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私が料理レシピをまとめる際に意識していること【自己紹介も兼ねて】

はじめに、この記事を開いていただき、ありがとうございます。

細々とやってきたことの積み重ねですが、noteに料理レシピを公開し始めてから早1か月を迎えることができそうです。(クリエイターの皆様から温かいコメントもいただき、日々感謝をしております。)

ふりかえってみると、どうやらnoteを始めて自己紹介もせずに、1か月突っ走っていました。

恐縮ですが改めまして、「noteに公開しているレシピは、どんなことを意識しているか」を踏まえて、普段行っていることを紹介させていただきます🙇‍♀️

その1 1行1シーンを意識する

「1行」はまだしも、「1シーン」という表現は少々イメージしにくいかもしれませんので、具体例を以下に載せます。

たとえば、次の調理工程

1.ブロッコリーは耐熱皿に入れ、ふんわりとラップをかけ、電子レンジ600Wで1分間加熱します。


こちらの調理工程では、「台所の作業スペース」から「電子レンジ」へ、
料理する方の視野が大幅に移動しています。

この、料理する方の作業範囲内で見える「ある視野が切り替わる」場面を、1シーンの境界線としています。この境界線の考え方は、映画のワンシーンのニュアンスに近いのかもしれません。

加えて、「同じ視野でも、目にする作業工程が大幅に切り替わる」場合を、1シーンの境界線としています。

そこで、「1行1シーンを意識する」と、先に例示した調理工程は次のようにアップデートできるでしょう。

1.ブロッコリーは耐熱皿に入れ、ふんわりとラップをかけ、電子レンジ600Wで1分間加熱します。



1.耐熱皿を用意し、冷凍のブロッコリーを入れて、上からふんわりとラップをかけます。
2.ブロッコリーを乗せた耐熱皿を、電子レンジ600Wで1分間加熱します。

著者作成「タンパク質と一緒にビタミンCを多く摂取する、エビとブロッコリーの塩炒め」より


レシピの手順を追ったときに、料理する方からの視野を正しく考慮できているか?
第三者がカメラで撮影した景色を手順に落とし込むと、自分が料理をしている感が薄れてしまうのでは?

何となく頭にあった「レシピをこうまとめたい!」を突き詰めた結果、
「1行1シーンを意識しよう」に至りました。


その2 スマホの1スクロール分には広告を載せない


「この料理、なんか良さそう」

と思ってレシピ掲載のページをスマホでタップしてから、料理に必要な材料一覧を確認できるまでの、脳内での処理負荷を軽減させています。

言い換えると、「スマホの1スクロール分には広告を載せない」というルールを設けています。

次のトピック:その3でも類似の話に触れますが、なぜこのようなルールを設けているかというと、活字のメリットを生かした高速な情報伝達を行いたいからです。

身も蓋もないことを言いますが、「料理レシピを見たい人」からすると、「料理レシピが見たい」のです。
頭に入れる情報はレシピに限定して、さっと閲覧したい」のです。


念のため補足いたしますと、「広告自体を載せるべきではない」と表現しているのではありません。

広告を載せる背景としては、例えば企業さんであれば、企業さん側の狙いがあることでしょう。
しかもビジネスの施策の一貫として、「あえて広告を載せている」のかもしれません。

あえて広告を載せているとは、どういうことか。
例えばですが、「ブラウザでレシピを見るより、アプリで見たほうがサクサク閲覧できますよ」を伝えたい(読者によっては広告に見える…)ため、スマホの1スクロール分のコンテンツに載せよう!と施策をします。

もちろん、私からお伝えするレシピにも、広告っぽいコンテンツ自体は存在します。ただし、料理レシピの全体像を把握できるまでは、そうしたコンテンツ自体を登場させるべきではない、と考えています。

そのような経緯もあり、「この料理レシピで使う材料って、何だろう…」をスマホの1スクロール分で閲覧できるように、レシピをまとめています。


その3 写真を必要以上に載せない

このトピックは、ひとつ前のトピックと、多少内容が重複しているかもしれません。

写真を必要以上に載せないとはどういうことか。

手前味噌で恐縮ですが、説明用として、私が公開した「わさび菜とツナのマヨポン酢和え」のレシピを例にあげます。


著者作成「わさび菜とツナのマヨポン酢和え」より


この「わさび菜とツナのマヨポン酢和え」のレシピには、冒頭の最終的に作られる料理のイメージと、料理に必要な材料一覧の、合計2枚の写真を使用しています。


この、「必要以上に載せない・2枚だけに絞る」理由は、大きく分けて3つの狙いがあります。

1.活字のメリットを生かした高速な情報伝達を行いたいから
→ 写真がレシピに埋め込まれると、その分「料理レシピを閲覧中の方」はスマホをスクロールしないといけない。ルールその2.と同義。

