐり逢い、様々な多国籍な環境での学びを得た事で理解している【海外で働く上での必要なスキル】を書いてみたいと思います。

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① 日本の常識は世界じゃクソの足しにもならないと思った方が良い

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いきなりキツい言い方ですが、これ残念ながら本当に”日本の常識は世界の非常識”です。

歴史を遡ると分かりやすいのですが、日本は戦後の高度経済成長で製造業等の2次産業が爆発的に伸びたので、誰しもがサラリーマンとして会社に属し、会社のコマとなり、日々繰り返しの生産活動をしていく事でも、国の成長と共に、生活が豊かになってゆくことに幸福感や満足感を覚えて、1億総中流社会が出来ましたね。

だから、異様に協調性を重んじたり、上司の意見は絶対、人と違うことはしない、需要以上のハイクオリティーばかりを追求、異文化理解がない、語学力が先進国中最低という弊害が、現代の社会人の中核である我々現役世代にガッツリ残ってます。


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おまけに近年のTV番組は、【海外で日本食や日本文化が大人気!!】【外国人は日本を尊敬してて大好き!!】というクソ以下の洗脳レベルの番組を各局制作しています。

分かりやすいでしょ?この手の番組では、本来訪日大多数を占める近隣国のアジア人でなく、大半は白人を取り上げますからね。w

私は広告業界に居るので、このような動きが良く理解できますが、これ系だと比較的制作費が安くて、数字が取れるんです。WEBメディア何かでも【嫌韓ネタ】【海外の日本賞賛ネタ】を書いとくと、勝手に低民バカがネット上ではしゃぐのでPV数が稼げたりするのです。 

もしあなたが海外で働くことを考えているなら、これらクソの足しにもならない常識は全てぶん投げて忘れて下さい。

まず、これを捨てて変な価値観を持たないニュートラル状態になってもらいます。

もう戦時中じゃないので、いい加減集団主義から抜け出しましょう。個性が無い人に何の魅力があるんですか?


② 効率化を優先しよう

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これも日本市場に、優秀な外国籍ホワイトカラー人材が来ない理由の一つとして有名ですね。

日本企業は、世界から見ても途上国以外には良い印象はそんなに無いんです。むしろ日本企業が敬遠されている国もあります。

理由としては、一言で言うと”非効率で無駄が多いから”。

日系企業が海外視察で、一番やりがちで迷惑がられる行為のNo.1は【ただの挨拶訪問】です。

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これ本当に迷惑です。いや、本当に迷惑。。。

私も先日オフィスに電話してきた人から、「私6月に赴任してきて、ソフトウェアサービスを展開している企業のものなんですが、とりあえずご挨拶に伺わせて頂きたく」と言われたので「ただ挨拶に来られても困るのですが、弊社と何か協業とかできる事とかあるのでしょうか?」と言って断りました。

先日も、米系大手弁護士事務所に勤務するフランス人弁護士の友人が、とある日系企業の対応に怒ってた例を挙げます。

(*ちなみに私は悪くないのですが、弁護士の彼女にはケーキと紅茶奢ってあげましたw)

1、大手日系計系企業が自社クライアントの案件で協業の相談アポを取ってきた(案件内容と当日の打ち合わせ内容は事前に共有済み)

2、日系企業は8名来社、アメリカ企業は5名で対応した。

3、まず日系企業から長々と自社説明と各々の紹介をされる 。

4、相談内容を受けたアメリカ企業はその場でソリューション提供したが、日系からは(今決められないから帰って検討する)と言われたまま、その後音沙汰無し。。

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ここでのポイントは、日本企業や日本人は*相手の時間を奪う事に罪悪感が無い事と打ち合わせ時に*何も決断が出来ないという2点が問題なのです。

現在、オフショア開発やITスタートアップが盛んなバルト3国のエストニアやシリコンバレーでも【日系企業お断り】の企業が増えていて、アポが取れない現象が出てきているようです。これも理由は【ただ、時間奪って挨拶に来るだけで何も具体的な話が出来ない】という理由からです。

多くの日本人は海外でのキャリアのスタートでは現地採用であれ駐在員であれ、日系企業を選択する確率が高いと思いますが、非効率な動きは極力避けて、訪問打ち合わせを打診するのであれば、具体的な商談を持って相手のメリットをよく意識してから商談に臨みましょう。

その際に、日本人は断ると悪いという気持ちから【今決められない】と言って決断を避ける傾向もありますが、この方が失礼だと思ってください。その場で断られた方が相手も理解しやすいですし、断られた際のセカンドオプションも用意してあるかもしれません。

営業アクションで決裁権のあるキーパーソンにアプローチするにも、あなたが日本という外国から来た人というだけで優遇され、アポが取れやすくなったりしますので、1回の商談でクロージングまで持って行ける位の準備をしっかりして行くと互いに有意義な商談になるでしょう。

その為には。相手(企業)の情報を可能な限り調べて、話の幅を広げても対応できるようししておくと会話が広がり思わぬ形でチャンスが転がってきます。

”効率化=🔑”



