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推し活の條件

 トモダチたちの勧めというか縁で、推し活を始めた。推しキャラは転々として5人くらいいるが、今特に濃紺(と自分には見える)キャラに執着している。思ったよりクるキャラクターだったからである。しかし悲しいかな運営が働かなかったのでソロ曲の配信がない。というかソロ曲がないまである。笑える。いや笑えない。NGTか

 しかし、はたと思い立てば自分の姿は前の日記で触れた通りジャバザハットである。精神は荒廃し廃人である。怪文書を垂れ流すいような人間だ。保護室ではイヌだった。そんな奴が推してて大丈夫なのか?相手は不幸ではないのか?ふと嫌になった。
 そもそも、このタイプの作品と言うかゲームというかは主人公は小さくて可愛い(ちいかわ)お姫で、量産系ファッションが似合ってる痩せてる子で、それに対して各キャラがアプローチをかけるものである。知らんけど。

 そして自分はそう言った作品を忌避してきた。何故ならいつだってそういうものを見ては
「嘘をつくな!私はこんなに醜悪なんだ!!私を馬鹿にしてるんだろう!!なめ腐りやがって!!馬鹿にしやがって!馬鹿にしやがって!!」
 と歯ぎしりして泣くのだ。自分自身を客観視した結果だ。私はお姫ではない。豚だ。トントンだ。『君に愛されて痛かった』のとみ子だ。

 だから眩しすぎるものには向き合えない。蓋をする。でもたのしそうだから推し活したい。でも私の中の私が
「不細工なデブスが推し活とか相手のこと考えたこと無いのかよ超ウケる」
 とゲラゲラ笑う。きっと同担の中にも可愛い人がいっぱいいるんだろう。同担の中で同担死ねと思ってる人もいるんだろう(「デブスの同担死ね」というブログ見つけてしまった)

 そもそも、観客席を見た時のアイドルが
「うわぁ……何だあのバケモノ……」
 と思うに決まっているのだ。怪物の私を見て。推し活をする私の手は止まる。涙はごぼごぼとヘドロのように溢れる。笑いは止まらない。私はちいかわ女子ではなく真逆のデカブス女なのだ。あの病院にいる女性たちは、皆自分たちが女として終わっていることを嘆いていた。そうだ、あの場所が居心地がよかった。女として競争しなくてよかったから。

 推し活って、苦しいものですね。
 

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