2.ページに埋め込まれた画像の読み込み時間が発生してしまうから
→ 動画とテキストの比較ほどではないですが、「4G、5G、電波が繋がりにくい環境であろうと関係なく」ページの読み込み遅延が発生しないのは、テキストです。

3.画像を何枚も使って説明するのであれば、動画で説明したほうが分かりやすいから(なお、上記1.2.を踏まえて、レシピをまとめる際は動画すら載せない)


3つ目の狙いについて、少し補足させていただきます。
「画像を使うのではなく、動画で説明したほうが分かりやすいのでは?」に至る経緯は、パートナーとのやり取り中の話が発端でした。


中の人B
「料理ブログを見ているとさ」
「料理工程において、要所ごとに写真を挿入して、テキスト+画像でレシピをまとめているケースを多く見かけるんだけど」
なぜ、テキスト+たくさんの画像でレシピを説明しているんだろうね

中の人A
「なぜって、テキストでは説明しにくい料理工程のワンシーンを画像を使って説明するため、でしょう?」

中の人B
「そうだよね、テキストベースの情報だと伝えにくいニュアンスは料理だと多いもんね」
「そこで気になっていることなんだけど、テキストでは説明しにくい料理工程のワンシーンをちゃんと確認したい人って、どんな人だろう…?」


中の人A「うーん、例えば、この料理の味をおうちでちゃんと再現したい!と思った人とか」

中の人B「たしかに…そういう人は写真の情報から、今自分が作っている料理の状態とあっているかどうか、写真を見て確認するだろうね」

中の人A「あとは…まだ料理を始めたばかりの方とか?」

中の人B
「そう、その方だ!テキストでは説明しにくい料理工程のワンシーンをちゃんと確認したい人って。まだ料理を始めたばかりの人。」


「特に、自分が料理初心者だったから、分かることなんだけど」

料理を始めたばかりの人に、薄切りとか小口切りとか細切りとか言っても、分からんのよ。専門用語みたいでさ」

「なんとなく、中学校の家庭科の授業で習った内容なのは覚えている。何となくの記憶だけど…」

「で、そんな料理初心者の自分が、料理のレシピを参考にする時って、どんな情報源を見ていたと思う…?」

中の人A「うーん…複数のレシピを見て、雰囲気を掴むとか…?」

中の人B「それもある!そのパターンで料理のレシピを参考にするときもあるんだけど
ここ最近はもっぱら動画かな」
「だってさ、料理の工程を事細かく、自分の好きなタイミングで静止して、確認できるから

中の人A「なるほどね…」


こうした経緯があり、「画像を何枚も使って説明するよりも、動画で説明したほうがいいのでは?」という想定から、レシピをまとめるときの留意点として「写真を必要以上に載せない」をルールにしました。


ちなみに、
「では、なぜ動画をアップするのではなくnoteに投稿しているの?」
と思われるかもしれません。

少し余談なのですが、それは「私たちが始める、料理レシピの公開」に、どのような媒体が好ましいのかを試行錯誤した結果、次のようになったからです。

料理レシピ公開のフォーマット:
レシピ情報は、テキスト+最小限の画像で、noteというメディアプラットフォームに公開

なぜか?どんな人に読まれたいからか?
当時働いていた保育園の職場で、2歳のお子さんがいる30代前半のママさんが読者の1人だから。

ママさんは、日中は会社員として働いている。食事は、自炊している。仕事から帰ってきたら、もう動きたくない、疲れたから。ただし少しでも節約したいと考えているので、自炊したい。しかし、どんな料理を子どもに提供したらいいか、悩む。週末にまとめて献立を立てたいけれど、そんな時間はない。

そんなママさんに、あったらいいなを満たすレシピは?
平日は帰宅したら「パッと材料と手順だけ確認したらOKなレシピ」「手間と時間がなるべくかからないもので」「帰宅途中のスーパーやコンビニでも売っている材料で」を満たしたレシピ

では具体的に、※料理レシピとしてまとめる際のルールは?
1.どんな料理かを把握できるように(料理レシピの冒頭に登場する情報は、完成した料理イメージを)
2.料理に使う材料をサッと把握できるように(スマホの1スクロール分で、材料一覧まで到達)
3.そもそものレシピのページ読み込みに時間がかからないように(画像は最小限)
4.料理はある程度出来る方だから、テキストを読むことで手順の全体像を把握できるように(動画は載せない、動画を見なくても分かる方だから)


