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1歳2ヶ月。まるで人間のよう

息子1歳2ヶ月。
今日息子と遊んでる時に、私が2歳から大切にしているアライグマのぬいぐるみのぷーちゃんを何となくお腹の上に乗せてヨシヨシしてみた。
今までだったら、息子はそれをぽけーっと見ていたり、そもそもぬいぐるみに興味がないのでスルーしたりといった反応だったが今日は違った。

私がぷーちゃんをヨシヨシしているのをジッと見てから急に怒りだした。
うぎゃー!と叫びながらぷーちゃんを私から引き離すと、仰向けに寝ていた私のお腹の上に跨ってそのままコテン、と突っ伏した。

可愛いと愛しいの大渋滞。

しばらく私のお腹に抱きついて離れなかった。私も息子を抱き締めながら考える。
これはもしや、嫉妬というものではなかろうか。
自分だけのママが、他のヤツ(ぬいぐるみ)をヨシヨシするなんて!!という独占欲。なんて可愛いのだ!!
息子の心の成長を実感して、とても嬉しかった。


まだ私が幼稚園くらいの時、幼馴染みの男の子の家で遊んでいた。その子のお母さんはとても優しくて、何を思ったのか私はその子のお母さんに抱きついた。
すると男の子は怒って「僕のお母さん!!」と私の事を押し除けようとしたか、自分も同じように抱きついていたか忘れたけど、とにかく独占欲を剥き出しにしていた。

その子のお母さんは「そんな事言わないの」と男の子を嗜めたが、まぁそうだよな、確かに、嫌だよな。なんて幼いながらに考えた。男の子に対して少し申し訳なかった。

他人のお母さんに抱きついたのはあれが最初で最後だった。(記憶が正しければ)
何で急に抱きついてしまったのか、結局自分でも分からないままだった。

友達の子を見ていても、男の子はやはり「自分のママ」に対する独占欲が女の子よりも強い気がする。
多分息子も例に漏れずそうなるのだろう。楽しみすぎるんですけど。

一歳を過ぎてから、それまでパパでも代用が効いていた事が効かなくなったり、私の脚にまとわりつく事が格段に増えた。

私を探して家の中を行ったり来たりする息子が本当に愛おしい。はたして私の30年の人生で、これほどまでに誰かに求められた事があっただろうか。そして自分も、これほどまでに誰かを愛した事があっただろうか。いや、ない。言い切れる。何の見返りもなく、ただただ特定の誰かの幸せを祈った事などなかった。

こんな事考えながらも、いつか来るべき反抗期(自立)に向けて着々と月日は流れている。

息子にとってこんな些細な日常はすぐに記憶からこぼれ落ちてしまうのだろう。それでも、ひとすくいでも掴み取れたらと思って、noteに記している。

彼はたくさん愛をくれる。だけど彼もいつかは私以上に愛する相手を見つける。
それまでどうか、私の、私だけの、腕の中にいて欲しい。



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