【エッセイ】時間に追われない事

何をやるにしても時間に追われない事というのは大切だ。

時間に追われながら物事をやろうとすると、焦って面白さも感じることができないし、集中もできないし、効率もよくない。

だから、何かするときには時間に追われずにやりたい。

これは、やらなければならない作業に対してもそうだし、趣味の時間にしてもそうだ。

特に好きなことを時間を気にせずにやれるということは本当に幸せなことだと思う。

しかし、現代を生きる自分たちにとって時間に追われずに生きていくことは、そう容易いことではないだろう。

学校も会社も習い事も、電車も飛行機も、レストランも、やるべきことには時間が決まっているし、時間に合わせて行動するしかない。

なので、人々は時間を気にしながら生きている。

明日は8時半に会社に行かないといけない、だから、朝7時に起きないといけない。8時間寝ようと思ったら夜11時には寝ないといけない。そう考えると、家に帰ってきてから寝るまで2時間しかない。

こんな風に現代人は時間とともに生きている。

確かに時間を決めて行動するのは理にかなっている部分もある。

時間さえ決めておけば、人を待つことも待たされることも少なくなるし、安心感も得られる。規則正しい生活が出来るし、健康的に生きられるのだろう。

しかし、そのような利点を享受するために、犠牲にしているものも多くなるのではなかろうか。

時間に追われることで、日々焦りとともに生きなければいけないし、時間を守らなければペナルティが発生することもある。

そんな日常はかなり窮屈に感じる。

そんな窮屈な日常から少しでも抜け出したい。そう思うことも多い。

そうするためにはどうすればよいのか考える。

あまり良いと思う案は思いつかないのだが、いくつか考えた案を記しておく。

①ある程度時間があるときは時計を見ない
②好きな事を思いきりやる
③社会から断絶する

まず初めに考えられるのは「時計を見ずに生活する」ことだ。

普通の現代の日常生活では、時間によって行動が区切られることが当たり前になっているので、ずっと時計を見ずに暮らすことはほぼ不可能だ。

仕事でも、○○時から打ち合わせであったり、○○時までにやらないといけない作業があったり、時間を生活から切り離すことは難しい。

なので、プライベートの生活でのみ、時間から解放されてみる生き方だ。

自由な時間が3時間あるとすると、自由な時間が終わる時刻にアラームをセットしておき、それまでは、腕時計は外し、スマートフォンは電源を落とし、掛け時計、置時計は裏返しにする。

そうすることで、今の時間を見てしまうことを避ける。

そして、自由な時間を満喫する。趣味の活動をするもよし、体をゆっくり休めるもよし。こするだけでいつもの自由時間が少しだけゆっくりとした時間になるのではないか。

次に考えられるのは、「好きなことを思いきりやる」ことだ。

一つ目の方法は時間を見えなくする方法だったが、次の方法は、時間を忘れることだ。

普通人間は意識的に時間を忘れることは難しい。

では、人間が時間を忘れてしまうときはどういう状況か。

それは、時間を忘れるほど楽しいこと、好きなことを全力で思いきり、他のことを考えられないぐらい真剣にやることだ。

もし、何か、熱中できるやりたい事があるなら、時間のことを気にせずに、一度やってみることだ。

きっと、初めは、何時までにこれをやろうとか、今日までにこれをやりたいとか、そんな計画とか目標を立ててしまいがちだ。

それはそれでとても素晴らしいことなのだが、時間に追われるという観点では、あまり良いことではない。

ここで大切なのは、とりあえずやるということだ。

やっていくうちに熱中し、時間を忘れる。時間を忘れるほど熱中し、充実した時間を過ごせる。という算段だ。

最後に考えたのは、最終手段だ。「社会から断絶する」

もうこの現代社会でうまくやっていくことをあきらめる方法だ。

仕事をやめ、友達付き合いもやめ、一人で孤独に生きていく。自分がやりたいことをやりたいようにやりたいだけやりたいときにやりたい場所でやる。

ただそれだけだ。

時間を気にせずに、やる。

時間だけでなく、将来のこと、社会のこと。すべてを気にしない。

すべてが自分だけの世界であると考えて行動する。

きっとそうすれば、時間がないとか、時間に追われるとか、時間が縛られるとか考えもしないような生き方が出来るだろう。

これには相当量のデメリットも存在するので、おすすめのやり方ではないが、少しだけあこがれる生き方でもあるなと思う。

以上、自分が時間に縛られずに生きていくための方法を少し考えてみた内容である。

これは、きっと現代は時間に縛られすぎて生きているんじゃないかなという疑問から考えた投稿だ。

少しでも時間に縛られず、ゆっくりとした落ち着いた人生が気軽に送れるゆとりある社会になってくれたらいいのになと思う。

それでは、また。

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