その4 語呂がよくても「簡単」を使わない

簡単レシピ
簡単おうちごはん
パパッと簡単に

「簡単」という表現を使うことで、料理を説明するにあたってリズムが良くなります。シンプルで強力な表現です。
なにせ、「か・ん・た・ん」の4文字ですから。

リズムが良い、人に伝えやすい、シンプルな表現であるゆえに、料理レシピの公開にあたり多くの方が利用したのでしょう。

この「簡単〇〇」が、世の中に初めて登場したときは、さぞ反響が大きかったのでしょう。だからこそ、使われた。

実際のところ、「※料理レシピとしてまとめる際のルールは?」を言語化している中で、この「簡単」という表現を使うべきなのかどうか、非常に悩みました。リズムが良く、強力な表現であることを十分知っていたから。


ではなぜ使わない方向性にしたのか?
それは、勝手に悩みすぎたからです。


ふと「世の中の方は、どんな料理レシピを公開しているのだろうか…」とTwitterやGoogleで検索をしていると、次第に次のような疑問が生まれるようになりました。

* 簡単って、何が簡単なんだろう…?
* 本当に簡単なの?スマホで電話して首を傾けながらでも?
* (使用する調理器具が少ないから)簡単なの?
* (調理時間が5分だから)簡単なの?
* 結局、レシピの内容を見ないと、簡単とは言えないんじゃないの?
* 酔っ払いながらあと一品作っても、簡単に作れるの…?

私だけでしょう。無視してください。


あるとき、冷静になってみると次のことに気が付きました。

「あれ、簡単って表現を使うときは、”文脈を省略していることが多い”から、「簡単」って見ただけで疑問が生まれるとか、人によっては解釈が変わるとか、そもそも悩んでも意味はないな」と。


試しに、料理レシピ記事のタイトルをつけることを考えます。タイトルには「簡単」を挿入する。ただし意味を凝縮する目的で、文脈を省略したタイトルにします。

* 簡単、どの工程もすべてが簡単なレシピ
本当に簡単です。スマホで電話して首を傾けながらでもおうちで出来る
(使用する調理器具が少ないから)簡単です
(調理時間が5分だから)簡単です
結局、レシピの内容を見ないと、簡単とは言えないから簡単と使います
酔っ払いながらあと一品作っても、簡単に作れます

やっと、悩んでいたのがバカバカしいことに気が付きました。

これは、私たちはどうするか?で決めたほうが良さそうです。
それでは、レシピをまとめる際に意識することは、「簡単」という表現を使わない、に決め打ちしよう。

「簡単」を使わない、それは、自戒を込めてが理由です。
レシピをまとめている中で、また「私でも簡単なのかこれは…?」が浮かばないように…


まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございます🙇‍♀️

「料理レシピをまとめる際に意識していること」の要素がいくつか出てきたので、最後にまとめます。

1.料理レシピのページ冒頭(サムネイル)に、完成した料理の画像を載せる。
2.スマホの1スクロール分で、料理の材料一覧を確認できるようにする。すきま時間でも確認できるように、スマホでのレシピ情報取得を意識する。
3.写真は2枚だけ使用する。サムネイルの画像と、材料一覧の画像のみ。
4.調理工程の手順は、1行1シーンを意識する。
5.1行1シーンを意識したときに、「薄切り・小口切り・細切り」といった表現のほうが端的に説明できる場合、これらの表現を積極的に使う。
6.読者の1人は、当時勤務していた保育園の現場で悩んでいた、2歳のお子さんがいる30代前半のママさんとする。
7.レシピで利用する食材は、スーパーやコンビニで手に入るものとする。マイナーな調味料で味付けしていないかに注意する。
8.料理レシピのタイトルや文中に「簡単」「時短」「お手軽」といった表現は使わない。レシピ作成者本人が悩んでしまうから。




***




ところで、先ほど「ほうれん草と舞茸の和風和え」という料理レシピの記事を投稿したのだが、改めて見てみると

  • 記事のサムネイルに文字が入っていて、肝心の料理が見えにくい。映えていない料理の記事だな…

  • 「簡単」「時短」「お手軽」ってタイトルに書いてないから、「簡単」「時短」「お手軽」なのか分からない…

  • 材料がなんか買えそうなものばかりなんだけど。色どりを意識したり、他に野菜を加えないの?隠し味は入っているの?

  • え、スクロールしてみたけど「ここで終わり」?、なんか物足りない

  • 「なんか物足りない」と思ってみたら、文字数をカウントしてみると、作り方なんて、たった195文字しか書いていないじゃないか。

  • 「あー、分かった。そういうことね。プロフィールに書いてあるわ」「レシピを週5〜7回お伝えします」だって。なんだ、メモ書きレベルなのね。回数を稼ぐために。これは、料理ブログでもなくただの手抜きだぞ…


こんな風に見えるじゃないか!


困ったな、この記事を一度も見ていない、あるいは最後まで読んでいない(≒ 文脈を知らない)人からしたら、「切り抜き動画の要領」で見られるもんな…


まあ、自己紹介も兼ねた記事だし、記事タイトルに【自己紹介も兼ねて】って挿入して、固定された記事にでもしておくか。


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