③ チームワーク以前に個の実力が無いとチームに入れない

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日本は集団主義 / 世界は個人主義

日本はビジネスパーソンとして、まだ何もできないレベルの新卒の子達でも社会全体として、企業は給与を与えながら育てるという素晴らしいシステムを持っています。

この点は日本人は非常にラッキーです!!こんな優遇は世界でも非常に稀でしょう。この期間に成長の早い人とそうでない人で、その後のキャリアに大きなギャップが生まれます。

あくまで、自分でどれだけ考えて努力したかがそのギャップを作り出します。これは一生の中で数年しかない、給料をもらながら実践ビジネスの勉強ができる非常に貴重な期間です。

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オールラウンドプレーヤーになるのは非効率ですので、社会人になっても常に情報にアンテナを張っていて、自分の得意分野の情報や知見が豊富な人は何かと頼られる事が増えてくるので、将来的にそれだけで食べて行けたりします。

外資系でも海外の企業でも、基本的には部署ごとや案件ごとにチームで動くことは日本と同様にあります。

ただ、日本の場合は無駄に関係ない人もアサインされて、ミーティングルームで毎回座ってるだけの人や、明らかにスキル不足な人でも他のチームメンバーがカバーして尻ぬぐいしたりしますよね?

これはある程度レベルの高いグローバルな環境では通用しません。

これやると当然ながらカットされます。

日本だとあるあるかもしれませんが、例えばあなたが入社した会社で3年間営業として活躍しました。4年目を迎える時に上司から急に(君は来月から経理部に異動になった。頑張ってくれたまえ。)と言われ、フロントからいきなりバック系の未経験スキルを0から学ぶという意味不明な人事バズーカを受けるのです。

この謎の文化を海外でも発揮する日系企業は多く、日系企業は基本的に意味不明な人事バズーカによる従業員の不満で離職を招く事も多いです。

あたなが営業が好きであれば、その得意な領域を伸ばした方が全く知見が無い現在の仕事と関係ないスキルを身に着けるよりも効率がいいのです。

例えば営業なのであれば、外資系や海外でのキャリアも視野に入れたいのであればビジネス英語を学ぶとか、WEBデザイナーであれば自分でサイトを作れるようになりたいからプログラミングを習うとか。

社会人が働きながらでも3年学べば大体は身に付きます。この3年の時間と受講料という自己投資が出来る人と、出来ない人は将来的なリターンやチャンスの幅が大幅に変わってきますし、将来を見据えた自己投資ができる人は仕事でも結果を残せるでしょう。

私の場合は、経営者として数字を見るのですが、もっと早くに数字に強くなっておくと良かったなーと思います。決算書とか見れたり、自分で事業計画書作れると意外と面白いですよ!


④ 異文化という概念を捨てろ。おまえも相手から見たら外人だ

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私もそうだったんですが、元々人見知りだし、ましてや外国人とのコミュニケーションに慣れていないと、なんだか緊張しますよね?

でも、相手も基本的には同じです。

あなたも相手からみたら外人なんですよ。w

だから世界にでるのであれば”異文化”とか”外国人”という田舎者臭い概念は取り払って、個として接しましょう。

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綺麗な人と会話すると緊張するかもしれませんが、相手も初対面では緊張しているのです。私は、他国籍の初対面の人とプライベートで会うときは極力相手の国の事や趣味を聞いて会話を保ちます。

”対手の文化に対してのリスペクトや興味を示すことはグローバルなコミュニケーションにおいて仕事でもプライベートでも重要だと思います。”

その内に相手にも親近感を覚えてもらえるので、距離が縮まるのです。

そういえば、よく言われてきたのですが、日本にいる他国籍の人に対して「納豆食べられる?」「お箸使える?」「日本のどこが好き?」とか、日本人に死ぬほど聞かれる質問は辞めてあげてください。。。よく言われますが、これ凄くウザいらしいですw

そして、どんな国に行ったって世界各国からその地に人は来ています。アジアでも欧米人との接点はいくらでもつくれますし、欧米に居てもアジア人との接点はいくらでも作れます。

あなたの行動次第では日本に居てもグローバルな環境は手に入ります。

私は東南アジアにばかり赴任してますが、常にプライベートで付き合いがあるのは「Expats」である、その国のローカル以外の国籍の人たちです。

互いにその国では外国人同士であるので、親しみやすいのもあると思います。

金曜日はアイルランド人の女の子とデートしてましたし、今夜はフィンランド人の子と飲みに行く予定です。

東南アジアのカオスなベトナムに居ても、このような多国籍なグローバルライフは容易に得られます。


と、ここまで

① 日本の常識は世界の非常識

② 効率化を優先

③ チームワーク以前に個の実力

④ 異文化という概念を捨てる

という4つのポイントについて書いてきましたが、お気づきの通り何も難しいことは無いですね。

ただ、最初の一歩を踏み出せるか否かです。これは早い方が良いですね。


あと、最後にに1点だけ注意をしておきますが、東南アジアには大体どこにもよくいるんですが、その地で長く滞在してて何やっているか良くわからないオッサンがいますが、毎回新参者の日本人カモにして食ってる詐欺師的な人も必ずいるので、”日本人だから安心”という神話はあまり期待しないでくださいw

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