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第19回 とりあえず無形商材の営業職に就いておけば鉄板

かくいう私も新卒の頃は営業職に就くことが一番選択肢に無かったことであり、営業の仕事をやったことが無い人は「営業=厳しそう、大変そう」というイメージが先行する。
しかしながら何ら専門知識も無い、これといったスキルも無い、という人がキャリア形成を行うには営業職がベスト。というのは私が体現しているので(笑)営業職って素敵やん!キャンペーンを展開してみる。

有料20万円の営業アカデミー

先日、学歴経歴性別不問、年齢だけ40歳まで。が応募条件というゆるっとしたインサイドセールスアウトソーシング事業を行う企業の企業説明会に参加した。
雇用方法も企業に正社員で雇用されるも良し、フリーランス契約(業務委託)でも良しという変わり種。

インサイドセールスの代行を主としているので、入口はひたすらテレアポ(1日100件くらいなのでそこまで厳しく無い)なのだが、そのアポ取りノウハウを入社後研修でがっつり教え込まれる。

断り文句に対する切り返しのフレーズが全パターン用意されていて、初回の電話でいきなり商談に持ち込む必要もなく、ナーチャリング(本当こういうカタカナ使うのやめてほしい。潜在顧客→見込顧客のように段階を踏む。)を意識した営業手法とのこと。
正社員であれば社内研修として無料で受けられるのだが、フリーランス契約だとその研修に20万円払う必要がある。

20万円の価値がある研修を行うので、どんなド素人でも一定のスキルが身につけられるし、身につけさせる自信があるということらしい。

といった具合に、営業完全未経験でも、教わった通りやっておけば最低限の売上は立てられる仕組みを設けている企業は増えており、「先輩の営業を見て盗め!」といった昭和な指導は消えつつある。
先の企業はアポが取れなかった分析まできっちり行っており、対策も取れる仕様になっているらしい。
つまり、本人のやる気さえあればいかようにもなるということ。

弊社はそんなにしっかりした教育体制は無いが、ちょこっとロープレやったり程度はあった。(あとはパイセン、上司の営業を見て盗む…昭和の人間なのでそっちの方がいいとこ取りできて楽っちゃ楽なのだが。)
親切な社員が多いので、わからないことは何でも聞ける環境だから、かっちり教育制度が無くても特段問題無い感じ。
そもそもノルマが全く無いし、確立された営業手法も無い会社なので、勝手気ままな営業スタイルは私にドンピシャだった。
弊社のようにどんな手法使ってもOK。個人裁量に任せる。という自由な企業もある。

当然、昔ながらの売上出せなければ詰められる。という企業もゼロではない。が、上記のような企業の営業として働くなら、苦にすることが意外とない。
販売職で買う気も無い一見客に無理矢理アプローチかける方がよっぽど辛い。

外勤の自由とコロナですっかりデスクワーク

営業の醍醐味は何と言っても外勤。
訪問アポの件数をそれなりに入れておいて、こっそり上手く調整してしまえば、カフェ行き放題(※社用車営業の人はGPSで管理されるケースもあるので要注意)
ランチは好きなものが食べられるし、遠方のアポならご当地グルメが楽しめる。
ぶっちゃけ出張とか超楽しい。
小売の店舗で休憩時間中すら接客の依頼されることがあるから外に出られない等、籠の中の鳥をやっているよりずっとのびのび働ける。

コロナになってからはその自由の機会も奪われてしまっている人も多いと思われるが、外勤が無くなったら無くなったで事務職と変わらない仕事に様変わり。
架電したり、オンライン商談したりするくらいで、あとは資料や契約書の作成をしたり、いわゆる営業事務の仕事とさほど変わらないのだ。
それでいて事務職よりずっと給料は良いのだから、中々おいしい仕事である。

キャリアチェンジするのに一番融通が利くのが無形商材の営業職

事務職以外の職種で手っ取り早く事務職にキャリアチェンジできるのが何を隠そう営業職。
営業職の人材もPCスキルはそこそこあるし、コミュ力やビジネスマナーも問題無いので、コミュ力と提案力が事務職にも求められている今、もってこいの人材なのである。

私は今、年に1〜2回営業をかけるかかけないか程度である。(※RA/CA両面型)
コーディネーター業務はチョロチョロ発生するが、仕事の7割方バックオフィス業務を担当している。
メルマガの作成(画像作成もやる)、コラムのライティング、求人作成、サイト改修の構成・監修という、むしろ事務職というよりクリエイティブ寄りな仕事をやっている。

ちなみに私が本当にやりたかった仕事はWEBデザイナー。
短大は美術科卒。

WEBデザインの仕事ではないけれど、クリエイター志向なので、今の業務はとても楽しい。

無形商材(サービスや広告など物質として形のない商材)の営業職は事務職以外にも、マーケティングやコンサルティング、ITエンジニアの道が開ける。

顧客への提案の際、様々なデータ分析資料を提示しながら説明しないといけないので、マーケティングの知識も必要とする営業は多く、社内でそのままマーケティング部署に異動になるケースは結構多い。
営業から昇華して専門分野のコンサルタントになることも可能。
ITエンジニアも客先との折衝業務は付きもので、コミュ力が必要だし、上流工程の担当やプロジェクトマネージャーともなると、営業経験がある人のほうが圧倒的有利になる。

そして、起業を考えている人は絶対に営業の経験があった方が良い。
自分の会社を売り込むという究極の営業が起業である。

食わず嫌いせず、まずはどんな仕事なのかしっかり調べる

私は年齢が年齢だったので、営業嫌だとか言っていられない状態での転職だったが、営業を経験してみて、確かにテレアポでガチャ切りされたり、嫌味を言われたり、嫌だな…メンタル削がれるぜ…と思う部分もあったが、アポが取れてしまえば顧客はしっかり話を聞いてくれるし、個人では出会うことも無かったであろう人や会社との繋がりが持てる楽しさの方が完全に上回った。
今となっては、新卒の段階で営業職を視野に入れていなかった自分を殴りたい思いである(笑)

幸いなことに、本来の業務以外の様々なことを任せてもらえる(人手不足疑惑あり。笑)企業に入ったことで、そのまま小売業界にいたら絶対に経験できなかったことを経験できている。

スタートは自分がやりたい仕事とは異なるかもしれないが、キャリアパスを考えた時にたくさんの選択肢が生まれるのが営業職なのだ。
喜ばしいことに「社内FA制度」なる、社内でキャリアチェンジできる企業も増えてきた。
もちろんある程度営業での実績を積むことが必要なのだが、プレゼンして自分を売り込めば、自分がやってみたい仕事の部署に異動が叶う。

営業なんてムリムリムリ!と言わずに、ちょっと興味を持つだけで、なりたい自分になれるチャンスが来るかもしれない。
そのチャンス、みすみす放棄してしまうのは惜しいと思いませんか?

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