2024年1月、初心にかえる。
恐ろしいことに、年が明けてすでに2週間も経ってしまいました。
「日本」という現実社会に属していないせいか、「夜」という通常人の活動しない時間帯を生きているせいか、時の流れがものすごく早く感じます。
この2週間の間に私自身、何かしたかというと、いつも通り働いていたこと以外に、なんら特別なことはありません。(しいて言うならちょっと体調をくずしました。)
仕事も暇で、街もクリスマス前と比べるとずいぶん静かなものです。
新年早々、"無意義"な2週間を過ごしてしまいました。
日本では、お正月から能登半島で大きな地震があり、大変な生活を強いられている方が多くいらっしゃると思います。
私自身、大学時代は石川県で過ごしたので、被災地の町々にはそれなりになじみがありますし、大学時代の友人や先輩・後輩には、北陸各県の県庁や市町村役場、病院や学校関係など、いわゆる公的部門に携わっている人も多くいます。
その友人たちや先輩・後輩の皆さんは、おそらく寝る暇を惜しんで、救助活動や被災者支援、復興作業などに従事されている(あるいは、いた)ことでしょう。
私が以前勤めていた市役所でも、職員を派遣して、被災地の支援にあたっています。
そのようなニュースを見ながら、私はふと東日本大震災のときのことを思い出しました。
当時、高校2年生だった私は、テレビに映る圧倒的な自然の力に打ちひしがれ、多くの人々が困難の中を懸命に生き、そしてさらに多くの人々が日本中、あるいは世界中から被災地に駆けつけ、被災者の方々や被災地の支援に精を尽くす姿を見たのです。
その時私がしたことと言えば、たった少額の募金をしたのみ。
そんなことしかできない自分に途方もない無力感を感じました。
そして、このとき感じた無力感こそが、
「将来、"いざ"という時に、人の役に立てる人間になりたい」
と、公務員を志すきっかけとなったのです。
それが今となっては、一体イギリスに来て何をしているのやら。。。
そんなことを考えていると、自分が情けなくて、涙が出てきました。
でも、渡英を決めた自分の選択は、全く悔いていませんし、おかげさまで、自分が人生でやりたいこと、今後自分が進むべき道が、よりはっきりと見えるようになりました。
やはり自分は「公共」のために生きるべきだと。
まだまだ勉強も経験も足りない。
でもワーホリ生活ができるのはあと4か月。
限られた時間、限られた資源、無駄にすることなく、
でも無理のない範囲で、
私のやりたいこと、生きるべき道を実現するために、
1日1日を大切に生きていきたいと思います。
なんだかんだ、私の思いは高校生の頃から変わっていないんだな、と感じた1月のとある日なのでした。
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